軽自動車の車検にかかる費用、必要な書類や安く済ませる方法も紹介

軽自動車の車検にかかる費用、必要な書類や安く済ませる方法も紹介

車検にはかなりの費用がかかるもの。事前に知っておかないと急な出費に対応できないかもしれません。これから初めて車検を受ける方に向けて、費用や必要書類、安く済ませる方法を詳しくご紹介します。

軽自動車にかかる車検費用は3種類

軽自動車の車検にかかる費用は3種類あります。ここではそれぞれの費用について詳しく解説します。

法定費用

法定費用はその名の通り、法律で定められている費用です。どこで車検を受けても同じ金額がかかります。法定費用には以下の3つが含まれます。

①自動車重量税

車両の重量に応じて課税される税金です。軽自動車の自動車重量税は6,600円(2年分)を基本として、登録年数に伴う割増やエコカー減税が適用された金額になります。

②自賠責保険料

車検を受ける際には、自賠責保険に必ず加入していなければなりません。24ヶ月で契約した場合、金額は17,540円です。

③検査・印紙代

検査手数料は「印紙」という形で支払います。軽自動車は普通車に比べて印紙代が若干安いです。

法定費用のまとめ

車検を受けたときにかかる法定費用は、以下の通りです。

重量税 エコカー減税適用車 エコカー減税対象外の車
13年未満 13年超 18年超
免税~3,700円 6,600円 8,200円 8,800円
自賠責 24ヶ月 17,540円(※2023年4月以降に加入した場合)
25ヶ月 18,040円(※2023年4月以降に加入した場合)
印紙代 指定工場 1,800円
認定工場 2,200円

エコカー減税は、環境性能の優れた車に対して自動車重量税を減免する税制優遇のことです。対象車両は新車購入時や初回の継続車検において、車重量税が免税・減税されます。

一方で古い車に対して、重量税には増税(重課)措置があります。初度登録(届出)から13年以上経過した車は8,200円、18年以上経過した車は8,800円と重量税が高くなります。

点検・整備費用

点検・整備費用は、車両の状態確認や整備にかかる費用です。依頼する業者次第で費用が異なります。また国の保安基準に適合していない箇所があれば修理なども行うため、整備の具合によっても費用が変わります。

車検費用を抑えたければ、点検・整備費用の安いお店を探しましょう。軽自動車の場合、安いお店なら1万円台から対応してくれます。その代わり点検・整備も最低限の内容です。

予防整備・依頼整備費用

保安検査項目には含まれませんが、ブレーキパッドの減りなど、項目外の検査をする業者もあります。

こういった場合、整備工場は予防整備(保安基準だけでなく、次の車検までの期間の安全を考えて行う整備)として、消費者に見積もりを出すことが義務付けられています。

エンジンオイルやバッテリーなどの消耗品は、基準を満たしていればそのままで問題ありません。しかし2年に一度の車検のときにメンテナンスしておくと安心です。

軽自動車の車検時に必要なもの

・自動車検査証(車検証)

車検証は原本が必要です。コピーでは手続きできません。車に積まれているはずなので、すぐに取り出せるようにしておきましょう。

紛失した場合は、管轄地域の軽自動車検査協会で再発行を依頼しましょう。自動車検査証再交付申請書(軽第3号様式)と手数料印紙(300円)を用意すれば、再発行が可能です。

・定期点検整備記録簿

法定点検の内容を記録するためのものです。車検前に点検整備を行う場合は必要ですが、車検後に点検整備を受ける場合は不要です。

用紙はダウンロードでき、自分で作成することも可能です。ただし検査項目の中には、専門知識がないと作成するのが難しい項目が含まれています。そのため整備工場やガソリンスタンドに依頼するのが一般的です。

・自動車損害賠償責任保険証明書

自動車損害賠償責任保険に加入していることを示す書類です。車検証と同様、車に搭載しておく義務があるので、すぐに見つけられるようにしておきましょう。

紛失した場合の再発行は、保険会社の窓口で行うのが一般的です(代理店では不可能なことが多いです)。

軽自動車税納税証明書

軽自動車税を納付してから2~3週間後に発行される証明書です。税金を納めていれば各自治体で発行してもらえます。

なお2023年1月以降は、納税状況が電子的に確認できるようになりました。そのため納税直後の車検でなければ、納税証明書は不要です。

・2回目以降に必要な継続検査申請書

軽自動車で車検を受ける際に必要となる書類です。軽自動車検査協会のホームページでダウンロードができます。事前に記載しておくと、当日慌てなくて済みます。

車検にかかる費用を安く抑えるには

法定費用以外は、業者によって作業料や手数料が異なるため、費用に差が出ます。車検はディーラーやガソリンスタンドといったところでも受けらます。それぞれのメリットとデメリットを把握して、車検を依頼しましょう。

  ディーラー 車検専門店 ガソリンスタンド カー用品店 街の整備工場
メリット 確実で丁寧な検査が受けられる 短時間で完了できる 店舗数が多く気軽に利用できる 部品の費用が安い 価格が安い
デメリット 点検費用、手数料が高い 車検に通るための整備しかしてくれない 予約がとりにくい 店舗によって当たり外れがある 技術差が大きい

事前に費用を把握して、車検の費用を準備

車検は必須であり、車に乗り続ける限り、定期的にまとまった費用が必要になります。いくらくらい必要かを事前に把握しておき、車検の時期に慌てなくても済むように、計画的に費用を準備しておきましょう。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!