クリプトロンというナゾの成分は以前紹介済み。それは王道なタイプで燃料に添加して使い、それもオチョコ1杯分も必要ない上に効果があるという不思議なものだったが、今回はそのラインナップ中でも、オカルトグッズ業界の中でも希有なタイプを紹介する。それが空気入れ。まぁ、見てのとおり、まんま自転車用でよくある空気入れと同じ形状で、内部にクリプトロンのエネルギーを発生させる何かが仕込んであるようだ(分解したことはないから不明)。

この記事の目次 CONTENTS
1本あたり5分で空気を一杯にできる
エネルギーでタイヤの性能を底上げ
早速空気を入れてみた
実際に走ってみると・・・

ライター紹介

自動車ライター&エディター

近藤 暁史 氏

某自動車雑誌の編集者から独立。その前はファッションエディター(笑)。とにかくなんでも小さいものが好きで、元鉄チャンで、今ではナローゲージを大人買い中。メインのクルマは19歳の時に買ったFIAT500。エンジンのOHからすべて自分でやり、今やもうやるところがない状態でかわいがっております。表向きは自動車ライターながら、業界唯一の省燃費グッズの評論家というのがもうひとつの顔。

1本あたり5分で空気を一杯にできる

「こんなもので本当にクルマのタイヤに空気が入るのか?」と思ってしまう人も多いはず。
実は意外や意外、これでも時間はそれほどかからずに一杯にすることができるのだ。まぁ、今年のような酷暑だとかなりきついけど、タイヤ1本あたり5分もあればいいだろう。肝心の口金も自転車用や自動車用が付いているので安心だ。

エネルギーでタイヤの性能を底上げ

タイヤの中にエネルギーを入れるということは、内側から効果を出せるわけで、効率がとてもいいのは素人でもわかる。タイヤ自体のよじれを防止したりする効果が謳われていて、具体的には乗り心地やグリップ力のアップ、ウエット性能の向上など、いわゆるタイヤの性能そのものが底上げされる。発売元によれば効果はスポーティ志向とのこと。

早速空気を入れてみた

できるだけ中の空気は入れ替えたほうがいいが、完全にぺったんこにしていれる必要はない。というか、そこまでぺったんこにしてしまうと今度は空気が入らなくなってしまうので程よく抜いて入れればOK。

見た目はただの空気入れ。販売はネットオークションで行なっていて、落札価格は3000円ちょっとぐらい。ダマされてもいい範疇か!?

実際に走ってみると・・・

実際に走ると、確かにタイヤがグッと踏ん張る感じだし、アタリがしなやかになっている。たとえば高速道路の継ぎ目を越えるときにドンドンしていたのが、トントンといったらわかるだろうか。街中なのでスポーツ性能うんぬんは試すことができなかったけど、ワンランク上のタイヤになった感じで高級感が増した感じはする。空気だけでこんなに変わるのかよ、というのが正直なところ。さらに効果は時間とともにアップするし、なんと長持ちもするようになるというから、タイヤ価格が上昇中の昨今ありがたいことである。もちろん環境にもいいしね。

最初はただ真っ直ぐに走るだけだと効果はわかりにくいかも。曲ったり、ちょっと荒れた路面を走ればわかりやすいだろう。テスト車両だと、タイヤからの走行音も小さくなった。