ここでは、ハリアーのガソリン車とハイブリッド車について車両価格や燃費、維持費、走行性能・乗り心地などを徹底比較。おすすめの選択肢もご紹介しています。
ハリアーのガソリン車/ハイブリッド車の選択ポイント
- コストはガソリン車のほうが抑えられる傾向
- 走行性や乗り心地の点ではハイブリッド車も魅力的
- 中古でハイブリッド車を購入する選択肢も
中古車在庫情報
ハリアーはガソリン車とハイブリッド車のどちらがいい?
ハリアーには、2.0Lガソリンエンジンと2.5Lハイブリッドエンジンの選択肢があります。どちらが良いかはケースバイケースであり、一概に「こちらのほうが良い」とは言えません。
以下でご紹介する徹底比較を見て「どちらが自分に合うか」を判断してください。
コスト比較(車両価格・維持費など)
ここでは、車両価格や燃料代、税金、その他の維持費、リセールバリューの面からハリアーのガソリン車とハイブリッド車を比較します。
①新車の車両価格
ハリアーのガソリン車とハイブリッド車の新車時価格は、それぞれ以下の通りです。
※2025年3月24日時点の情報、2WD車のみ抽出
ガソリン車 (2WD) |
ハイブリッド車 (2WD) |
|
---|---|---|
S | 312.8万円 | - |
G | 352.9万円 | 411.9万円 |
Z | 403.8万円 | 462.8万円 |
Z Leather Package | 433.8万円 | 492.8万円 |
同じグレード同士で新車時価格を比較すると、ガソリン車のほうがハイブリッド車より59万円安いです。
②燃料代
ハリアーのガソリン車とハイブリッド車(2WD車)のWLTC燃費、1万km走行に必要な燃料代の目安は以下の通りです。
※WLTC燃費はカタログ値を使用。2WD車のみ比較。グレードによる燃費性能の違いはない。燃料代はレギュラーガソリン価格180円/Lで計算
ガソリン車 (2WD) |
ハイブリッド車 (2WD) |
|
---|---|---|
WLTC燃費 | 15.4km/L | 22.3km/L |
1万km走行に 必要な燃料 |
約649L | 約448L |
1万km走行の 燃料代目安 |
11万6,820円 | 8万640円 |
2WD車の場合、ガソリン車とハイブリッド車でWLTC燃費は6.9km/L異なります。
今回の試算では、1万km走行に必要な燃料代目安は約3万6,000円ほど異なりました。この条件で毎年1万km走行して9年乗ると、燃料代はガソリン車のほうが32万円ほど高くなります。
③税金
以下では、ハリアーの購入時に納める環境性能割、購入時やそれ以降に納める自動車税と自動車重量税の税額を比較しました。
※自動車税は2019年10月以降に新規登録したとして計算
ガソリン車 (2WD) |
ハイブリッド車 (2WD) |
|
---|---|---|
環境性能割 ※購入時のみ納付 |
新車時価格の約3% | 0円(非課税) |
自動車税 ※1年分、新規登録後12年以内 |
3万6,000円 | 4万3,500円 |
自動車重量税 ※購入時3年分 |
4万9,200円 | 0円(免税) |
自動車重量税 ※車検時2年分、新規登録後12年以内 |
3万2,800円 | 2万円 |
ハイブリッド車は、購入時の環境性能割や自動車重量税が非課税・免税となります。また、車検時の自動車重量税もガソリン車より少額です。他方で、自動車税に関してはガソリン車より高額です。
9年目の車検を前に車両を手放す場合、ハリアーのガソリン車にかかる税金はハイブリッド車より概ね7万円ほど高いと考えられます。
④その他の維持費
その他の維持費としては、たとえば以下のような費用がかかります。
- 自賠責保険料
- 任意保険料
- 駐車場代
- 整備・修理費用
自賠責保険料は、ガソリン車とハイブリッド車で変わりません。任意保険料も大きく変わらないのが一般的ですが、ハイブリッド車はエコカー割引などが適用される可能性もあります。
整備・修理費用は、ハイブリッド車の駆動用バッテリーが故障すると多額の修理費用や交換費用がかかります。
⑤リセールバリュー
ハリアーのリセールバリューはガソリン車もハイブリッド車も高い傾向があり、短期的には殆ど差がありません。
しかし、長期的に見ると、ハイブリッド車はリセールバリューが落ちやすいです。低年式車の場合、バッテリー寿命に不安を抱くユーザーも多いからです。
【結論】コストはガソリン車が有利か
ここまでの試算条件で車を9年所有した場合、燃料代+税金はガソリン車のほうが40万円ほど高いですが、冒頭でご紹介した車両価格の差(59万円)を上回るほどではありません。
車の総コストは所有期間や走行距離、その時のガソリン価格などによって変わりますが、ある程度まではガソリン車のほうがコストを抑えやすいと考えられます。
