ケース別に分けてナンバープレートを自分で交換する方法を解説します。交換にかかる費用、外し方や取り付け方も解説していますので、参考にしてください。
ナンバープレートを交換するケース
ナンバープレートの交換を行うのは、主に以下のようなケースです。
- 管轄変更を伴う名義変更や住所変更
- ナンバープレートの盗難・紛失
- ナンバープレートの破損・劣化
- 図柄入り/字光式ナンバーへの変更
交換に必要な手続きは、自動車販売店や行政書士に代行を依頼するか、自分で行います。
必要書類や手順は交換事由によって変わりますので、次章以降で確認してください。
希望ナンバーの申請について
4桁の数字を好きな番号にする希望ナンバーは、以下のように新たなナンバープレートの発行が必要な場合に申し込めます。
- 車両の新規登録(中古車含む)
- 管轄変更を伴う名義変更や住所変更
- ナンバープレートの盗難・紛失
- ナンバープレートの破損・劣化
- 図柄入りナンバープレートへの変更
希望ナンバーの取得は事前予約が必要です。また、人気の高い番号は抽選となります。
申請方法、所要日数、費用の目安は以下の記事で確認してください。
【ケース別】ナンバープレートの交換に必要な書類・もの
ここでは、ナンバープレートの交換に必要な書類などをケース別に解説します。
①名義変更(売買や譲渡)の場合
普通車の名義変更に必要な書類・ものは以下の通りです。
旧所有者が準備 | 新所有者が準備 | |
---|---|---|
事前に準備する書類 |
・印鑑証明書(発行後3ヶ月以内) |
・印鑑証明書(発行後3ヶ月以内) ・車庫証明書(発行後1ヶ月以内) |
当日手に入る書類 | ー | ・手数料納付書(検査登録印紙) ・自動車税(環境性能割・種別割)申告書 ・申請書(実印捺印、委任状があれば旧所有者の捺印は不要) ・希望番号予約済証(希望ナンバー予約者) ・字光式番号標交付願(字光式ナンバー申請の場合) |
普通車の場合は実印が必要です。
軽自動車の名義変更の必要書類・ものは、下記の記事で確認してください。
②住所変更の場合
住所変更の必要書類・ものは、基本的に以下の通りです。
- 申請書★
- 手数料納付書(検査登録印紙、普通車のみ)★
- 自動車税/軽自動車税(環境性能割・種別割)申告書★
- 車検証
- 住民票など(住所変更が確認できる書類)
- 車庫証明書(発行後約1ヶ月以内、普通車のみ)
- ナンバープレート(車)
- 希望番号予約済証(希望ナンバー予約者)★
- 字光式番号標交付願など(字光式ナンバー申請の場合)★
★印の書類は、現地で入手できます。
軽自動車は、原則として車庫証明書の発行が不要です。ただし、一部の地域を除いて「自動車保管場所届出」の手続きが必要です。
③盗難や紛失による交換の場合
盗難や紛失によるナンバープレートの交換(新しい番号の発行)に必要な書類・ものは、基本的に以下の通りです。
- 申請書★
- 手数料納付書(検査登録印紙、普通車のみ)★
- 車検証
- 理由書(盗難/遺失・紛失)★
- ナンバープレートを付ける車(普通車)
- 印鑑(認印可、普通車のみ)
- 希望番号予約済証(希望ナンバー予約者)★
- 字光式番号標交付願など(字光式ナンバー申請の場合)★
★印の書類は現地で入手できます。普通車はナンバープレートの封印が必要なため、仮ナンバーやレッカーを利用して車両を運輸支局等に持ち込まなければいけません。
また、盗難や紛失の場合は事前に警察署までその旨を申し出る必要があります。
④破損や劣化による交換の場合
破損や劣化により交換(同じ番号のものを再交付)する場合の必要書類・ものは、基本的に以下の通りです。
- 申込書/申請書★
- 手数料納付書(検査登録印紙、普通車のみ)★
- 車検証
- 破損/劣化したナンバープレート
★印の書類は、現地で入手できます。
⑤図柄入りナンバーへの交換の場合
図柄入りナンバーに交換(同じ番号のものを再交付)する場合の必要書類・ものは、基本的に以下の通りです。
- 車検証
- ナンバープレート(車)
- 交換申請書(Web予約または窓口で入手)
- 希望番号予約済証(希望ナンバー予約者、現地で入手)
図柄入りナンバーや希望ナンバーの取得は、事前予約が必要です。希望ナンバーについてはこちら、図柄入りナンバーについては こちらを参照してください。
ナンバープレートを交換する手順
ここでは、自分でナンバープレートを交換する手続き手順を解説します。
名義変更や住所変更の場合は、以下の通りです。また、盗難・紛失、破損・劣化などの場合も、一部手順を除いて同様の流れです。
- 必要書類を準備する
- 車で運輸支局などに向かう
- 書類や費用を揃えて提出する
- 新しい車検証を受け取る
- 税関係の手続きを行う
- ナンバープレートを交換する
1. 必要書類を準備する
前章でご紹介した必要書類などを準備します。運輸支局や軽自動車検査協会で当日手に入る書類は事前ダウンロードも可能ですが、現地で記入しても構いません。
