サイズ別の車検費用の相場
車検費用は、車のサイズや車重によって設定されているのが一般的です。業者によっても価格に幅があり、以下が相場の目安です。
- 軽自動車…4.5万円～8万円
- 1.0トン以下の普通自動車…6万円～9万円
- 1.5トン以下の普通自動車…7万円～10万円
- 2.0トン以下の普通自動車…8万円～11.5万円
- 2.5トン以下の普通自動車…9万円～13万円
ただしこの費用は法定費用（自動車重量税・自賠責保険・印紙代）と、一般的な点検整備費用であり、大掛かりな修理が必要な場合などは、相場を大きく超えることもあります。
法定費用と点検だけで20万円を超えるのは稀
上記の相場からも分かるように、大きな修理や整備もないのに車検費用が20万円を超えるのであれば、20万円を超える車検は「やや高い」と言えるでしょう。ただし次の章で紹介するような20万円を超える理由がある場合、20万円の車検もやむを得ません。
「車検の見積金額が思ったよりも高かった」という人は、現在のクルマを査定に出してみることをおすすめします。買い替えるのをするのか車検を通して乗り続けるのかの検討材料になります。
車検代が20万円を超えてしまう原因
車検費用が20万円を超える場合、以下の3つの原因が考えられます。
- 原因①長く走った車で多くの整備が必要
- 原因②輸入車で部品が高い
- 原因③13年目を超え税金が重課
それぞれの原因について、具体的に解説します。
原因①長く走った車で修理が多く必要
長い距離を走ってきた車の場合、車検を通すために大きな修理・整備が必要になりがちです。消耗しやすいタイヤ、オイル、ブレーキパッドなどはもちろんのこと、それ以外の部品についても交換が必要になり、その分だけ費用も高くなります。
走行距離が長くなるほど整備は必要になりがちですが、特に軽自動車で8万km、普通自動車で10万kmを超えると不具合が起こりやすくなると言われています。
原因②輸入車で部品が高い
新しい車であっても、輸入車の場合は車検代が高くなりがちです。その一番の理由は、部品が高額になりやすいからです。本国から取り寄せれば輸送費もかかりますし、流通量が少ない部品はどうしても割高になります。
原因③13年目以降で税金が重課
13年目を超えると、車検費用の一部である自動車重量税が高くなります。そのため13年目の車検の際には「前回より車検費用が随分と高くなった」という体験をする人は多いでしょう。
これだけで車検費用が20万円を超えることはないでしょうが、原因①②と組み合わさることで20万円を超えるのは充分に考えられることです。
車検費用が高い場合の対処法
このように長く走った車、輸入車、古い車の場合、車検費用が20万円を超えても「法外な費用」とは言えないでしょう。しかし以下のような工夫をすれば、少しは車検費用が抑えられます。
- ポイント①ディーラー車検ありきで進めない
- ポイント②点検や部品交換が多すぎないか確認する
- ポイント③オイル交換などは自分で済ませる
- ポイント④割引サービスがないか確認する
- ポイント⑤ユーザー車検も検討する
中でもインパクトが大きいのは、ポイント①のディーラー車検の見直しです。車検費用は業者によって大きな差があるので、業者を見直すだけで数万円以上の差が出ることもあります。
また20万円を超えている場合は、ポイント②もチェックしましょう。「走行距離が長いから」「年式が古いから」と、車検に必要がない点検や部品交換が含まれている可能性があります。より安全に乗るためには点検や部品交換は重要ですが、不要なものはカットしてもらうことで費用を抑えられます。
以下のページではこの5つのポイントについて具体的に解説していますので、ぜひ活用してください。
多くの整備が必要なら買い替えも選択肢
車検を通すために多くの整備が必要なのであれば、車の買い替えも一つの選択肢です。一般に、車は古くなるほど不具合も増えていきます。次の車検の時には、更に多くの整備が必要になる可能性もあるでしょう。
新車登録から13年目以降は、車検費用に含まれる自動車重量税だけでなく、毎年払う自動車税も高くなります。
まずは「今の車はいくらくらいで買い取ってもらえるのか」を確認してからから、改めて買い替えを検討しても良いでしょう。ガリバーでは、買い替え検討の方にクルマの売却から買い替えまで一貫したサービスを提供しています。
norico編集部のオススメ記事
noricoでは、車検における13年目以降の車の扱いについても解説しています。こちらも併せてチェックしてみてください。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい！」を感じてほしいと思っています！
