
主な車の警告灯一覧(23種類)
警告灯は、ドライバーに車の異常や故障を知らせるほか、正しく操作されていない場合に注意喚起をする役割があります。国際規格(ISO)で色や記号が定められており、一度覚えれば車を乗り換えても迷う心配がありません。
特に覚えておきたい警告灯のマークを、以下に一覧でまとめました。

警告灯の色は緊急度を示す
警告灯の色は、緑色・黄色(オレンジ色)・赤色の3種類。色によって緊急度が異なり、基本的な対処方針も以下のように異なります。
- 緑色…正常な状態
- 黄色…注意すべき状態。早めに点検を受けるべき
- 赤色…危険な状態。走行を中断し、ディーラー等に相談すべき
なお、赤色の警告灯でも半ドア警告灯などその場で対処し、解決できるものもあります。一方で、黄色の警告灯でも走行を中止すべきものもあります。
日常的に点灯しやすい警告灯
日常時でも点灯することが多い警告灯は、主に以下の4種類です。すぐに故障に繋がることはないものの、点灯に気づいたら速やかに対処しましょう。
①シートベルト非装着警告灯
- 点灯タイミング:シートベルト非装着の乗員がいる、重い荷物をシートに載せている
- 対処法:全員がシートベルトを装着する、重い荷物を荷室等へ移動する
シートベルトは乗員の命を守る装備であり、非装着の状態では赤色の警告灯が点灯します。2020年9月以降の新型車からは、後席用の警告灯も装備が義務付けられています。
なお、人が乗っていなくても重い荷物などで重量センサーが反応し、警告灯が点灯するケースもあります。
②半ドア警告灯
- 点灯タイミング:いずれかのドアが半ドア状態
- 対処法:半ドア状態のドアを完全に閉める
半ドア状態では乗員や荷物の落下リスクがあるため、赤色の警告灯が点灯します。
現在は「どのドアが半ドア状態か」を示したり、バックドアにもセンサーが付いていたりする車が増えています。
③燃料残量警告灯
- 点灯タイミング:燃料が少ない
- 対処法:給油する
燃料が少ない状態の場合に、燃料切れによる停止を防ぐために黄色の警告灯が点灯します。「点灯してもしばらく乗れる」と考えず、急いで給油しましょう。
※点灯時の燃料残量は車種によって異なります。
なお、給油してあまり走っていないうちに点灯する場合、ガソリンが漏れている可能性があります。安全な場所でエンジンを切り、燃料タンク回りを確認してください。
④ウォッシャー液警告灯
- 点灯タイミング:ウォッシャー液が不足している
- 対処法:ウォッシャー液を補充する
ウォッシャー液がないとガラス面の汚れを落とせなくなり、安全な走行に支障をきたすため、黄色の警告灯が点灯します。
警告灯が点灯しているのにウォッシャー液を使おうとすると、ウォッシャー液噴射用のポンプが故障してしまいます。点灯したら液を補充しましょう。
場合によって点検を受けるべき警告灯
以下の3種類は車両の異常を知らせる警告灯である一方、外気温などの影響を受けて一時的に点灯することも多いです。対策しても点灯し続けるようであれば、点検を受けましょう。
⑤水温警告灯
エンジンの冷却水の温度が低い場合に点灯する警告灯です。一般的な警告灯と異なり、「低温」を示すため青色に点灯します。
外気温が低いと点灯することがあり、この場合は暖機運転をするか、ゆっくり走行してエンジンを徐々に温めましょう。
警告灯が全く消えない場合は、機器の不具合が考えられます。点検を受けましょう。
同じ記号でも、赤色の場合は緊急度が異なります。詳しくは後の章で確認してください。
⑥ブレーキオーバーライドシステム/ドライブスタートコントロール警告灯

