電気自動車は充電で困りやすい?充電スポットの探し方、充電時間と頻度、電気代

電気自動車は充電で困りやすい?充電スポットの探し方、充電時間と頻度、電気代

充電スポットは全国で約2万1000か所に

最近、電気自動車のための充電スポットは急激に増えています。一般社団法人「次世代自動車振興センター」のサイトによれば、全国の充電スポット数は2万1000か所以上で、これは全国のガソリンスタンドの6割を超える数字です。

充電できる主なスポット

充電スポットがある場所も多岐に及んでいます。

  • カーディーラー
  • コンビニエンスストア
  • ショッピングモールなどの商業施設
  • ホテルなどの宿泊施設
  • 道の駅
  • サービスエリア、パーキングエリア
  • 飛行場や市役所など公共施設の駐車場

後述のように電気自動車の充電は少し時間がかかるため、「買い物をしている間に充電」「寝ている間に充電」といった使い方ができるような充電スポットも多く見られます。中には無料で充電できるスポットもあります。

充電スポットの探し方

電気自動車の充電スポットは以下のようなサイトで探すことができます。

最近では簡単に充電スポットが探せるようなアプリも出てきています。

自宅にも設置できる充電器

家でガソリンを給油するのは難しいですが、電気自動車であれば自宅でも充電ができます。充電器の設置は10-20万円から可能で、新車を買った場合はディーラーが無料で設置してくれたり、10万円までは負担してくれたりといったサービスもあるようです。

充電時間と走行可能距離

電気自動車の充電時間や走行可能距離は、バッテリーの大きさによって変わります。一般に、バッテリーが大きいほど充電時間は長くなりますが、一回の充電で走行できる距離も長くなります。

例えば日産が販売している電気自動車「リーフ」の場合は、日産の公式サイトではバッテリーサイズごとに以下のように発表されています。

  • 62kWhバッテリー搭載車…一充電走行距離450km(WLTCモード)、急速充電時間約60分
  • 40kWhバッテリー搭載車…一充電走行距離322km(WLTCモード)、急速充電時間約40分

これは急速充電器を使った場合の充電時間なので、例えば家庭用の充電器で一般的な6kWh普通充電器だとフル充電までは8時間以上かかる計算になります。

リーフの場合の実測値

40kWhバッテリー搭載のリーフを1回フル充電した場合、最大で322km航続できると計算されていますが、これはあくまでカタログ値。クルマ評論家でCORISM代表でもある大岡 智彦氏が実際に乗って計測してみたところ、以下のようになりました。

  • 高速道路での実電費は8.3㎞/kWh
  • 一般道での実電費は8.6㎞/kWh

一般道の8.6㎞/kWhから計算すると、40kWhバッテリー搭載のリーフは1回のフル充電で344㎞は走行可能ということになります。「ちょっと買い物に」「近くの職場まで」といった市街地走行がメインなら、充電回数もそれほど多くなりません。

維持費は安くなることが多い

電気自動車を充電するとなると心配なのが電気代。電気料金はエリアやプランによって異なるので一概には言えませんが、一般に、ガソリン代よりも安くなることが多いようです。深夜の電気代が安いプランであれば、夜寝ている間に充電しておくこともできます。

また電気自動車の場合、自動車税や重量税などの税制優遇も多いです。

車両代は通常のガソリン車よりもやや高いものの、中古車も少しずつ流通してきており、決して「手が届かないクルマ」ではなくなっています。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!