しっかり感のあるスポーツシート。

ミッションは熟成した4ATを搭載。多段化される最近のATと比べると、やはり古さは否めない。

コンパクト化されたリヤサスのおかげでラゲッジルームは広大。

4:2:4という個性的なシートアレンジをもつリヤシートを倒すと、最大1590リットルというスペースを確保。

ワゴンモデルのみ、前方に折りたためる助手席シートが採用されている。最長で2.7メートルの長尺物が積載可能。

なんと、リヤシート乗員用にテーブルまで用意されている。ついにオペルまで、日本車っぽい装備を搭載。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

機能性重視の4:2:4の分割可倒式リヤシート

 インテリア回りのデザインや仕様は基本的に先に発売されたハッチバックと共通で、いかにもドイツ車らしい機能性が表現されたもの。使い勝手の良さをそのまま表したようなデザインが採用されている。

 シートは硬めの座り心地で長時間の運転でも疲れないような仕様。ターボ車にはバケットタイプのスポーツシートが用意され、ハードなドライビングのときにも高いホールド性を発揮する。

 ラゲッジスペースは2列目の背もたれが6:4または4:2:4の分割可倒式で、乗員と荷物の積載量に応じたアレンジが可能。2列目のシートの背もたれを倒すとホイールハウスの出っ張りのないフラットでスクエアな空間が生まれる。最大では1590Lの容量が確保されるが、これはコンパクトクラスでは最大級の容量となる。

 トランクシルの部分はステンレス製のプレートが用意されて擦り傷などに対応しているし、荷室左右に収納スペースが設けられたり、テールゲート内に三角形の停止表示機材を収納できたりする。ラゲッジスペースの容量の大きさに加えてこうした工夫がユーティリティーを高めている。

代表グレード
アストラ・ワゴン1.8スポーツ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,520×1,760×1,475
車両重量[kg]
1,320
総排気量[cc]
1,795
最高出力[ps(kw)/rpm]
125(92)/5,600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
17.3(170)/3,800
ミッション
4AT
定員[人]
税込価格[万円]
280.0
発売日
2005年1月20日
レポート
松下 宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム