アウディ A6
A6

今までのアウディの伝統を継承しつつ、新たなデザインを盛り込んだ新型アウディA6。アウディの次世代デザインをリードするモデルだ。

A6

空気力学の結晶とも言える流麗なルーフライン。リヤリップスポイラーまでほぼ水平に伸びるダイナミックラインは、シンプルながらも存在感をアピールしている。

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走る真の悦びを実感できるように、コクピットというプレミアムな空間スポーツの息吹を吹き込んだアウディA6。あくまでもドライバーが中心としたデザインだ。

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先代のアウディA6に比べ、室内サイズが一回り大きくなった新型アウディA6。そのため、すべてのシートにおいて余裕の空間が生まれた。

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足元、頭上とすべてにおいてゆったりとくつろいで座ることができるリヤシート。もちろんフロントシート同様、本皮張りとなっている。

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新型アウディA6に搭載されるエンジンは、2400ccと3200ccのV型6気筒エンジンと最高峰の4200ccのV型8気筒エンジンの3基種だ。

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メカニズム、クルマの設計がよく分かるカットモデルを会場に設置していた。

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アウディジャパン社長のヨハン・ダ・ネイスン氏が、新型アウディA6を自信たっぷりに紹介した。

存在感十分なエグゼクティブサルーンとして登場

 アウディA6が7年振りにフルモデルチェンジを行ない日本で発表された。デリバリーは9月から始まる。
 A6は、A8とA4の中間に位置するモデルで、メルセデスのEクラス、BMWの5シリーズがライバルになる。これらのライバル車と比べるとイマイチ存在感の薄いA6であったが、今回のフルモデルチェンジで、その印象は一変、存在感十分のデザインに生まれ変わった。
 エクステリアデザインを手掛けたのは、日本人デザイナー。シングルフレームと呼ばれる巨大なフロントグリルがA6最大の特徴になっている。格子状のグリルのやや下側にはナンバープレートを装着するためのバーが備わる。ヨーロッパの横長のナンバープレートにぴったりフィットするものだが、ここに日本のナンバープレートが装着されるとバランスが悪くなるのは間違いない。
 ボディサイズは、全長×全幅×全高=4915×1855×1455mm。先代よりもわずかながら大きくなっている。

マルチメディアインターフェーステクノロジーも採用

 インテリアはドライバーとの一体感を強調した作りになっている。メーターからセンターコンソールまでが、一体感のあるフードで覆われるあたりは、まさにそれを表現しているといえる。小振りのステアリングホイールのセンターパッドには、シングルフレームグリルをモチーフとしたメッキパーツの中にアウディのフォーリングスが配される。全体的にカッとした質感の高さは、いかにもドイツ的な仕上がり。
 シフトノブ手前には“マルチメディアインターフェーステクノロジー”のロータリーボタンをはじめとする各種スイッチ類が並ぶ。これはBMWに採用されているのと同じような機能で、ここで、カーナビ、オーディオ、エアコンなどの調整を仕組みになっている。人によっては覚えるのに多少の時間を要するが、慣れてしまえば非常に扱いやすい装備だ。
 室内の居住性は申し分ない。ルーフ後端が下がっているがリヤシートのヘッドクリアランスも十分に余裕がある。 

4.2リッターV8まで3種類のエンジンを用意する

 搭載されるエンジンは、全部で3機種。2.4リッター(177馬力/23.4kg-m)と3.2リッター(255馬力/33.6kg-m)のV6DOHC、そして4.2リッター(335馬力/42.8kg-m)のV8DOHCだ。3.2リッターエンジンは、FSIと呼ばれる筒内直接噴射装置を備えたもの。これは、VWにも採用されているシステムだ。
 今年のルマン24時間レースで、アウディは表彰台を独占した。レースを戦ったアウディR8がには、高出力と低燃費を両立させるFSIエンジンが搭載されていた。
 3.2リッターと4.2リッターにはアウディ自慢の4駆システム、クワトロが組み合わされる。雨の日の高速道路では無敵の走りが可能。トランスミッションはティプトロニック付きの6AT。駆動方式がFFとなる2.4リッターのトランスミッションはCVTになる。
 車両安定装置のESPは、アンダーステアやオーバーステアを自動制御してくれるメカニズム。走りのアウディに相応しく、ドライバーを影でサポートする。

代表グレード
3.2FSIクワトロ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4915×1855×1455
車両重量[kg]
1790
総排気量[cc]
2845
最高出力[ps(kw)/rpm]
255(188)/6500
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
33.6(330)/3250
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
-
定員[人]
5
税込価格[万円]
700
発売日
2004年8月
レポート
オートアクセル
写真
T.P.U./オートアクセル
取材協力
アウディジャパン