「ペダル誤操作警告灯」とも呼ばれる警告灯で、以下の状況で点灯することがあります。
- アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだ(ブレーキオーバーライドシステムが作動)
- アクセルを踏み込んだまま、シフトレバーを操作した(ドライブスタートコントロールが作動)
上記のケースであれば、予防安全機能が正常に作動しているだけなので、特に心配はありません。アクセルペダルから足を離すなど対処すれば、警告灯は消灯します。
一方、上記以外の状態で点灯する場合は、システム異常の可能性があります。点検を受けましょう。
⑦PCS警告灯

PCS(プリクラッシュセーフティ)システムは、表示と警報音でドライバーに衝突の可能性を伝え、緊急時に衝突被害軽減ブレーキを作動させるシステムです。
極度の高温や低温、センサーの汚れ等の原因で点灯する場合がある一方、システム異常の場合もあります。点灯している状態でも走行は可能ですが、設定やセンサー等に問題がないのに点灯し続ける場合は点検を受けましょう。
早めに点検を受けるべき警告灯
以下の6つの警告灯は、「すぐに走行できなくなる」といったリスクは低いものの、早めに点検を受けた方が良いものです。
⑧LEDヘッドランプ警告灯

LEDヘッドランプに異常がある、或いは玉切れを起こしている場合に点灯する警告灯です。ヘッドランプは前方の安全確保において重要な部品なので、早めに点検を受けましょう。
なお、LEDランプに切り替えた直後に警告灯が点灯した場合は、消費電力の低さで車両が誤反応(電力不足と判断して警告灯を点灯)している可能性もあります。
⑨オートレベリング警告灯

主に、ヘッドランプの高さ(光軸)を自動調整するオートレベリング機能に異常がある場合に点灯する警告灯です。走行自体は可能ですが、早めに点検を受けましょう。
なお、オートレベリング機能の初期設定の不具合が原因で警告灯が点灯することもあります。特に、サスペンションを変更して車高が変わった場合などは、初期設定をやり直してみても良いでしょう。
⑩ACC警告灯

ACC(アダプティブルクルーズコンロトール)は、高速道路などで前車との車間距離を保ちながら追従走行や定速走行を支援する機能です。
ACC警告灯が点灯している場合はACCシステムに異常があり、他の予防安全装備(衝突被害軽減ブレーキやABS、横滑り防止装置など)が正常に機能しない可能性もあります。
※上記の記号でなく、「ACC」という文字で警告が表示される場合もあります。また、荷室に重い荷物が乗り、車が傾くことによって点灯することもあります。
⑪ABS&ブレーキアシスト警告灯

急ブレーキをかけたときにタイヤのロックを防ぐABS機能や、ブレーキ補助を行うシステムに異常があると点灯する警告灯です。
通常のブレーキは利く状態ですが、万が一の場面で事故につながりかねないので、早めに点検を受けましょう。
⑫ブレーキ警告灯(黄色)

電子制御ブレーキシステムに異常がある場合に点灯する警告灯です。黄色の場合はまだブレーキが利くものの、そのまま放置すると事故につながる可能性もあります。
同じブレーキ警告灯でも、赤色の場合は緊急性が高いです。この場合は走行を中止してください。詳しくは次の章でご紹介しています。
⑬SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯

エアバッグやシートベルトのプリテンショナー(強いブレーキがかかったときに乗員を固定する装置)に異常があると点灯する警告灯です。
走行には直接関わらないものの、事故の発生時にエアバッグが作動しなかったり、走行中にエアバッグが開いたりする可能性があるので、早めに点検を受けましょう。
走行を中止すべき警告灯
以下の10種類の警告灯は、緊急度が高いです。速やかに走行を中止し、ディーラーや整備店、ロードサービスなどに連絡してください。
⑭エンジン警告灯

エンジンやトランスミッションシステムに異常がある場合に点灯する警告灯です。しばらく走行できる場合もありますが、異常の内容によっては走行するのも危険です。黄色の警告灯ですが、走行を続けるのは控えましょう。
⑮AT警告灯

ATフルード(オートマトランスミッション専用のオイル)の温度が上昇した場合に点灯する警告灯です。黄色の警告灯であっても、後述の水温警告灯(赤色)と同様にオーバーヒートの可能性があり、危険です。
⑯タイヤ空気圧警告灯(赤色)

