- この記事の目次 CONTENTS
- 2012年に復活した三菱ミラージュはタイで生産
- 国内販売は非常に厳しい状況
- 軽自動車がライバル?
- イメージ一新、スポーティなスタイルに大変身!
- 課題だったインテリアの質感も大幅向上
- 予防安全装備は進化したものの、サイド&カーテンエアバッグはオプション
- 三菱ミラージュの選び方
- 三菱ミラージュ価格
2012年に復活した三菱ミラージュはタイで生産
三菱はコンパクトカー「ミラージュ」のデザインを一新。同時に、自動ブレーキなどの予防安全装備なども大幅改良し発売を開始した。
6代目となる三菱ミラージュは、2012年に登場。5代目ミラージュの発売が終了した後、一旦姿を消していた経緯がある。そのため、6代目ミラージュは、約12年振りに復活したことになる。
また、6代目ミラージュは、欧州やアジアなどでも発売されるグローバルモデル。とくに、コンパクトカーは価格競争力が重要とのことで、タイで生産されて日本に導入されている。
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国内販売は非常に厳しい状況
国内で売れているコンパクトカーや、トヨタ ヤリスや日産ノートといったモデル。このクラスのコンパクトカーは、全長4m前後となっている。しかし、ミラージュの全長3,855mmとやや短い。
このサイズのコンパクトカーは、トヨタ パッソや、同じくタイから輸入されている日産マーチやスズキ スイフトになる。
ミラージュに搭載されているエンジンは、直3 1.2Lガソリン車のみの設定。出力は78ps&100Nm。燃費は20.0km/L(WLTCモード)となった。とくに、目を見張るようなスペックではない。
国内販売面で、このクラスをけん引しているのは、パッソとスイフト。マーチとミラージュは、大きき引き離されている。2019年度の新車販売台数ランキングでは、パッソが23位、スイフトが24位と好位置に付ける。しかし、ミラージュとマーチはベスト50にも入っていないのだ。
軽自動車がライバル?
ヤリスやノートといったモデルと比べると、ミラージュはややボディサイズが小さい。また、価格帯も安価なこともあり、このクラスのコンパクトカーは、どうしてもコンパクトカーと比較されてしまう傾向がある。
軽自動車と比較されると、税制面で不利になる。しかも、軽自動車は国内専用車ということもあり、日本人のニーズを細かく反映。使いやすさという面では、非常に高いレベルにある。そのため、軽自動車と比べられると非常に厳しい状況になってしまうのが現状だ。
ただ、そんな状況下でもパッソやスイフトは、一定の販売台数を維持し好調。つまり、ミラージュやマーチには商品力と営業力が足りていないと予想できる。
そこで、今回ミラージュは、大幅に商品力を強化した。
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イメージ一新、スポーティなスタイルに大変身!
三菱ミラージュの大幅改良では、まず外観デザインが一新された。従来のプレーンなデザインも良かったが、やはりマーケットのニーズに合っていなかったようだ。コンパクトカーとはいえ、存在感が必要ということだ。
そこで、ミラージュは、フロントフェイスに、三菱フロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用した。このダイナミックシールドは、迫力満点。シャープさと押し出し感がアップし、スポーティなイメージを強調する。
ヘッドライトも変更された。フロントグリルからの左右へ広がる連続感のあるデザインとなり、LEDデイタイムランニングランプを採用。デイタイムランニングライトは、日中の被視認性を高める効果だけでなく、そのモデルの個性をアピールする役割も果たしている。
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リヤデザインは、L字型に均一に光る面発光タイプのLEDコンビネーションランプとなった。さらに、ホイールは外観デザインに合わせ、スポーティな新デザインの15インチアルミホイールを採用している。
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課題だったインテリアの質感も大幅向上
従来のミラージュは、インテリアの質感が課題だった。今回の改良では、パワーウインドウスイッチパネルと、新デザインのメーターパネルをスポーティなカーボン調とした。フロントドアのアームレストには、肌触りの良いファブリックを使用し、上質感を向上している。
シート生地は、外観同様スポーティな印象の幾何学柄にアクセントカラーを採用。シート色は、「G」グレードにスポーティなブラックを設定、「M」グレードは明るい印象のライトグレーとした。
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予防安全装備は進化したものの、サイド&カーテンエアバッグはオプション
日本マーケットでは、自動ブレーキを含む予防安全装備の有無が重視される。そのため、従来のモデルでは大きく遅れていた予防安全装備が大幅に進化している。
まず、歩行者検知式自動ブレーキが全車標準装備化。前方車両に対する作動速度を、約5~30km/hから約5~80km/hに拡大し、安全性能をアップした。
また、車線逸脱警報システム[LDW]と、自動でハイビームとロービームを切り替えるオートマチックハイビーム[AHB]、前方のみ対応の誤発進抑制機能も標準装備した。これにより、サポカーSワイドに該当し補助金の対象車両とした。
ただ、サイド&カーテンエアバッグはオプション。価格を少しでも安く見せたいのは分かるが、安全装備をオプション化するという選択は微妙だ。
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そして、予防安全に効果的なのがヘッドライトの付け忘れ防止機能。この機能は、ヘッドライトのスイッチからOFFポジションを廃止し、オートのみとしたもの。へッドライトのつけ忘れを防止する役割を担う。
これは、都市部やトンネル内で無灯火走行するクルマが、事故の原因になっているからだ。誤解している人が多いが、ヘッドライトの点灯はドライバーが見える見えないかだけではない。他のクルマや人に、自車の認識をしてもらうための役割ももつ。
三菱ミラージュの選び方
三菱ミラージュの選び方は簡単だ。選択肢がほとんどなく、エンジンは1.2Lのみで2グレード設定だからだ。また、歩行者検知式自動ブレーキなどの予防安全装備が全車標準装備なので安心だ。ただ、オプションでサイド&カーテンエアバッグを選択する必要がある。
グレード間の価格差は、約14万円。上級グレードとなるGグレードには、LEDヘッドライトにデイタイムランニングライト、本革ステアリグ&シフトノブ、クルーズコントロールなどが装備される。
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基本的に、これらの装備は無くてもそれほど困らないものなので、予算重視ならばMグレードでも十分といった仕様だ。
ミラージュは、価格競争力を重視しタイ生産になっているが、価格はやや高め。ライバルとなる軽自動車と上級グレードのGと比べると、ハイト系ワゴンのカスタム系が買える価格帯になる。ミラージュは、デビューが2012年とモデル後期に入っていることを含めると、もう少し安価でないとあまりメリットがないかもしれない。そうしたことを含めると、購入時には一定の値引きが条件になる。
新型コロナ不況でクルマが売れないこともあり、新車値引きは大幅に拡大すると予想できる。ミラージュも大幅値引きが引き出せればメリットが出てくるので、購入時はしっかりと値引き商談したい。パッソやスイフトなどと競合させれば、一定の値引きが引き出せれるだろう。
三菱ミラージュ価格
- ミラージュM 1,432,200円
- ミラージュG 1,569,700円
ミラージュのカタログ情報
- 平成24年8月(2012年8月)〜令和5年8月(2023年8月)
- 新車時価格
- 99.8万円〜166.1万円
ミラージュの在庫が現在1件あります
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