【2024年】ドライブレコーダーおすすめ16選!機能・予算別の人気製品は?

ドライブレコーダーおすすめ16選!機能・予算別の人気製品は?

今や普及率が50%を超えるドライブレコーダー。ここでは選び方のポイント5つと、前後2カメラ型(ミラータイプ含む)及び360度対応型ののおすすめ製品、また「配線不要」と言われるシガーソケットから電源を取るタイプや1万円以下の安い製品をご紹介しています。

ドライブレコーダーとは

ドライブレコーダーは、自動車専用の映像記録装置です。事故やトラブル、車上荒らしなどの様子を記録したり、事故の原因究明などに使われたりします。

特に近年は煽り運転の抑止を目的として装備する人が多く、ソニー損保の2023年の調査では搭載率が50%を超えています。
※参考:ソニー損保「2023年 全国カーライフ実態調査」

装着のメリット

ドライブレコーダー装着のメリットは、以下の通りです。

  • 事故やトラブルの状況証拠になる
  • 誤認検挙の防止になる
  • 煽り運転の抑止力になる
  • 自分自身の安全運転に繋がる
  • 旅やドライブの思い出を記録できる

ドライブレコーダーは事故やトラブル発生時の状況証拠として提出できるだけでなく、「スマホを触っていないのに警察に止められた」などの誤認検挙を防ぐのにも有効です。
また自分自身の運転も記録されるため、安全運転の意識醸成に繋がります。

ドライブレコーダー選びのポイント5つ

ドライブレコーダーの選び方では、以下の5つのポイントを押さえましょう。

  • ポイント①設置タイプ
  • ポイント②記録範囲
  • ポイント③画質
  • ポイント④夜間や逆光への対応力
  • ポイント⑤その他の機能

ポイント①設置タイプ

ドライブレコーダーの種類とそろぞれの特徴

ドライブレコーダーの設置タイプは「カメラ一体型」「カメラ分離型」「ルームミラー装着型」の3種類に分けられます。

人気が高いのはカメラ一体型とルームミラー装着型ですが、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて自分に合うタイプを選びましょう。

ポイント②記録範囲

ドライブレコーダーの撮影範囲

ドライブレコーダーの記録範囲は、主に「前方のみ」「前方+後方」「前後方向+車内」「360度」の4種類あります。

前方のみ撮影するタイプは安価ですが、後方からの煽り運転の抑止や状況証拠を残す用途には向きません。そのため事故・トラブル対策では、少なくとも前後2カメラタイプの搭載をお勧めします。また車上狙いも意識するなら車内まで撮影できるタイプ(360度撮影型含む)が良いでしょう。

水平画角は110度以上が目安
記録範囲はレンズ画角によっても変わります。ドライブレコーダーで特に重要なのは横方向の撮影範囲を表す水平画角(上記画像の扇形や円形の部分)で、少なくとも110度以上あるものが望ましいです。

ポイント③画質

ドライブレコーダーの画質

当て逃げなどへの対策として、画質は相手車両のナンバーを読み取れるレベルが望ましいです。解像度はフルHD以上、画素数は200万画素以上の製品を選ぶようにしましょう。

ポイント④夜間や逆光への対応力

トンネルの出入り口や逆光時など、明暗差の激しい環境では映像の白飛び或いは黒つぶれが起こりやすいです。また夜間の走行では、全体的に暗くて映像が見えにくいこともあります。そのため、以下のような画像補正機能や夜間撮影機能を搭載した製品を選びましょう。

  • 画像補正機能…「HDR」「WDR」
  • 夜間撮影機能…「ナイトビジョン」「スーパーナイト」「STARVIS」など
LED信号に対応した製品も
ドライブレコーダーの性能によっては、LED信号の色が上手く映らないことがあります。信号機の色も状況証拠の重要な要素です。気になる場合はLED信号に対応した製品を選びましょう。「フレームレート」が27.5fps前後のものを選ぶと、対応している可能性が高いです。

ポイント⑤その他の機能

ここまでご紹介した機能の他にも、現在のドライブレコーダーは以下のような機能を搭載したものが多いです。ただし多機能であるほど製品価格も高くなりがちなので、予算とのバランスに注意しましょう。

