クライスラー クライスラー・グランドボイジャー
クライスラー・グランドボイジャー

簡単に荷室を広げられる独自の「Stow’n Go」床下収納システム。

クライスラー・グランドボイジャー

「Stow’n Goシステム」で、実際に2・3列目を全て床下収納した状態。実に4550リットルもの荷室容量が生まれる。

クライスラー・グランドボイジャー

こちらは全てのシートを使用している状態。この場合、床下の空いたスペースが収納として使えるのが便利だ。

クライスラー・グランドボイジャー

グランドボイジャーのフロントビュー。全長5メートル強の堂々たるスタイルだ。

クライスラー・グランドボイジャー

両側スライドドアや後部のハッチゲートは、リモートキーで電動開閉出来る。

クライスラー・グランドボイジャー

グランドボイジャーに積まれる3.3リッターV6 OHVエンジン。

ミニバン元祖の面目躍如

 83年にクライスラーからボイジャーが誕生し、これによってクライスラーはミニバンというカテゴリーを作り出した。グランドボイジャーは、いまや世界の自動車の大きな流れになったカテゴリーの元祖といえるボイジャーの大型版である。今回クライスラーはそんなグランドボイジャーに収納システムとシートアレンジに改良を加えた2005年モデルを、1月12日から全国一斉に販売すると発表した。

 追加された装備のポイントは専用の収納システム。「Stow’n Go(放り込んですぐ発車)」と呼ばれるこのシステムは、2列目と3列目のシートはヘッドレストを外すことなくフロア下に収納することができ、荷室が完全にフラットになるもの。これにより340リッターから最大4,550リッターのスペースを片手だけの操作で確保できるようになった。

 また、2列目と3列目のシートが新設計され、乗員2〜7名までレイアウトも、片手だけで簡単にできる。これに伴って燃料タンクやエグゾーストシステム、リアサスペンションなどの設計も変更され、ゆったりとした乗り心地を目指している。

 この他車両の静粛性にも配慮。床下シートスペースに配されたクワイエット・スチールによってノイズを低減し、快適な空間を実現。アメリカを代表するミニバンの実力はさらに魅力的なパッケージに結晶したといえるだろう。

 グランドボイジャーは、もともとクルマで何でも運ぼうとするニーズに応えて誕生したモデル。ところが、国産ミニバンのほうが、急激な進化を遂げシートアレンジや荷室の工夫では「元祖ミニバン」を超えてしまったのも事実。グランドボイジャーが、原点に戻り荷室の使いやすさを追求したのは「元祖」の面目躍如といえる。もう、フツーのミニバンには飽きてしまった、そんな人はぜひ「元祖ミニバン」のグランドボイジャーを試してみるのもいいだろう。きっと、今まで経験したことのない「味」が体験できるかも。

グランドボイジャー・リミテッドの駆動はFF、トランスミッションは4ATで価格は460.95万円。

代表グレード
グランドボイジャー・リミテッド
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
5110×1995×1755
車両重量[kg]
2020
総排気量[cc]
3301
最高出力[ps(kw)/rpm]
174(128)/5100
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
28.3(278)/4000
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
7.1
定員[人]
7
税込価格[万円]
460.95
発売日
2005/01/12
写真
ダイムラー・クライスラー