1歳の子どもに長時間の車は無理?子どもとの長距離移動に必要な準備と注意点

1歳の子どもに長時間の車は無理?楽しく乗り切るために必要な準備と注意点

子どもとの連続ドライブは2時間が目安

0歳の赤ちゃんや1歳の子どもと車に乗るのであれば、連続しての運転は2時間までを一つの目安にすると良いでしょう。その理由は、大きく以下の2つです。

  • 運転手の集中力が持続するのが2時間
  • 同じ姿勢で座り続けて負担になりにくいのが2時間ほど

長時間の運転の場合、居眠り運転などを防ぐためにも「2時間に1度の休憩」が推奨(出典:JAFウェブサイト)されています。

また同じ時間で座り続けていれば、大人も子どもも体に負担がかかります。赤ちゃんは床ずれを起こさないことが多いですが、チャイルドシートでずっと座り続けていれば疲れますし、チャイルドシートと接している面が蒸れてきます。床ずれ予防の体位変換が「2時間を超えない範囲」といわれている(出典:日本褥瘡協会ウェブサイト)ことからも、連続して車に乗るのは2時間程度を目安にすると良いでしょう。

長めの休憩で姿勢を変えてあげて

2時間以上かかるところに移動する場合は、2時間に1回は休憩をとるようにしましょう。

その際は長めに休憩をとり、子どもをチャイルドシートからおろしてあげてください。抱っこしてもらったり、横になったりして姿勢を変えることで、同じ姿勢をとり続ける負担を軽減してあげることができます。

Q&A チャイルドシートを使わないとダメ?

「ずっと座り続けているのはかわいそう」とチャイルドシートを使わず、座席の上に子どもを寝かせて移動することを考える人もいるでしょう。

しかしチャイルドシートに座らせるのは法律で定められた義務です。そして、そのような義務があるのは子どもの命を守るためです。チャイルドシートを適切に使用していない場合、事故時の致命率は約8倍になるという結果(出典;警察庁ウェブサイト)も出ています。

長時間の運転になるということは、普段は行かない場所に向かっているということでしょうし、帰省や長期休みのシーズンであれば運転慣れしていないドライバーも多くいます。「ゆっくり走れば大丈夫」と油断することなく、きちんとチャイルドシートを使うようにしてください。

Q&A 合計で何時間くらいなら大丈夫?

適切な休憩を挟んだとしても、あまりに長い時間のドライブは子どもにとっては負担になります。子どもが耐えられる合計時間は個人差が大きいですが、2~4時間以上だと、車酔いをしたり、泣き出したりしてしまう子が多いようです。

「途中でレジャー施設に寄って思い切り遊ばせてあげる」など工夫をすることで、子どもが退屈してしまうのも防げますし、同じ姿勢でいることの負担も軽減できます。

子どもとの車移動で欠かせない準備

子どもと長時間の車移動をする場合、以下の4つの事前準備が非常に重要です。

  • 休憩ポイント、迂回ルート、子どもを遊ばせるスポットの確認
  • 退屈を紛らわすためのオモチャやジュースの用意
  • 渋滞時にも困らないよう予備のオムツや携帯トイレの用意
  • 暑さや寒さ対策のためのグッズと着替えの用意

予定通りに進んだ場合の休憩ポイントはもちろんのこと、渋滞が起こることも想定して迂回ルートや子どもが気分転換できる場所を確認しておきましょう。

また車内で機嫌が悪くなったり、渋滞で動けなくなったりした時のためのオモチャやジュース、予備のオムツや携帯トイレなども重要です。

また見落としがちなのが、暑さや寒さの対策です。子どもは大人のように上手く体温調整ができません。またチャイルドシートに座っていると汗もかきやすいので、季節に合わせて着替え、カイロ、保冷グッズなどを持っていくと良いでしょう。

子どもとの移動時に注意すべきポイント

チャイルドシートに寝る子ども

子どもと車で移動する時には、特に以下の3つのポイントに注意してください。

  • 渋滞時でも焦ったりイライラしたりしない
  • 子どもを残して車を離れない
  • 車酔いや脱水の初期症状を見逃さない

渋滞につかまってしまうと、大人もつい焦りイライラしてしまうもの。しかし大人の焦りやイライラは子どもにも伝わります。最初から渋滞することを織り込み、柔軟に予定やルートを変えられるような準備をしておくと良いでしょう。

また「よく寝ているから」と子どもを車に残すのは絶対に止めましょう。夏場がもちろんですが、それほど暑くない日でも車内の温度が急に上がってしまうことがあります。

子どもは脱水も起こしやすいので、車に残していかないのはもちろん、一緒に車に乗っている時も「体調不良を起こしていないか」は注意深く観察してあげてください。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!