GPS機能 衛星からの受信信号で現在地や渋滞情報を正確に検知できる
Gセンサー録画 一定の衝撃を検知した場合に、記録用として通常録画とは別のフォルダに映像を保存する
駐車監視機能 車上狙いや駐車中のイタズラに遭った際の記録ができる
安全運転支援機能 前方・後方車両と接近した際の警告機能など

また上記の他にも、レーダー探知機などの機能を併せ持つ製品も存在します。

前後2カメラ型のおすすめドラレコ製品5選

前後2カメラ型は前方と後方の両方をしっかり撮影でき、1カメラの360度対応型よりも車外をしっかり撮影するのに向いています。

製品名 タイプ 水平画角 Amazon価格
コムテック
「ZDR035」
一体型 前:138度
後:138度
21,049円
コムテック
「ZDR038」
ミラー型 前:138度
後:138度
34,800円
ユピテル
「SN-TW9200dP」
前:130度
後:130度
24,000円
ケンウッド
「DRV-EM4800」
ミラー型 前:133度
後:133度
44,421円
セルスター
「CS-91FH」
一体型 前:119度
後:114度
22,400円

※Amazon価格は2024年1月2日時点

①コムテック「ZDR035」

ZDR035は数あるドライブレコーダーの中でも人気が高く、価格.comや楽天市場など多くのショップで売上ランキング上位に輝いています。広い撮影範囲に加えて一部安全運転支援機能を搭載するなど、機能性の高さが強みです。映像記録も鮮明で安心して使えます。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 フロント138度、リア138度
HDR/WDR 搭載(リアはHDRのみ)
フレームレート フロント27.5fps、リア17.5fps
その他 駐車監視(オプション)、Gセンサー、安全運転支援

②コムテック「ZDR038」

ZDR038は先にご紹介したZDR035のミラー装着版。運転支援機能はZDR035以上に充実しています。大画面で見やすく、荷物が積みあがった状態でも後方視認性を損なわない点がルームミラー装着型ならではの魅力です。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 フロント138度、リア138度
HDR/WDR 搭載
フレームレート フロント27.5fps、リア17.5fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー、安全運転支援

③ユピテル「SN-TW9200dP」

SN-TW9200dPは無線LANを搭載しており、録画の操作や映像確認をスマートフォンで行います。コンパクトでスタイリッシュな見た目と、撮影範囲の広さが強みです。 「映像は万が一の際だけに見ることができれば良い」という人にお勧めします。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 フロント130度、リア130度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート フロント28fps、リア14fps
その他 無線LAN、駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー

④ケンウッド「DRV-EM4800」

DRV-EM4800の有効画素数は最大207万画素で、ミラー型なので大きくキレイに映ります。また音声コマンド機能も搭載しており、「録画開始」「写真撮影」「フロントカメラ/リアカメラ(切り替えの指示)」といった単語に反応します。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大207万画素
水平画角 フロント133度、リア133度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート 28fps (タイムラプス時 1fps)
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー、安全運転支援、音声コマンド

⑤セルスター「CS-91FH」

CS-91FHは価格の割に機能が豊富で、安全運転支援機能やオービス警告なども行ってくれます。他社製品と比べて画質が特別優れている訳ではないものの、「録画もしながら安全に、快適に走りたい」という人におすすめです。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 フロント119度、リア114度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート 30fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS(オービス警告など含む)、Gセンサー、安全運転支援

360度対応のおすすめドラレコ製品5選

360度対応の製品は、1カメラで360度撮影できるものと複数のカメラで360度をカバーするものがあります。

製品名 タイプ カメラ構成 水平画角 Amazon価格
コムテック
「ZDR037」
一体型 2カメラ 前:360度
後:138度
28,800円
コムテック
「HDR361GS」
一体型 360度カメラ 360度 27,418円
ユピテル
「Q-21c」
一体型 360度カメラ 360度 21,480円
セルスター
「CS-360FH」
一体型 2カメラ 表180度
裏180度
24,500円
d'Action
「360D(DC4000R)」
一体型 3カメラ 前:96度
後:131度
車内:360度
45,900円

