車の猫よけが大切な理由
「車から猫を追い払う」というと、ひどいことをしているような気がして、何となく後ろめたいもの。しかし猫が車の上に居着いてしまうと、以下のようなリスクがあります。
- 細菌や被毛がニオイやアレルギーの要因に
- 車の上を移動する時にボディにキズが付く場合も
- タイヤやバンパーで爪とぎをすると安全リスクも
- エンジンルームなどに入ると猫の命を奪う可能性も
寒い冬は、エンジンの廃熱で暖かいエンジンルームやタイヤの間に、猫が入ってしまうことがあります。そのまま発進すると、猫が死んでしまう可能性も。猫が車に近づかないようにするのは、お互いのためなのです。
車に乗る時は猫バンバンを
猫が車に来なくなる対策は後ほど紹介しますが、どれほど対策しても、猫がエンジンルームなどに入ってしまう可能性がゼロにはなりません。そのため、冬に車に乗る時は「猫バンバン」をすることをオススメします。
「猫バンバン」とは、車に乗る前に、猫が隠れている可能性が高いボンネットを叩いて音を出すことを指します。「これから車を動かすよ」ということを猫に伝える効果があると言われています。
猫が車に乗る理由
猫が車に寄り付きやすいのは、以下のような猫の習性があるためと考えられます。
- 高いところが好き
- 日向ぼっこが好き
- 冬はエンジンの廃熱が温かい(温かい場所が好き)
そのため、冬は日当たりがいい場所にある車ほど猫が来やすいようです。
他方で夏は車も暑くなるので、日中、猫が車の上に乗ることは多くないでしょう。しかし車の影などで涼んでいる可能性があるので、走り出す時には注意が必要です。
猫よけ対策の3つの基本
猫が車に来なくなるようにするためには、大きく以下の3つの対策があります。それぞれに有効なグッズとセットでご紹介します。
対策①車庫に入れないようにする
猫が車庫に入れなければ、車に近寄ることも、敷地内でマーキングをすることもなくなるので安心です。
ただし猫は高い壁などにも上ることができるので、「ちょっと屋根がある」「出入り口にフェンスが付いている」くらいのカーポートの場合、この対策はあまり効果がありません。
一方「車や人が通る入口以外はきちんと塞がれている」という場合は、この方法が有効でしょう。人や車が出入りする入口だけなら、侵入経路に以下のような「猫が嫌がるニオイ物質」や「猫が通りにくいトゲトゲ」を置くだけで効果が出ることが多いです。
ちなみに「水が入ったペットボトル」は、以前は有効だと言われていましたが、ほとんど効果はないようです。
対策②居心地が悪い場所だと思わせる
物理的に侵入を防ぐのが難しい場合には、「入れるけど居心地が悪い」と思わせることになります。具体的には、以下のような方法が挙げられます。
- 猫が嫌がる音を発する機械を設置する
- スプレーや水で猫を驚かす
- ボンネットやルーフの上にトゲトゲマットを置く
より居心地を悪くするために、対策①で出てきた猫が嫌がるニオイと組み合わせると更に有効なようです。ただし猫は学習能力が高いために、効果が薄かったり、一時的になってしまったりという可能性もあります。
対策③車に直接触れられないようにする
現実的なのが、車にカバーをかけてしまい、猫が車に直接触れられないようにすることです。キズがつくのを防げますし、汚れてもカバーを替えるだけで済みます。
車を利用するたびに車のカバーを着脱しなくてはならないため面倒ですが、最も確実な方法です。
やりすぎは動物愛護法違反で懲役や罰金に
猫が来ないように驚かしたり嫌がらせをしたりする時には、「やりすぎ」にはくれぐれも気をつけましょう。猫を含む愛護動物に対する暴行については、以下のようなルールと罰則が設定されています。
愛護動物をみだりに殺し又は傷つけた場合は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金に処されます。
愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行を加え、又はそのおそれのある行為をさせること(中略)1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処され、遺棄した者も、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処されます。
(出典:環境省自然環境局サイト)
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- Supervised by norico編集長 村田創
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