
- 目次
- 1 三菱アウトランダーPHEVってどんな車?
- 2 マイナーチェンジ並みの改良で、よりEVらしく
- 3 標準装備化された安全装備は、やや物足りない
- 4 最上級グレード「S Edition」は今までとひと味違う!
- 5 三菱アウトランダーPHEVの選び方
- 6 三菱アウトランダーPHEVの価格
三菱アウトランダーPHEVってどんな車?
三菱アウトランダーPHEVは、世界でもトップレベルの先進技術で走るPHEVだ。最近では、輸入車を中心にPHEVが増えてきているが、そのシステムは比較的容易な1モーター式が採用されている。1モーター式は、ミッションとエンジンの間にモーターを設置するというシンプルな組み合わせだ。
■ツインモーター4WDなど、先進技術で世界をリードするPHVがアウトランダーPHEV
一般的な PHEVに対し、アウトランダーPHEVは、前後に2つのモーターを装着し緻密な制御で走るツインモーターAWD機能をもつ。アウトランダーPHEVは、2013年にすでに実用化に成功していたのだ。また、大容量のリチウムイオン電池を床下に収納するなどし、室内スペースを犠牲にしないプラットフォームも新設計された。この技術は、まさに世界最先端ともいえるもの。背の高いSUVでありながら、低重心で高い運動性能をもち、当然、優れた燃費性能を誇った。■不運にも問題が続いたアウトランダーPHEV

ところが、2016年に入り三菱に燃費不正問題が発覚してしまった。アウトランダーPHEVも、その不正の対象となってしまった。このため、アウトランダーPHEVは一時販売が停止された。三菱ブランドのイメージは、まさに最悪といった状況になり、アウトランダーPHEVも優れたクルマながら、販売低迷に陥ってしまった。
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マイナーチェンジ並みの改良で、よりEVらしく

まず、プラグインハイブリッドEVシステムそのものにも手が入れられた。今まで以上にEV走行を維持できるよう改良された。また、エンジン始動性を改良したことで、従来よりも素早く、モーターへ電力供給が可能となり、高速道路の追い越しなど、強い加速が必要な状況下での加速レスポンスを向上させている。 そして、このモデルから、可能な限りエンジン始動を抑える「EVプライオリティモード」が新設定された。従来の駆動用バッテリーの電力消費を抑える「バッテリーセーブモード」、充電する「バッテリーチャージモード」に加え、EV走行を優先させた新モードが加わったことで、よりEVらしい走りを可能とした。
そして、PHEVの使い勝手で問題となるのが充電時間だ。今回の改良では、充電制御を改良。約80%までの急速充電時間を約30分から約25分に短縮している。急速充電器の多くは、時間課金制のため、充電時間が少ない方が負担が減るメリットがある。また、待ち時間が少なくなることで、さらに使い勝手もよくなる。
標準装備化された安全装備は、やや物足りない

アウトランダーPHEVのように、大きく重いクルマほど歩行者との衝突は死亡事故になる可能性を高めるからだ。これからの時代、こうした安全装備は標準装備化が求められてくるだけに、安価な設定のMグレードとはいえ、標準装備化が基本だろう。メーカー側としては、装備を簡素化して安く見せたいのは理解できる。ただ、交通死亡事故を生み出しているクルマを製造するメーカーには、製造者としての責任がある。交通事故を防げる技術があるのなら、こうした安全装備を自ら積極的に標準装備化し社会的な責任を果たす義務がある。とくに、三菱は燃費不正問題などでイメージが悪いのだから、尚更こうした安全装備などには積極的に取り組む姿勢をみせるべきだろう。

こうした機能も、もはや標準装備化するべきものだ。視界が狭くなったり、間違いを犯しやすくなる高齢者などのリスクを減らす意味で重要な装備。これらの安全装備も、高価なものではないので標準装備化しながらコストダウンを図るべきだろう。
そして、最近、急速に進むカーコネクティッド関連では、ディスプレイオーディオにスマートフォンとの連携機能を追加した「スマートフォン連携ディスプレイオーディオ[SDA]」を最上級グレード「S Edition」に標準装備。(「G」系3グレードにメーカーオプション設定)。「Apple CarPlay」、「Android Auto」にも対応している。
最上級グレード「S Edition」は今までとひと味違う!

従来のアウトランダーPHEVは、乗り心地を重視した乗り味だった。欧州車のようなシッカリとした走りを求める顧客からすればやや物足りなさを感じていたかもしれないが、この「S Edition」の登場で、よりスポーティな走りを重視する顧客も十分に満足できるだろう。

インテリアでは、ステアリングホイール、メーターフード、センターコンソールアームレスト、ドアアームレスト、本革シートにレッドステッチを施した。各種パネル(インパネ、ドアトリム、コンソールアッパー、センタースイッチ)をシルバーのジオメトリック調で統一することで、スポーティで上質なインテリアとした。また、ブラックのヘッドライニングと各種トリムで居住空間を引き締め、アクセル及びブレーキペダルをアルミ製とし、走行性能と同様にスポーティな空間にまとめている。
三菱アウトランダーPHEVの選び方

通常のナビ機能が欲しいということになると、Navi Packageとなる。さらに上級のG Premium Packageとの大きな装備差は、ナビや100V AC電源(1500W)、本革シートといったところ。外せないのが、100V AC電源(1500W)。キャンプで家電用品が使えるようになり、緊急時には電源車としても使えるなどなにかと重宝する。Navi Packageには75,600円のオプションで装着可能だ。
アウトランダーPHEVのグレード選びは、基本的にNavi Packageをベースとして、必要なオプションを装備することがベスト。注意したいのは、Navi Packageにあれもこれもと色々オプションを選ぶとG Premium Package並みの価格になる。オプションは吟味して選択したい。また、あれもこれも付けたいというのであれば、G Premium Packageがお勧めだ。
難しい選択となるのが、新たに追加されたS Edition。4,789,260円と最も高価なグレードながら、ナビ類はオプションなので、さらに231,120円プラスされることになる。こうなると、価格は500万円オーバー。どうしてもビルシュタイン製のサスペンションが必要という人でなければ、選びにくいグレードになっている。
そして、どのグレードを選択しても必ず選択したいオプションがある。それは「後側方車両検知警報システム」、「後退時車両検知警報システム」、「誤発進抑制機能(前進及び後退時)」、「パーキングセンサー(前後)」類がセットになったオプションだ。アウトランダーPHEVは、高級車なのでこれくらいの装備は標準装備化してほしいものだ。逆に装備されていないと恥ずかしいくらいだ。価格もわずか97,200円と安価な設定なので、積極的に選びたい。
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三菱アウトランダーPHEV価格
・M 3,659,472円
・G Safety Package 3,973,860円
・G Navi Package 4,324,860円
・G Premium Package 4,681,260円
・S Edition 4,789,260円
アウトランダーのカタログ情報
- 平成24年10月(2012年10月)〜令和2年12月(2020年12月)
- 新車時価格
- 242.7万円〜348.6万円
アウトランダーの在庫が現在2件あります
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