※Amazon価格は2024年1月2日時点

①コムテック「ZDR037」

ZDR037は前後2カメラ型で、フロントカメラは360度撮影できます。360度カメラ1つのタイプに比べて後方からの煽り運転などをしっかり記録できるのが強みです。またフロントカメラの有効画素数は800万画素を誇り、HDR/WDRとSTARVISも搭載。リアもHDRとSTARVISを搭載しています。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大800万画素(リア200万画素)
水平画角 フロント360度、リア138度
HDR/WDR 搭載
フレームレート フロント27.5fps、リア17.5fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー、安全運転支援(ごく一部)

②コムテック「HDR361GS」

HDR361GSは、従来の360度カメラで苦手とされていた信号機をしっかり映すようになっており、もちろんLED信号機にも対応しています。360度カメラのもう一つの弱点とされる後方視認性は、リアカメラのオプションで解消可能。さらにAV出力も可能で、ケーブルで繋げば録画映像をカーナビのディスプレイで確認できます。

カメラ構成 360度カメラ
解像度/画素数 フルHD相当/最大340万画素
水平画角 360度
HDR/WDR 搭載
フレームレート 27.5fps (駐車監視モードでは5fps固定)
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー

③ユピテル「Q-21c」

他の360度対応のおすすめ製品に比べて価格の安いQ-21c。シガーソケットから電源を取ることができ、複雑な配線作業が気になる初心者にもおすすめです。コンパクトな設計で視界を邪魔することもありません。 ただし一般的な360度カメラと同じく、車両後方部分の視認性はやや乏しいです。

カメラ構成 360度カメラ
解像度/画素数 フルHD相当/最大340万画素
水平画角 360度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート フロント28fps、リア14fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー

④セルスター「CS-360FH」

CS-360FHは、一般的な360度カメラと異なりドライブレコーダー本体の表面と裏面にそれぞれレンズが付いています。表面のカメラが前方と左右の180度、裏面のカメラが車内と左右の180度を撮影する仕組みです。そのため取り付け作業が簡単で、且つ魚眼レンズのような歪みが生じません。

カメラ構成 1カメラ(前方・後方録画)
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 各面180度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート 30fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS(オービス警告など含む)、Gセンサー

⑤d'Action「360D DC4000R」

d'Action(ダクション)は株式会社カーメイトのブランドで、360度撮影できるドライブレコーダーを多数販売しています。DC4000Rは360度カメラに加えてフロント/リアカメラも設置し、360度カメラの弱点とされていた前後方向もしっかりカバーしています。フロント/リアカメラはフルHDでHDR機能なども搭載しているので安心です。

カメラ構成 3カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大360万画素
水平画角 フロント96度、リア131度、車内360度
HDR/WDR 搭載(リアはHDR、車内はWDRのみ)
フレームレート 27.5fps(ドライブモード)
5.2fps (駐車監視モード)
※フロントカメラの場合
その他 駐車監視(オプション)、GPS(オービス警告など含む)、Gセンサー

配線不要(シガーソケット利用)のおすすめドラレコ製品3選

近年人気なのが、「配線不要」と言われるタイプです。実際はシガーソケットから給電するので全くの配線不要ではありません。しかし複雑な配線は必要ないので、手間とコストを省きたい人にお勧めします。

製品名 タイプ カメラ構成 水平画角 Amazon価格
コムテック
「ZDR-016」
一体型 2カメラ 前:117度
後:116度
16,900円
ユピテル
「SN-ST3300P」
一体型 1カメラ 138度 11,000円
ケンウッド
「DRV-MR480」
一体型 2カメラ 前:122度
後:126度
19,349円

※Amazon価格は2024年1月2日時点

①コムテック「ZDR016」

コムテックの製品は、基本的にシガーソケットから電源を取れるようにケーブルが付いています。ZDR-016は比較的小型の製品で安価です。他の同社製品に比べると水平画角が狭いものの、前後で233度カバーできるため、性能としては充分でしょう。 ただしリアの配線をしなければいけない点は面倒です。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 フロント117度、リア116度
HDR/WDR 搭載(フロントカメラのみ)
フレームレート フロント29.1fps、リア19.1fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー、安全運転支援(ごく一部)

