クルマの黄砂・花粉汚れの落とし方!洗車方法と付着の防止対策

クルマの黄砂・花粉汚れの落とし方!洗車方法と付着の防止対策

黄砂や花粉は2月頃から飛散が始まり、3~5月にピークを迎えます。キズやシミ、腐食の原因にもなるので洗車で汚れを落としましょう。水洗いからシャンプー、拭き上げまでのポイントや、洗車後の付着防止の対策について分かりやすく解説しています。

黄砂と花粉がクルマに与える影響

車に花粉や黄砂の汚れがついている画像

2月初旬から飛散が始まり、3月~5月にかけてピークを迎える黄砂と花粉。付着すれば見た目が汚いだけでなく、キズやシミ、腐食の原因になります。

黄砂はキズやシミの原因に

黄砂は非常に小さい土壌・鉱物の粒子です。付着すればボディやガラス面にキズをつける恐れがあります。また雨が降ると酸性雨と化学反応を起こし、シミの原因にもなります。

花粉はシミや腐食、歪みの原因に

植物から飛散する花粉は、乾燥状態においてはホコリのような状態でクルマに大きな影響を与えません。しかしボディに付着した状態で夜露や雨水などの水分を含むと、タンパク質成分のペクチンが分泌されます。ペクチンは粘性が高く、時間経過とともに塗装面にシミを残したり、腐食や歪みを生じさせたりします。

エンジンや車内にも影響あり

黄砂や花粉の影響は、ボディやガラス面に留まりません。ボンネット内に入り込めば、エアコンのフィルターやエアクリーナーを詰まらせるリスクがあります。また人の出入りの際にダッシュボードなどに付着し、跡が残ることも少なくありません。

Q. 黄砂と花粉の見分け方は?

黄砂と花粉は違いの分かりにくい小さな粒子ですが、付着状態や色に違いがあります。

黄砂はざらつきがあり、花粉は粘性があるのが特徴です。また黄砂は黄色からやや白っぽい色、花粉は黄色から緑色に近い色の場合が多いです。

黄砂・花粉汚れの落とし方(洗い方)

車についた花粉の落とし方の手順

成分などが異なる黄砂と花粉ですが、落とし方は共通して「洗車」です。

汚れを擦って落とそうとすればキズになる可能性も高いため、丁寧に手洗いしましょう。以下で詳しい手順を解説します。

手順1. 水洗いする

車の花粉落としの水洗いの状況

はじめに、クルマに付着した汚れを水圧で流します。クルマを傷つけず黄砂や花粉の汚れを落とすためには、このステップが最も重要です。

黄砂や花粉の粒子がボディにへばりついている可能性もあるので、強い水圧で水洗いしましょう。高圧洗浄機を使うのがおすすめですが、持っていない場合はホースのノズルをジェットに変えるなど工夫してください。

手順2. シャンプーする

車の花粉落とし、シャンプーの状況

しっかり水洗いをしたら、シャンプーでボディを洗います。付着物が残っている場合、強い力で擦ればキズの原因になります。そのためシャンプー液をしっかり泡立て、且つスポンジや柔らかい素材のブラシで撫でるように洗うのがポイントです。

スポンジなども小まめに洗い、キズをつけないよう細心の注意を払いましょう。

シャンプー液の選び方
黄砂や花粉の汚れを落とす場合、より高い洗浄効果が高いのは弱酸性のシャンプー液です。ただし洗い残しがあると車体に悪影響を及ぼすこともあるため、心配な場合は中性のシャンプー液を使いましょう。

手順3. 拭き上げる

車の花粉落とし、ふきあげの状況

せっかく黄砂や花粉を落としても、ボディに水滴が残ればそれがシミの原因になってしまいます。「風や日差しで乾かそう」と考えず、拭き上げは自分の手でしっかり行いましょう。

ここでもキズを付けないようにすることが大切です。マイクロファイバークロスで丁寧に拭き上げるようにしましょう。

手順4. コーティングする

車にコーティングをしている状況

一度汚れを落としても、黄砂や花粉の飛散量が多い時期はすぐにまた付着が起こります。そのため付着を防止する上では、ボディもガラス面もコーティングするのが効果的です。

業者に依頼すれば高品質のコーティングを施してもらえますが、費用を抑えたい場合は市販のコーティング剤を購入しましょう。最近はスプレーで簡単に吹き付けられるものもあります。

Q. 望ましい洗車の頻度は?

理想の洗車頻度は駐車の仕方で異なります。

カーポートなどがなく、屋外で駐車している場合は週1回~隔週で洗車するのが理想です。一方カーポートなどで付着を抑えやすい環境にある場合は、月1~2回の洗車で構いません。ただし通勤に使い、職場で屋外の駐車場に停める場合は洗車回数を増やした方が良いです。

黄砂と花粉を落とす時のNG行為

いざクルマを使う時に黄砂や花粉の汚れが目立つと、すぐに汚れを落としたくなるものです。しかし、以下でご紹介する行為はクルマにキズをつけたり、洗車の効果を下げたりするので控えましょう。

いきなり洗車機で洗う

ガソリンスタンドの機械洗車は短時間で汚れを落とすことができ、シャンプー液などのグッズも不要です。しかし洗車機は水圧やブラシの擦る力が強すぎるため、黄砂や花粉の汚れが固着していると傷つくリスクが高くなります。

また機械だからこそ汚れを考慮した洗車ができず、洗い残しが生じる可能性もあります。

水洗いせずにボディを擦る

黄砂や花粉の汚れは、水圧で落とすことが原則です。いきなり布で拭いたり、少量の水だけで擦ればキズの原因になります。

風の強い日に洗車をする

風の強い日は黄砂や花粉の飛散量が多く、洗車をしている間にも黄砂や花粉が付着してしまいます。洗車は風のない曇った日に行うと、風や日光による影響を受けず、キレイに仕上がりやすいです。

付着防止対策や日常のケア方法

黄砂や花粉の飛散時期は小まめな洗車が大切ですが、全体的な付着量を減らせば手入れが楽になります。以下の3つからできる対策を考え、付着を防ぎましょう。

  • カバーなどで車体を守る
  • コーティングを施す
  • 小まめにモップで除去する

カーポートの設置やカバーの使用で、黄砂や花粉の付着量は大いに減少します。しかし、これらの対策は費用や手間がかかるのが難点です。コーティングも費用や手間、質のバランスを考えて業者に依頼するか、自分で作業するか考えましょう。

最も基本的で重要なのは、日々モップで黄砂や花粉を掃うことです。黄砂や花粉が固着する前にボディから取り除きましょう。

クルマのケアに関するオススメ記事

黄砂や花粉に限らず、クルマのケアは日頃から小まめに行うことが重要です。また季節性のあるものでは、影響が本格化する前からの対策が重要です。クルマの状態を良好に保つため、以下の記事も参考にしてください。

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!