アストラはヨーロッパではゴルフやプジョー307など各社の主力モデルが揃う激戦区にあるクルマで、日本でもヨーロッパのライバル車と激戦を展開することになる。一般にはコンパクトカーと呼ばれるセグメントながら、現在では衝突安全への対応などからワイドボディ化が進んでおり、アストラに限らずどのクルマも3ナンバー車となっている。
今回のモデルでは、取り敢えず5ドアハッチバックのみがデビューしたが、際立つデザインやインテリア回りの品質感、優れたシャシー技術による操縦安定性の高さなどがポイントとなる。特にIDSと呼ぶ独自の電子制御サスペンションはコンパクトクラスで初採用となる高級な仕様である。
ひと回り大きくなった5ドアボディの外観デザインは、全体に質感を高めると同時に、スポーティな迫力を感じさせるものに仕上がった。太めのCピラーによって表現された存在感など、このクラスでも特徴的な1台に仕上がったといえる。