②ユピテル「SN-ST3300P」

ユピテルはシガーソケットに対応している製品が少なく、広い角度に対応できる製品では前章でご紹介したQ-21cのみが対応しています。しかしSN-ST3300Pのような1カメラでは、フロントカメラとシガーソケットの配線だけ考えれば良いです。「お試し程度にドライブレコーダーを使ってみたい」という人にお勧めします。

カメラ構成 1カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 138度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート 27.5fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー

③ケンウッド「DRV-MR480」

ケンウッドもコムテックと同じくシガーソケットから電源を取れる製品が多いです。DRV-MR480は水平画角が広く、駐車監視機能も付いています。業界トップクラスの明るさでHDR機能も搭載しているので、映像も見やすいです。ただし前後2カメラ型なので、配線は「簡単」とまでは言えません。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大207万画素
水平画角 フロント122度、リア126度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート 27.5fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー

配線に自信がなければ業者に頼もう

最近は「配線不要」と記載されたドライブレコーダーが売られていますが、先述の通り実際にはシガーソケットからの配線が必要です。見えないように配線を工夫したいなら自力で作業するか、業者に頼むしかありません。出来が心配な場合は業者に頼みましょう。

予算1万円以下のおすすめドラコレ製品3選

国産の大手メーカーから予算1万円以下で買うとすると、フロントカメラのみの製品に限られます。一方AKEEYOなど海外メーカーであれば、2カメラ型も候補に入ります。

製品名 タイプ カメラ構成 水平画角 Amazon価格
ケンウッド
「DRV-350(B)」
一体型 1カメラ 122度 9,930円
ユピテル
「DRY-ST1100P」
一体型 1カメラ 98度 9,900円
AKEEYO
「AKY-E1」
一体型 2カメラ 前:150度
後:90度
8,950円

※Amazon価格は2024年1月2日時点

①ケンウッド「DRV-350」

DRV-350は2020年に発売されたモデルです。もとはブラック(B)/シルバー(S)/ブルー(L)の3色展開でしたが、既にブラック以外は生産を終了しています。1カメラなので後方の録画はできませんが、万が一の場合に手動で録画を開始できる「緊急イチ押し録画ボタン」を搭載している点が魅力です。

カメラ構成 1カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大207万画素
水平画角 122度
HDR/WDR HDRのみ搭載
フレームレート 27.5fps/13.7fps/3.4fps
その他 駐車監視(オプション)、GPS、Gセンサー

②ユピテル「DRY-ST1100P」

DRY-ST1100PはケンウッドのDRV-350に比べると一回り小さい製品で、フロントガラスに貼り付けても視界の邪魔になりにくいのが魅力です。またLED信号機に対応する他、HDR機能を備えています。ただし水平画角は広くありません。

カメラ構成 1カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 98度
HDR/WDR HDRのみ搭載、夜間鮮明はなし
フレームレート 27.5fps
その他 駐車監視(オプション)、Gセンサー

③AKEEYO「AKY-E1」

AKEEYOは中国の電子機器メーカー「慕晟株式会社」のブランドです。企業としては体制が整っており、日本語のWebサイトも存在します。AKY-E1は高画質な前後2カメラを装備するだけでなく、WDR機能やGセンサー機能も搭載。コストパフォーマンスが優れています。

カメラ構成 前後2カメラ
解像度/画素数 フルHD/最大200万画素
水平画角 フロント150度、リア90度
HDR/WDR 搭載
フレームレート 27.5fp
その他 GPS(オプション)、Gセンサー

メーカーごとの特色の違いは?

ドライブレコーダーの国産大手メーカーと言えば、以下の5社が挙げられます。

コムテック ・ドライブレコーダーでシェアNo.1
・事故やトラブル時の記録保存用途に特化
・駐車監視機能の性能も優れている
ユピテル ・スタイリッシュなデザインの製品も多く扱う
・HDR機能は充分でないが、景観をキレイに撮影する
ケンウッド ・カーナビの方が主力でドライブレコーダーでは3番手
・高いブランド力を誇る
セルスター ・夜間の撮影能力が高い
・高価格だが多機能・高性能な製品が多い
パイオニア ・画質等はまだ他社に劣るが、低価格なモデルも多い

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!