コンパクトクラスとはいえ、全幅は1751ミリと3ナンバーサイズ。そのためか、なかなか迫力のあるスタイリングになっている。

ルーフが後ろに行くのにつれて下がっていくデザインは、BMWのクーペによくある手法。いかにもBMWらしい造形だ。

切り詰められた前後のオーバーハングがBMWのアイデンティティー。その恩恵で、前後の重量配分が50:50になり、卓越したドライビングが楽しめる。

一旦絞り込む、下端でフレア形状にデザインされたハッチゲート。ジックリ見るといたるところにデザインへのこだわりがある。

VWゴルフと同じく? エンブレムをグイっと押して引っ張るとリヤゲートがオープンする。

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好き嫌いをハッキリさせた、確信犯的デザイン

BMWの入門モデルとなるのが1シリーズ。従来の3シリーズtiコンパクトの後継モデルともいえる存在だが、今回から独立した1シリーズになることで存在感を高めている。次期3シリーズのプラットホームを採用することもあって、全幅は現在の3シリーズより広く、小さいのは全長だけ。5ドアハッチバックのボディは小さく見えるが、実際にはそれほど小さいクルマでない。ただ、コンパクトカーのセグメントに位置するクルマで、あえてFRの駆動方式を採用したのはBMWならではの特徴となる部分。これによって前後50:50に近い理想的な重量配分を得て、軽快な走りを実現している。

外観デザインは最近のBMWデザインの流れの中にある相当に個性の強いもの。Z4や5/7シリーズとも共通するうねりのある外観デザインには好き嫌いが別れる部分もある。横から見るとフードの長いロングノーズデザインとなるのは、エンジンを縦置きに搭載するFR車なではだ。ボディカラーは全部で11色も用意されている。

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代表グレード
120i
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4227×1751×1430
車両重量[kg]
1350
総排気量[cc]
1995
最高出力[ps(kw)/rpm]
150(110)/6200
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
20.4(200)/3600
ミッション
6AT
定員[人]
税込価格[万円]
366.5
発売日
2004年10月9日
レポート
松下宏
写真
菊池一仁
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