普通車で車庫証明書が必要な場合は、発行に1週間程度かかります。車庫証明書の申請は早めに行いましょう。
2. 車で運輸支局などに向かう
原則として、ナンバーの交換は運輸支局や軽自動車検査協会で行います。盗難や紛失によりナンバーがない場合を除き、ナンバーを交換する車で手続き場所に向かってください。
管轄の運輸支局や軽自動車検査協会は、以下のページで調べることができます。
【外部リンク】全国の運輸支局(普通車)
【外部リンク】全国の事務所・支所(軽自動車)
3. 書類や費用を揃えて提出する
事前に用意した書類と現地で入手・記入した書類、また手続きに必要な手数料(普通車のみ、印紙購入)を揃えて窓口に提出します。
4. 新しい車検証を受け取る
名義変更や住所変更を行う場合、ナンバープレートの盗難などにより番号の新しいナンバープレートが発行される場合は、新たな車検証が交付されます。
5. 税関係の手続きを行う
新たな車検証が発行されるケースでは税関係の手続きも必要です。税申告書類に必要事項を記入し、新しい車検証とともに税申告窓口へ提出します。
車の入手により名義変更を行う場合は、車両によって環境性能割の納付が必要です。
6. ナンバープレートを交換する
古いナンバープレート・新しい車検証・ナンバープレート代を提出すると、新車検証の返却とともに新しいナンバープレートが交付されます。
交換に必要な用具は、ナンバープレートの返納窓口に用意されています。また、取り外しや取り付けの方法は後の章で解説しています。
図柄入りナンバープレートに変更する申請方法
図柄入りナンバーとは、花柄や地域独自の図柄が入ったナンバープレートです。2025年2月時点では、以下の3種類が存在します。
※ナンバープレート代と別に1000円以上の寄付を行うとカラー版、寄付を行わないとモノクロ版が発行されます。
自分で図柄入りナンバーを申請する方法は、Web申込と窓口申込の2パターンがあります。以下では、Web申込の方法をご紹介します。
申請の手順
現在のナンバーのままで、デザインのみ図柄入りに変更する場合の手順は以下の通りです。
- 希望番号・図柄ナンバープレート申込サービスから申し込む
- 交付料金・寄付金を支払う
- 入金確認メールを受信する
- 交換申請書をダウンロードし、印刷
- 運輸支局や軽自動車検査協会で車検証と交換申請書の確認
- 予約センターでナンバープレートを交換
図柄入りナンバーの申請とともに希望ナンバーを申請する場合も、希望番号・図柄ナンバープレート申込サービスから申し込めます。
詳しい申請方法は、以下の記事を参考にしてください。
ナンバープレートの交換にかかる費用
まず、ナンバープレート代の目安は以下の通りです。
通常のナンバー | 約1,500~2,500円 |
---|---|
通常のナンバー(字光式) | 約3,000~7,000円 ※別途字光式照明器具(数万円)が必要 |
希望ナンバー | 約4,000~6,000円 |
希望ナンバー(字光式) | 約5,500円~11,000円 ※別途字光式照明器具(数万円)が必要 |
図柄入りナンバー | 約7,000円~10,000円 |
車の種類や交換事由によって、上記に加えて手続き手数料や住民票・車庫証明書の発行費用などがかかります。普通車の名義変更や住所変更では、ナンバープレート代と別に概ね3,000円ほど必要です。
自動車販売店や行政書士などに取得に代行を依頼する場合は、さらに約1万円~約3万円ほど費用がかかります。
ナンバープレートの外し方・付け方
交換は、原則として運輸支局や軽自動車検査協会で行います。なお、普通車の封印はナンバープレートの交付者にしてもらう必要があり、自分ではできません。
ここでは、封印のある普通車での外し方・付け方を解説します。
ナンバープレートの外し方
ナンバープレートを外す手順は、以下の通りです。
- 前面と後面のビス部分をドライバーで緩める
- 後面の封印をマイナスドライバーでこじ開ける
- 封印の中にあるビスをドライバーで緩める
なお、取り外しやこの後の取り付けに必要な用具は運輸支局などで貸してもらえます。
ナンバープレートの交換は、基本的に運輸支局や軽自動車検査協会で取り外しを行います。ただし、廃車や車の使用を一時中断する場合は他の場所で取り外し、ナンバープレートのみ返納に行きます。
ナンバープレートの付け方
ナンバープレートを付ける手順は、以下の通りです。
- 前面と後面の右側をビスで固定する
- 後面の左側にビスで封印台を取り付ける
- 封印を取り付けてもらう
封印は個人で取り付けず、ナンバープレートの交付者が取り付けます。
任意保険等の手続きも忘れずに
名義変更や住所変更を行う場合は、任意保険や自賠責保険の変更手続き、車庫証明書の発行手続きなども必要です。また、引っ越しなどでは免許証の住所変更も必要です。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!