オペル アストラ ワゴン1.8スポーツ
アストラ ワゴン1.8スポーツ

スゥッと伸びたルーフが印象的なアストラ・ワゴン

アストラ ワゴン1.8スポーツ

エンジンは1.8リッターと2リッターターボの2種類を用意。

アストラ ワゴン1.8スポーツ

インテリアも基本的に変更はない。

アストラ ワゴン1.8スポーツ

カーゴルームは、とても機能的にまとめられている。通常500リットルのスペースを確保。

アストラ ワゴン1.8スポーツ

テールゲートのワイドさと低さに注目。機能優先のデザインだ。

アストラ ワゴン1.8スポーツ

全席の後方には、テーブルも! ヨーロッパ車らしからぬ装備?

ハッチバックとは違う機能美で勝負!

 プレミアム・コンパクトとして登場したオペル・アストラ。エッジの効いたスポーティなボディは、ライバルとはひと味違う個性に満ちていた。そんなアストラに、ワゴンが登場。先代のアストラと同様に日本市場において、先に発売された5ドアハッチバックより、このワゴンの方が確実に売れるであろう。そういう意味では、オペルにとって期待の星というわけだ。
 
 そんな期待感いっぱいで登場したアストラ・ワゴン。真正面から見たかぎりでは、ハッチバックとまったく同じだ。ところが、サイドから見るともはやハッチバックの面影はほとんどない。ハッチバックの柔らかく流麗なルーフラインもストレートになり、エッジの効いたボディサイドのキャラクターラインとほぼ平行にテールゲートへと流れる。真横から見ると、これがあのアストラなの? と、思うほどまったく違うクルマにも見えてくる。だが、ちょっと平凡かもしれない。ハッチバックほどの躍動感は感じられないのだ。ワゴンという、ユーティリティを考えるとこのカタチが最適なのではあろうが、そのかわりダイナミックなスポーティ感は姿を潜めてしまったようだ。

 そんなスタイルとは裏腹に、ラゲッジルームは広い。スクエアなカーゴルームは、サスペンションの張り出しもほとんど無くとても使いやすそうで機能的。さらに、テールゲートも低い位置から大きくスクエアに開くので、荷物の積み下ろしもとても便利。さらに、4:2:4というユニークな3分割可等式のリヤシート装着車なら、さらにフレキシブルにカーゴルームを活用できる。ハッチバックより90ミリも長くしたホイールベースは、こんな高い機能性を発揮している。
 
 エンジンは1.8リッター(125馬力)と2リッターターボ(200馬力)の2タイプを用意。1.8リッターは4AT、2リッターは6MTとの組み合わせとなる。価格は1.8スポーツが税込み280万円で、2.0ターボスポーツが330万円。サスペンションやステアリング、ABSにESPなどを統合制御するIDSプラスや、走行状況により最適なサスペンション制御をするCDCなど、他の輸入コンパクトカーにはない独自のメカニズムを採用。それで、280万円というプライスタグは確かにお買い得感は高い。ただ、ライバルが国産車のワゴンとなると、やはり価格面で同等とはいえないのも事実だ。あと、30万円安ければ国産車とも十分に対抗でき、とても買い得感の高いワゴンとなるだろう。

代表グレード
アストラ ワゴン1.8スポーツ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,520×1,760×1,475
車両重量[kg]
1,320
総排気量[cc]
1,795
最高出力[ps(kw)/rpm]
125(92)/5,600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
17.3(170)/3,800
ミッション
4AT
定員[人]
税込価格[万円]
280.0
発売日
2005年1月20日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
徳田 透(編集部)
取材協力
オペルジャパン