日産は2004年度下半期に一気に6車種を投入してきたが、その中でも好調な売れ行きを示しているのがティーダ&ティーダ・ラティオ。特にハッチバックボディのティーダは月に1万台を超える販売台数をマークするなど、極めて好調な売れ行きを示している。ここ数年、日本ではハッチバック車が売れない時代が続き、市場が消滅したかと思われていたくらいだが、そこに投入したティーダが好調を示したことで改めて注目されることになった。
ティーダが良く売れたのは、コンパクトカーでありながら高い質感を表現したのがひとつのポイント。それだけに従来の1.5Lエンジンに加えて1.8Lエンジンを搭載してきたのは、極めて自然な流れにあると言ってもいい。余裕ある排気量のエンジンを搭載することで、上級モデルからサイズダウンしたクルマを選ぶユーザーに対応しやすくするのが狙いだ。
搭載される1.8LエンジンはMR18DE型。すでに搭載されている1.5LのHR型系ではなく、ラフェスタに搭載された2LのMR型系のエンジンである。これに改良を加えたエクストロニックCVTを組み合わせている。ティーダ/ラティオとも、1.8L車は18Gの1グレードのみの設定だ。