BMWの入門モデルとなるのが1シリーズ。従来の3シリーズtiコンパクトの後継モデルともいえる存在だが、今回から独立した1シリーズになることで存在感を高めている。次期3シリーズのプラットホームを採用することもあって、全幅は現在の3シリーズより広く、小さいのは全長だけ。5ドアハッチバックのボディは小さく見えるが、実際にはそれほど小さいクルマでない。ただ、コンパクトカーのセグメントに位置するクルマで、あえてFRの駆動方式を採用したのはBMWならではの特徴となる部分。これによって前後50:50に近い理想的な重量配分を得て、軽快な走りを実現している。
外観デザインは最近のBMWデザインの流れの中にある相当に個性の強いもの。Z4や5/7シリーズとも共通するうねりのある外観デザインには好き嫌いが別れる部分もある。横から見るとフードの長いロングノーズデザインとなるのは、エンジンを縦置きに搭載するFR車なではだ。ボディカラーは全部で11色も用意されている。