スポーツカーの理想形といわれている50:50の前後重量配分を実現。RX‐7より、エンジンの搭載位置を低くすると同時にキャビン側に寄せている。そして、ドライバーの乗車位置もRX‐7よりエンジン側に寄っている。つまり、エンジンとドライバーが接近した位置にいるということだ。
RENESIS(レネシス)と呼ばれる新開発の13Bロータリーエンジンは、NAながら最高出力250ps/8500rpm(タイプS)、最大トルク22.0kg-m/5500rpm(同)を発揮。アクセルを踏み込むとローターリーサウンドを響かせながらフラットな加速体制にはいる。ターボは付かないので、気持ちが置いていかれるような強烈な加速ではないが、それでも運転していることの楽しさを味わわせてくれる。
ATのRX‐7に乗るとガッカリするほど機敏さが失われていたが、RX‐8とATの組み合わせはとてもいい。MTで乗っても楽しめるが、ATでジェントルにかつ速く走らせるのも悪くない。