装備比較
ガソリン車とハイブリッド車について「装備で何円分の差があるか」は正確に測りにくいですが、車両価格と税金・維持費等の差以上の価値がありそうか見てみましょう。
主な装備の違い
ハリアーのガソリン車とハイブリッド車での主な装備の違いは、以下の通りです。
ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
---|---|---|
EBS |
- | 標準装備 |
車両接近通報装置 | - | 標準装備 |
変速機 | 10速 | 6速 |
先読みエコドライブ | - | 標準装備 |
ハリアーの場合、グレードごとの装備の差は大きいですが、ガソリン車とハイブリッド車での装備の差は少ないです。
ただし、ハイブリッド車のほうがブレーキの利きが良かったり、車両接近通報装置が装備されていたりと、安全面で多少の差があります。
【結論】若干ハイブリッド車が豪華
ガソリン車とハイブリッド車ではボディカラーや内装色、素材の違いもなく、装備としての違いは上記の安全面の違い程度です。若干ながら、ハイブリッド車のほうが豪華といえます。
走行性能・乗り心地比較
ここでは、走行性能と乗り心地の面からガソリン車とハイブリッド車を比較します。
①基本スペック
ハリアーのガソリン車とハイブリッド車は搭載エンジンが異なり、さらにハイブリッド車はモーターを搭載するため、パワーや加速性能が異なります。
※2025年3月24日時点の情報、2WD車のみ抽出
ガソリン車 (2WD) |
ハイブリッド車 (2WD) |
|
---|---|---|
搭載エンジン | 2.0L 直列4気筒エンジン | 2.5L 直列4気筒エンジン |
最高出力 | 171PS | 178PS |
最大トルク | 207N・m | 221N・m |
フロントモーター | - | 装備 |
モーター最高出力 | - | 120PS |
モーター最大トルク | - | 202N・m |
ハイブリッド車のシステム最高出力は218馬力(2WDの場合)で、ガソリン車の約1.3倍です。もちろん、最大トルクもハイブリッド車のほうが大きいです。
②走りの特徴
ハリアーのガソリン車とハイブリッド車は、それぞれ走行に以下のような特徴があります。
ガソリン車 | ・車重が軽いので、走りが軽快 ・ハンドルなどへの振動が少ない |
---|---|
ハイブリッド車 |
・ストップ&ゴーが非常にスムーズ |
ガソリン車は車重が軽く、走りが軽快です。また、現行モデルは遮音性が非常に高く、ガソリン車といっても騒がしくありません。
一方、ハイブリッド車は発進時の出だしがスムーズです。走行安定性が高く、パワー不足を感じることも殆どありません。高級SUVらしい、重厚感や上質感もあります。
③乗り心地
乗り心地はガソリン車もハイブリッド車も非常に評価が高く、快適です。先代の60系と比べてもサスペンションの性能が良く、凹凸をよく吸収してくれます。
なお、乗り心地の良さを求めるのであれば、2WD車でなく4WD車がおすすめです。また、乗り心地に関してはタイヤサイズなどの影響もあるので、グレード間でも印象が異なります。
【結論】目的や好みで選ぶべき
ハリアーの走りは、ガソリン車なら軽快感、ハイブリッド車なら安定性やパワー・加速力と、それぞれに良さがあります。
どちらが良いかは、車に乗るシチュエーションや好みによるでしょう。
ケース別のおすすめ選択肢
ここでは、ガソリン車とハイブリッド車おすすめケースをそれぞれご紹介します。
ガソリン車がおすすめな人
- できるだけコストを抑えたい
- 長距離移動が少ない
- コツコツ乗って長期間使いたい
ハリアーの場合、よほどの長距離を乗らない限りはガソリン車のほうが総コストを抑えられる傾向があります。また、長期的に見てリセールバリューが高い傾向があることから、コツコツ長く乗りたい人におすすめです。
ハイブリッド車がおすすめな人
- ハリアーらしい上質感がほしい
- 高速走行することが多い
- 早めに乗り換えたい
ハリアーの売りは高級感や上質感。落ち着いて安定感のある走りという点では、ハイブリッド車のほうが上質感を味わえます。また、パワーや加速力に優れる点で、高速走行が多い人にもおすすめです。
中古×ハイブリッドの選択肢も
「ハリアーらしい上質感が欲しいけどハイブリッドは価格が高い」という場合は、中古でハイブリッド車を選ぶ選択肢もあります。
ハリアーの中古車価格は安くないものの、当然ながら新車よりは費用を抑えられます。また、高年式車で一般的な使い方をされた車なら、バッテリー状態も悪くないでしょう。
中古なら上位グレードも少し安価に手に入ります。まずは、予算や希望条件に合う車を探してみてください。