車の警告音(セキュリティアラーム)は盗難や車上荒らしを防ぐ上で重要な機能です。しかし、防犯ブザーが鳴りっぱなしの状態では「うるさい」と苦情の原因になりかねません。ここでは警告音の止め方、誤作動と考えられる警告音の原因や警告音の種類について解説しています。
今鳴っている人に!警告音をすぐ止める方法
今まさに警告音(セキュリティアラーム)が鳴っていて、すぐに音を止めたい場合は、以下のどちらかの対処をしましょう。
方法①スマートキーなどで開錠する
警告音は、スマートキーやリモコンキーで車を開錠すると鳴りやむことが多いです。スマートキーなどは通常、車の所有者が持っているものであり、これらの手段で開錠された場合は「車の所有者が開錠した」と判断されるためです。
方法②車のエンジンをかける
そもそもスマートキーの電池切れ・紛失などが原因でメカニカルキーを利用している場合は、方法①を実行することができません。
このケースでは、一般に車のエンジンをかけると警告音が鳴りやみます。
スマートキーが反応しない場合のエンジンのかけ方は、以下の記事で確認してください。
そもそも警告音はなぜ鳴る?
車の警告音(セキュリティアラーム)は、盗難や車上荒らしを防止するために装備されている機能です。車に強い衝撃が生じるなど、セキュリティセンサーが異常を検知した場合に犯罪者をけん制するため大音量で警告音が鳴り響きます。
警告音が誤作動する原因4つ
所有者やその知人が車を開錠するなど、悪意がない場合でも以下の4つのケースで警告音が鳴りやすいです。
原因①施錠した車内から開錠した
これは、例えばドライバーなどが同乗者を残して車から離れる際に施錠し、同乗者が内側から開錠した場合に起こります。
「施錠した車内からの開錠」は、一般的な警告音の作動条件の一つです。そのため、これは厳密には誤作動でなく、車のセキュリティシステムの正常な反応と言えます。「施錠=車内に誰もいない状態(少なくとも所有者などは不在)」という前提に立った時、車内からの衝撃は車への不正行為と判断されるためです。
原因②鍵穴を使って開錠した
スマートキーなどが反応せず、緊急時の対応としてメカニカルキーで開錠するような場合も、一般に警告音が鳴ります。これも厳密には誤作動でなく、警告音の作動条件の一つです。
現在は鍵穴を使って開錠することが非常に稀であり、金具などによる不正な開錠の可能性もあるため、このように警告音が作動します。
原因③風など外部から衝撃を受けた
人が開錠を試みた場合以外でも、強風や地震による衝撃で警告音が鳴る場合もあります。またセキュリティセンサーはドアだけでなく、ボンネットやバックドアへの衝撃も検知します。そのため「ボンネットに大きめの果実が落下した」といった場合でも、警告音が鳴ることがあります。
原因④接触不良などの故障がある
上記3つの原因の他に、バッテリーの電圧が低下している状態や、スイッチ類の接触不良で警告音が誤作動してしまうことがあります。
車の警告音の種類と特徴
警告音のシステムには、主に以下の3つのタイプがあります。クラクション型以外は社外品などで後付けでき、感度を調節できる製品もありますので、自分に合ったものを選びましょう。
クラクション型
クルマのクラクションを警告音として流用するシステムです。多くの車種に標準装備されており、クラクションと同様の警告音が連続して鳴ります。
音量が大きく鳴るとかなり目立つ一方で、クラクションの配線が切られると警告音が鳴らなくなってしまいます。そのため防犯効果が高いとは言えません。
センサー一体型
異常を検知するセンサーと警告音のアラームが一体化しているタイプです。簡単に設置することができる一方、解除も簡単にできてしまいます。取り外しがしにくい位置に設置するなど、設置には工夫が必要です。
センサー分離型
異常を検知するセンサーと警告音のアラームが別々になっているタイプです。仕組みが複雑な分だけシステムの解除が難しく、防犯効果が高いです。ただし製品価格も他のものに比べて高い傾向があります。
警告音は設定を解除することも可能
「警告音の誤作動が続いている」「どうにもうるさい」といった場合は、標準装備されている場合でも警告音のアラーム設定を解除することも可能です。解除の方法は各メーカーの取扱説明書を確認しましょう。説明書を読んでも分からない場合は、ディーラーなどに相談してみてください。
解除しても他の防犯対策を
警告音の設定解除は可能ですが、警告音が機能するからこそ一定の防犯対策ができていることも事実です。設定を解除する場合は、代わりとなる防犯グッズで盗難・車上荒らしの対策を徹底しましょう。
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