自分で車内清掃する方法|必要な道具と手順、業者に頼む場合の料金は?

自分で車内清掃する方法|必要な道具と手順、業者に頼む場合の料金は?

車内清掃は自分でやる?業者がいい?

定期的な車内清掃は、衛生面だけでなく売却時の査定額アップを狙う上でも重要です。

費用を抑えるのであれば、基本的な清掃は自分でやるのがおすすめです。一方「タバコの臭いが取れない」「シートに愛犬が粗相をした」など、車内全体に臭いが染みついたり、汚れの原因がシートの奥深くまで入り込んだりした場合はプロに任せると良いでしょう。

業者に頼む場合の費用相場

車内清掃を業者に頼む場合の費用相場は、以下の通りです。費用や内容は業者ごとに大きく異なります。

  • ガソリンスタンド:1,000~6,000円
  • カー用品店:3,000~7,000円
  • ディーラー:1~3万円
  • クリーニング専門業者:2,000~数万円

クリーニング専門業者の費用に大きな差があるのは、「掃除機だけ」「シート丸ごと洗浄」などメニューが豊富だからです。ディーラ―の場合は丁寧に車内清掃をしてくれますが、費用が高くなりがちです。

車内清掃に必要な道具

自分で車内清掃をする場合、主に必要なものは以下の通りです。

  • たわし又はブラシ
  • 布団たたき(ほうきなどで代用可)
  • 掃除機
  • 粘着クリーナー(コロコロ)
  • 綿棒(ホコリ取り用の布と割り箸でも可)
  • 雑巾とバケツ ・洗濯用洗剤
  • 霧吹き(あれば)
  • ガラスクリーナー

ホコリや汚れをかき出したり、吸着したりしてくれるグッズを揃えると便利です。
「マットなど大きな汚れが付きやすい部分はブラシ、ダッシュボードなど傷つきやすい部分はマイクロファイバークロス」のように、使い分けできるようにしましょう。

自分で車内清掃する方法

車内清掃の手順のフローチャート

ここからは、自分で車内清掃をする際の手順とポイントを解説します。

【事前準備】車内の荷物を出す

車内清掃を行う時は、できるだけ車内の荷物を外に出しましょう。シートを移動させやすくなったり、ドアポケットなどの細かな汚れを取りやすくなったりします。

1. フロアマットの汚れを落とす

車のフロアマットの汚れをブラシで落としている画像

  • 使うもの:掃除機、たわし又はブラシ

フロアマットを車外に出し、汚れを落とします。手で思い切り叩くだけでも大きめの土やホコリは落ちますが、よりキレイにしたい場合は掃除機で汚れを吸い取りましょう。

さらにキレイにしたい場合は、たわしやブラシを使って水洗いすることをお勧めします。晴れた日に外に干しておけば、早めに乾きます。

2. シートのホコリを叩いて出す

車のシートを清掃している図

  • 使うもの:布団たたき(ほうきなどで代用可)

シートには見えないホコリが溜まっていることも多いです。バックドアも含めて全てのドアを開け放ち、布団たたきでシートを叩きましょう。しっかり叩けば、ホコリとともにシートの隙間のゴミや汚れも出やすいです。

なお、この過程ではホコリが舞うのでマスクの着用もお勧めします。

レザーシートではやらない
レザーシートは強く叩くと素材が傷む可能性があります。そのため、この過程はスキップしてください。

3. シートを掃除する

車のシートに掃除機をかけている図

  • 使うもの:掃除機、粘着テープ、ブラシ等

ホコリを叩き出した段階で、シートを掃除します。掃除機を使ってできるだけホコリや汚れを吸い取りましょう。使うのはハンディクリーナーでも構いませんが、吸引力の高い家庭用掃除機をお勧めします。

背もたれと座面の隙間にしっかりノズルを入れて掃除しましょう。髪の毛や細かな汚れは、粘着テープで取ると楽です。また隙間部分の汚れのかき出しには、ブラシが役立ちます。

シートのシミ汚れの落とし方
シートに飲みこぼしなどのシミができている場合は、洗濯用洗剤を多めに入れた水またはお湯を用意します。そこに雑巾を浸してシートを拭きましょう。また水分を吸い込める専用掃除機などがあれば、より掃除しやすいです。ただしシミは、付いたらすぐ対処することが重要です。

4. フロアを掃除する

車内フロアを掃除している図

  • 使うもの:掃除機、粘着テープ、ブラシ等

シートと同じように、フロアも掃除機や粘着テープ、ブラシで掃除します。シート下などには汚れが溜まりやすいため、シートの位置もずらしながら掃除してください。

車のフロアの隙間を掃除している図

ドア近辺など凹凸の多い部分は、ブラシで汚れをかき出すのがおすすめです。

5. 天井を掃除する

車内天井を掃除している図

  • 使うもの:洗濯用洗剤、霧吹き、雑巾

天井にも、シミなどが付くことがあります。特に車内でタバコを吸っている場合は注意が必要です。

シミがある部分は、洗濯用洗剤を混ぜた水などを霧吹きで吹きかけます。そして、お湯につけて絞った雑巾でやさしく拭きましょう。その後、乾いた雑巾で水分を拭き取ります。天井の素材が毛羽立たないよう、やさしく処理することがポイントです。

クルマ用ウェットシートでの代用も可
もっと簡単に清掃したい場合は、洗浄成分入りのクルマ用ウェットシートを使っても構いません。こうしたウェットシートは、インパネ部分などを拭く時にも役立ちます。

6. 内装を掃除する

車のインパネ部分、エアコン周りなどを掃除している図

  • 使うもの:綿棒、雑巾等

インパネやドア近辺は、凹凸が多くて掃除しにくい部分も多いです。特にエアコンの吹き出し口はホコリが溜まりやすいので、綿棒や布を巻き付けた割り箸など、細いものを使って掃除しましょう。

ドリンクホルダーやダッシュボードの部分もホコリが溜まりやすいです。濡れ雑巾でホコリをしっかり拭き取り、さらに乾拭きもしましょう。ドアハンドルなどの部分なども忘れず拭いてください。

7. ガラスを拭く

車のガラスを内側から吹いている図

ガラス汚れは、外側だけでなく内側からも付きます。特に小さな子どもが手で触ったり、ペットの鼻水が付いたりすることが多いです。ガラスが汚れていると曇りの原因になるため、専用クリーナーも使って雑巾で拭きましょう。

車内の汚れを防ぐポイント

一度清掃した車内をキレイに保つ上では、以下のような対策が有効です。

  • 除菌スプレーなどで菌の繁殖を防ぐ
  • 定期的にモップなどで簡易清掃する
  • シートカバーを使って汚れを防ぐ
  • 紫外線カットフィルムを貼る

車内をキレイに保つ上では、汚れの付着・固着を防ぐことが基本です。菌の繁殖を抑えたり、小まめに清掃して汚れが固まるのを防いだりしましょう。またシートカバーをすれば、シートへの臭い移りやシミも防ぐことができます。
紫外線による色褪せが心配な場合は、UVカットフィルムの利用を検討しましょう。

査定前の愛車の準備ポイント

査定前の愛車に関しては、今回ご紹介した車内清掃とともに洗車もしておくと良いでしょう。臭いが気になる場合は脱臭剤をかけるのがおすすめです。また小さなキズや凹みで直せるものがあれば、コンパウンドなどでキレイにしておきましょう。

なお、査定額アップのために業者に清掃を依頼する必要はありません。業者に支払う金額ほど査定額アップの効果は望めないからです。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!