車のエアコンが臭い!原因別の対策と予防方法を解説

 

車のエアコンが臭い!原因別の対策と予防方法を解説

クルマの中のにおいでも、特にこれからの暑い時期に気になるのが、エアコンの送風口から出てくるにおいです。暑い日にエアコンをONにしたとたん、変なにおいが出てきた経験はありませんか?

運転していて少しでも気になったら、対処が必要です。クルマのにおいは普段運転している人はなかなか気付かないもので、自分で気になるということは友人やお客様を乗せたときには、かなり不快な思いをさせてしまう可能性があります。

芳香剤などを使ってにおいをごまかすのではなく、根本的な解決法がありますので、ご紹介しましょう。

エアコンを外気導入にした時にくさいなら、導入口付近をチェック

エアコンを外気導入にした時にくさいなら、導入口付近をチェック

外気導入時ににおいがする場合は、エアコンの外気導入口をチェックしてみましょう。外気導入口は、たいていのクルマでフロントガラスのワイパー取り付け部付近にあり、スリットのような構造になっています。このあたりに木の葉やゴミ、鳥のふんなどがたまっていたり、猫がおしっこをしていたりすると、異臭の原因になります。洗車をするついでに洗い流してしまいましょう。

もし時間があるなら、プラスチックのカバー(カウルパネルまたはカウルトップパネル)を外して内部を洗浄してしまえば万全です。このあたりは走行機能などには直接関係ないので、DIYでもいいかもしれません。どうしても自分で行うのが難しい場合は、ディーラーやクルマの販売店に持ち込み、清掃してもらいましょう。

内気循環でもくさい場合は、エバポレーターの洗浄を

エアコンがにおう最大の原因

エアコンのにおいの最大原因になっているのが、エバポレーターと呼ばれる部分です。車内へ送る空気を冷やす役割を担っています。エアコンを使っている限り、空気中に含まれた水分が結露しているため、空気の汚れを取り込みやすく、非常にカビが生えやすい部分となります。エアコンをつけたとたんにカビ臭いにおいがしたり、酸っぱいにおいがするのは、たいていここが原因です。

エバポレーターの洗浄方法

エバポレーターの洗浄は、ディーラーやカーショップで依頼できますが、自分で行うことも可能です。

エアコンの気になるにおいに効く消臭グッズ6選でも紹介しているエバポレータークリーナー を使います。まずは自分のクルマのエバポレーターがどこにあるか確認してみましょう。ほとんどの場合はグローブボックスを外したエアコンフィルターの奥に装着されています。グローブボックスを外す手順は、自分が乗っている車種を販売しているディーラーなどで聞いておくといいでしょう。強引に外すとプラスチック部品を破損する危険がありますが、やり方さえ知っていれば工具さえ不要な作業ですから、メカが苦手でも大丈夫。エバポレータークリーナーの説明書の通りにエアコンの設定をして、クリーナーを噴射し、エアコンフィルターやグローブボックスを再度取り付ければ完了。

ディーラーやカーショップに頼んだ場合でもこの段取りや使うものは同じです。これでほとんどのエアコンのにおいは解消するはずです。

エアコンフィルターも同時に交換を

エアコンフィルターも同時に交換を

エバポレーターの清掃では、たいていの場合その手前にあるエアコンフィルターを外して作業することになります。

このエアコンフィルター自体も汚れが詰まったり、カビが発生するなどしてにおいやエアコンの効きの低下原因になることが多い部品です。作業前にカーショップや通販などで用意して、新品に交換しておきましょう。渋滞の中や未舗装の道路を走る機会が多い人、中古車購入後にまだ交換していない人などはぜひお試しください。エアコンフィルターの金額は車種によって異なりますが、ほぼ2,000円以下と比較的安価です。消耗品なので年1回は交換しておきましょう。

再発させないためには車内清掃も大事!

再発させないためには車内清掃も大事!

エバポレーターの洗浄は1年に1回が目安ですが、洗浄するだけでなく汚れを吸い付かせないことも大切。そのための対策も紹介しておきましょう。

においの発生源を解消する

まずは、車内からにおいの発生源をなくすこと。マットの下にこぼしたジュースやお菓子のかけらが残っていたり、雨のドライブのあとに床が濡れたまま放置していると、カビやダニの発生原因になります。室内の汚れはこまめに掃除して、フロアマットを洗った場合はしっかり乾かしてから戻しましょう。汗を吸ったシート生地などもにおいの発生原因になります。ロングドライブのあとは車内清掃とともに、しばらくドアをあけて車内を乾燥させておくのが効果的です。

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芳香剤や消臭剤の活用も効果的

芳香剤は効果的なにおい対策グッズではありますが、すでに車内に嫌なにおいがしている場合は、両方のにおいが混ざり合ってしまって逆効果になります。その場合は無香性の消臭剤がおすすめです。車内用の消臭剤として強力なのは、スチームを発するバルサンタイプの消臭剤。エアコンを内気循環で動かし、スチームを発生させた状態でしばらく放置するだけでOKです。シートや内装パネルの中に染み込んでしまったタバコやペットのにおいを消臭したいなら、試してみるといいでしょう。

車内で喫煙をする場合

車内で喫煙をする場合

車内で喫煙する場合、4ドアのクルマなら前後のウインドウを少し開けて換気することが重要です。こうすればエアコンが煙を吸い込まずに済むので、においが染み付くのを防ぐことができます。サンルーフ装備車ならサンルーフを開けておいてもいいのですが、つい閉め忘れがちなので注意してください。

このほか、エアコンを常時付けっぱなしにするのではなく、夜など暑さがおさまったタイミングでエアコンを切って外気導入にし、ファンを回してエバポレーターを乾燥させることもにおいの防止には効果的です。乾燥させることでカビが発生しにくくなります。オートエアコンの場合はついつけっぱなしにしてしまうことが多いのですが、燃費向上のためにもこまめにオンオフを心がけてください。

 エアコンのにおいは、一度気がつくと乗り込むたびに気になってしまうものです。根本的に解決するなら、エアコンはもちろん、車内の清掃もまとめてやってしまうのがおすすめです。

written by norico編集部

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クルマのことはいろんなサイトに情報が載っているけど、言葉もわからないから調べるのも大変・・・。「クルマのわからないことを、どんなひとにも、わかりやすく。」をモットーに、いろんなテーマで記事を執筆。norico編集部に取り上げてほしいトピックや質問、ダメ出しなど、随時募集中。