純正ナビと社外ナビの違い
純正品と社外品のカーナビでは、主に以下の5点に違いがあります。
- 製品の保証期間
- インテリアとの親和性
- クルマとの連動性
- 価格
- 種類の多さ
純正品は社外品より保証期間が長く、自社メーカーのクルマへの搭載を前提としているのでインテリアとの親和性も高いです。また社外品では「装備したらリアビューモニターが機能しなかった」など、連動性で不具合が生じる可能性もあります。一方、社外品は同じ性能の純正品より価格が安く、種類も豊富です。
純正ナビのメリット/デメリット
【メリット】
- 保証期間が社外品より長い(3年)
- クルマのインテリアに馴染む
- リアビューモニターなど、連動性が良い
- 下取り/買取の際に査定額アップに繋がる
【デメリット】
- 社外品に比べて価格が高い
- クルマの売却時に取り外しができない
- 種類が少なく、選択肢が乏しい
社外ナビのメリット/デメリット
【メリット】
- 純正品より価格が安い
- クルマの買い替え時に付け替えやすい
- 種類が多く、お店で使い勝手を確認しやすい
【デメリット】
- 純正品より保証期間が短い(1年)
- インテリアに馴染まない可能性がある
- 連動性が悪い可能性がある
選ぶ時は「見た目・連動性かコストか」で検討
純正品と社外品で保証期間が異なっていても、最近のカーナビは簡単に壊れないものがほとんどです。ナビ性能も同じ価格で比較をすれば、社外品の方が優れています。どちらを買うか迷う場合は「数万円の差で見た目と連動性の良さを手に入れたいかどうか」を考えましょう。
純正ナビと社外ナビの価格相場
製品本体価格
純正ナビの価格は最低でも10万円程度することが多く、高いものは約30万円です。これに対して社外ナビは約5万円~25万円程度で販売されています。5万円前後のカーナビであっても性能は充分なものが多く、一般的に人気が高い製品もこの価格帯のものが多いです。
工賃(取り付け費用)
カーナビの取り付けにかかる費用は、カーナビの取り付け位置によって異なりますが、ディーラーも自動車用品店も約2万円が一般的な相場です。ただし自動車用品店の場合、店舗で購入したものを取り付けるのであれば工賃が数千円~1万5,000円程度まで安くなることもあります。
カーナビを選ぶ時のポイント
純正ナビは数種類からサイズや性能で選ぶことが一般的ですが、社外ナビは種類が多く、選ぶのに一苦労することもあります。購入時は以下のようなポイントに着目しましょう。
ポイント①設置タイプ
カーナビの設置タイプは主に「インダッシュ型」と「オンダッシュ型」に分かれます。
- インダッシュ型…ダッシュボード内に設置
- オンダッシュ型…ダッシュボードの上に設置
近年はオーディオスペースなどに埋め込むインダッシュ型のナビが多いです。インダッシュ型は配線が見えず、見栄えの良さがメリットです。一方、オンダッシュ型は付け外しが簡単で、業者に着脱を依頼しても工賃が安く済みます。また自分の見やすい位置に調整してカーナビを設置できることがメリットです。
ポイント②液晶サイズ
液晶サイズは5インチ~11インチ程度のものがよく売られています。一般的に、人気が高いのはオーディオスペースに埋め込みやすい7インチの製品です。ただし最近はディスプレイが大型化する傾向にあります。ディスプレイが大きいほど見やすく、ナビの操作性も高くなりますが、ダッシュボード部分が狭く見えるといったデメリットもあります。
ポイント③ナビの機能性
ナビの機能性で特に重要なのは「利用できる道路交通情報システムの種類」「捕捉衛星数」「センサー数」です。
道路交通情報システムは、VICSの高性能版であるVICS WIDEを採用した製品だと便利です。また捕捉衛星数とセンサー数は、目的地までの距離や現在地の精緻性に影響を与えます。捕捉衛星数は3種類以上、センサーも複数あることが望ましいです。
ポイント④ナビ以外の機能性
現在のカーナビは、ナビ機能以外にも多くの機能を搭載しています。例えば以下のような機能が必要かどうかを考えましょう。
- リアカメラ(駐車アシスト)
- Bluetooth(音楽鑑賞やハンズフリー通話)
- 地デジ・ワンセグ(テレビ視聴)
- ドライブレコーダー連動
カーナビとスマホアプリならどっちがいい?
最近はスマートフォンのナビアプリを使って運転する人も多いです。スマートフォンを利用するメリット/デメリットは以下の通りです。
【メリット】
- カーナビを購入する必要がない
- 地図の更新費用がかからない
【デメリット】
- バッテリーを消耗しやすい
- 通信量が多くなる
- 画面が小さく見にくい
スマートフォンの方が手軽でお金もかかりませんが、電池切れや通信速度の低下といったリスクがあります。そのため「車内の充電環境があり、通信量も使い放題」「ナビを利用するのは週末に数十km程度だけ」「元々スマートフォンをあまり利用しない」といったケースでの使用がおすすめです。
今後はディスプレイオーディオが普及するか
ディスプレイオーディオは、スマートフォンとの連携を前提としたディスプレイ付きオーディオ機器です。
ディスプレイオーディオ自体にカーナビの機能はありません。しかしスマートフォンと連動させることでナビアプリをディスプレイ上で利用することができます。ナビ以外にも、音楽アプリやSNS、通話機能の利用も可能です。
価格はカーナビと比べて安価で、純正品でも5万円程度で手に入ります。
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- Supervised by norico編集長 村田創
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