コンパクト・スポーツ・ツアラーが世界に挑戦を挑む!
ダイムラークライスラーは、2005年3月3日にスイスで開幕した第75回ジュネーブショーにて、新型メルセデスベンツ Bクラスを発表した。編集部では、いち早く欧州仕様の写真を手に入れたのでご紹介しよう。
新型Bクラスのコンセプトは「コンパクト・スポーツ・ツアラー」。「B」の名で分かる通り、メルセデスAクラスとCクラスの間のゾーンに入る。Aクラス同様の「サンドイッチコンセプト」の二重床構造で、FF(前輪駆動)と発表されており、どちらかといえばAクラスの上級仕様という位置付けとなっている。
この新型Bクラスの全長は4270mm(本国仕様)で、例えばフォルクスワーゲン・ゴルフ(日本仕様のGLiが4205mm)と非常に近いことから分かるように、ズバリ欧州Cセグメントをターゲットにしたモデルだ。Cセグは前出のゴルフやオペル・アストラ、アウディA3など、どれも欧州で人気の高い強敵揃いが集まるボリュームゾーン。これに対抗すべくメルセデスでは、高い背を生かした広い室内や小型ワゴン並みの荷室空間を確保するほか、幅広いエンジンラインナップ(本国では6種)を用意するなどして、ライバルたちと戦う模様だ。
なおダイムラークライスラー日本によれば、新型Bクラスの日本市場への導入時期は今のところ未定とのことである。
現在日本で発売されているメルセデスAクラスとCクラスの間は、価格帯にして300〜400万円のエリア。ライバル車も手薄なゾーンだ。それだけに、日本でもここを目がけてBクラスを登場させてくるのはおそらく間違いない。1日も早い日本導入が待ち望まれるモデルと言っていいだろう。