日産 ステージア
ステージア

こちらはクロスオーバータイプのAR−X。AR−Xは3.5リッターのみの設定。

ステージア

リヤバンパーのデザインも変更された。スポーティなムードがアップした。

ステージア

センタークラスターには、本アルミを使用。金属の冷たい輝きが、全体を引き締めている。

ステージア

写真はシルキーエクリュ。温かみのあるインテリアは、ステージアの高級感をより高めてくれるに違いない。

脱ターボで、より大人のワゴンへとシフト

 ターボ搭載車が、カタログから消えた。ステージアのマイナーチェンジでのトピックスだ。そして、同時に3リッターエンジンも姿を消し、そのかわりに追加されたエンジンは3.5リッターのVQ35DEエンジン。このVQ35DEエンジンは、U−LEV(平成17年基準排出ガス50%低減レベル)の認定を受けた環境対応型。
 これにより、ステージアのエンジンは従来型の2.5リッターと新搭載3.5リッターの2種類となる。グレードもシンプルに整理されRX系、クロスオーバータイプのAR−X系の2種類となった。
 ハイパワー嗜好のユーザーにとって、ターボエンジンが無くなったことはとても残念な要素かもしれない。280馬力を発揮していターボ車が生まれた背景には、対レガシィのイメージが強烈にあったからだ。だが、ステージは元々プレーステージワゴンとして登場している。プレステージワゴンにターボモデルが必要なのか? という話題は、発表当初からあったのも事実。ステージアがもつ、元々のキャラクターを考えるとターボモデル廃止、そして3.5リッターエンジンの追加というのは、正常進化といえるだろう。ステージアは、ようやくレガシィコンプレックスから脱出して、ステージアらしい個性を生かした独自のプレステージ路線を見つけ走り出した。
 その他、今回のマイナーチェンジでは、スタイリングも若干の変更を受けている。グリルに前後バンパー、フードパネル、17インチアルミホイールなどが主な変更点。とくに、フロントバンパーはボトム部をいったん絞込み、その後急激に広げた形状となった。ボトム部にエッジの効いたアクセントができたことで、スポーティなイメージがアップした。
 インテリアは、上質感のあるシルキーエクリュとスポーティなブラックを用意。それぞれ、本革仕様もラインアップされている。また、センタークラスターやドアアームレストグリップには、本アルミを使用。金属独特の風合いで、プレステージ性をアピールした。
 メカニズムでは、5速AT車はマニュアルモードセレクトのレンジセレクト方式から、ギアセレクト方式に変更。アテーサE−TSは、多板クラッチを油圧式から電磁式へと変更された。
 価格は350RXが315.0万円(税込み)、350RX FOUR(4WD)が341.25万円(税込み)。250RXが273.0万円(税込み)、250RX FOUR(4WD)が302.4万円(税込み)。AR−X FOUR(4WD)が351.75万円(税込み)。

代表グレード
350RX
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4785×1760×1510
車両重量[kg]
1580
総排気量[cc]
3498
最高出力[ps(kw)/rpm]
272(200)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
36.0(353)/4800
ミッション
5AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.6
定員[人]
5
税込価格[万円]
315.0
発売日
2004年8月19日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
日産自動車