タイヤの空気圧不足やパンク、外径の異なるタイヤの装着により回転差が生じた場合などに点灯する警告灯です。タイヤがパンクしている可能性があるため、速やかに安全な場所で停車し、ロードサービス等を呼んでください。
※黄色のタイヤ空気圧警告灯もありますが、この場合もまずは停車してタイヤの状態を確認しましょう。
⑰ブレーキ警告灯(赤色)

ブレーキが故障したときに点灯する警告灯です。パーキングブレーキをかけているときにも点灯しますが、パーキングブレーキを解除しても消灯しない場合は走行中にブレーキが利かなくなる恐れがあります。
※黄色の警告灯もありますが、ブレーキの利き具合などに異常を感じる場合、走行は極めて危険です。
⑱EPS警告灯(赤色)

EPS(電動パワーステアリング)とは、ハンドル操作に必要な力を電動でアシストする機能です。EPS警告灯が点灯している状態では、ハンドル操作が重くなり、思ったように運転できなくなるため危険です。
※黄色の警告灯が点灯する場合もありますが、この場合も運転は控えましょう。
⑲水温警告灯(赤色)

冷却水の温度が上がり過ぎている場合に点灯する警告灯です。水色の警告灯と異なり、エンジンに重大なダメージを与えるオーバーヒートが起きている可能性もあるため、走行は控えましょう。
⑳充電警告灯(バッテリーランプ)

バッテリー自体の異常(バッテリーが上がりなど)や、充電系統(オルタネーター、ベルトなど)に異常がある場合に点灯する警告灯です。充電がなくなると突然走行ができなくなる可能性もあり、非常に危険です。
㉑油圧警告灯(エンジンオイルランプ)

何らかの理由でエンジンオイルの油圧が下がったときに点灯する警告灯です。点灯した状態で走り続けると、エンジンが焼きつくなど重大な故障を引き起こす可能性があります。
㉒ハイブリッドシステム異常警告灯

ハイブリッド車において、異常が発生した場合に点灯する警告灯です。点灯の原因はモーター駆動用のバッテリー異常であることが多いですが、ハイブリッド車は複雑な構造をしているため、原因の特定が困難。重大な異常の可能性もあるので、走行を中止してください。
㉓マスターウォーニング

車の各システムで緊急度の高い異常があると点灯する警告灯です。他の警告灯が点灯するか、マルチインフォメーションディスプレイ内に警告メッセージが表示されるときに同時に点灯、さらに警告内容によってブザーが鳴ります。
警告灯に関してよくある質問
Q. 緊急度の高い警告灯とは?
原則として、赤色の警告灯は緊急度が高く、速やかに走行を中止すべきものです。
ただし、黄色(オレンジ色)の警告灯でもエンジン警告灯など走行を中止すべきものがあります。
詳しくは、こちらをご覧ください。
Q. 警告灯の色は何を示している?
警告灯の色は、以下のように走行の安全度・危険度を示しています。
- 緑色:安全
- 黄色:注意(速やかに点検を受けるべき)
- 赤色:危険(走行を中止すべき)
ただし、なかには黄色でも走行が危険なものもあります。詳しくはこちらをご覧ください。
Q. 警告灯が点灯したまま走るとどうなる?
警告灯の内容によっては、走行自体に問題のないものもあります。しかし、異常を放置しても良いことはなく、異常の内容によっては車が動かなくなったり、事故による被害が拡大したりします。
原則として、警告灯が点灯した時は速やかに停止し、その場で対処できる問題であれば対策をしましょう。原因が分からない場合は電話でディーラー等に相談してください。
Q. エンジン警告灯が点灯する原因は?
エンジン警告灯が点灯する原因は多岐にわたり、大きく分けると以下の4つの部位の不具合が考えられます。
- センサー
- コントロールユニット(コンピュータ)
- アクチュエーター(作動部品)
- ハーネス(配線)
エンジン警告灯の点灯原因や対処法は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】エンジン警告灯の点灯原因は?対処法を整備士が解説!
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- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!

