ホンダN-ONE   <追突被害軽減自動ブレーキは、ほぼ標準装備! 燃費は新エンジンで28.4㎞/Lを達成!>

ホンダN-ONEホンダ は、プレミアムな軽自動車として、開発されたN-ONE を大幅なマイナーチェンジを施し発売を開始した。

N-ONEは、軽自動車マーケットで不振が続いていたホンダが、第1弾となるN BOXシリーズに続くNシリーズの第3弾となるモデル。N BOXは、スーパーハイト系と呼ばれる新ジャンルを確立。しかし、N-ONEは新ジャンルではなく、ワゴンRやムーヴなどと同じようなサイズをもつボリュームゾーンに投入されている。しかし、N-ONEがひと味違うのは、プレミアムな軽というコンセプト。普通車などから、ダウンサイジングするダウンサイザーの受け皿となる役割をもつため、価格もやや高めなのだが、クオリティや静粛性など軽のスタンダードを超えたレベルにまとめられている。

そんなN-ONEは、N BOXのプラットフォームなどをベースとして使用。ホンダ軽自動車の原点と言えるN360をリスペクトし、M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)という設計思想を元に開発された。全長3,395×全幅×1,475×全高1,610mmというやや高めの全高をもつ。

プレミアムな軽というコンセプトを貫き、他社ではオプション設定の横滑り防止装置(VSA)を標準装備。さらに、静粛性や乗り心地も高めている。

今回のマイナーチェンジでは、そんなN-ONEが大きく変化した。軽自動車の進化は激しく、低燃費をウリにしたN-ONEもあっという間に今では物足りない燃費数値となってしまっていたのだ。そこで、2013年11月に投入されたばかりのNワゴンに搭載された新エンジンを早くも搭載。 ホンダの軽乗用車として、初のツインインジェクションシステムが採用。さらに、新EGRシステムなど数々の新技術が搭載されたエンジンは、最高出力43kW[58PS]、最大トルク65N・m[6.6kgf・m]を発揮。ターボ車も47KW[64PS]&104N・m[10.6kgf・m]となった。燃費は、自然吸気エンジンが28.4km/L、ターボ車も25.4㎞/Lとなっており、クラスナンバー1には届いていないがトップレベルとなった。

ホンダN-ONE燃費性能の大幅向上と共に、安全面も大きく進化した。遅れていた追突被害軽減自動ブレーキであるシティブレーキアクティブシステムが装備できるようになった。さらに、サイドカーテンエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)をセットにした「あんしんパッケージ」を標準装備(Gはオプション設定)としている。

また、プレミアムな軽自動車というコンセプトをより鮮明にするため装備類も向上。プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナーを標準装備。IRカット(遮熱)/UVカット機能付フロントウインドウガラス、IRカット(遮熱)/スーパーUVカットフロントドアガラスを標準装備(Gを除く)している。

新エンジンに安全装備・豪華装備の向上となると、気になるのは価格。価格もプレミアムな軽になるのでは? と、思われたが、価格アップはわずかだった。これは高く評価できるポイントだ。必要以上に無駄なスペースを求めなければ、とてもバランスよい軽自動車といえる。

そんなマイナーチェンジされたN-ONEの選び方は、G・Aパッケージ以上のグレードを選ぶことが大切だ。追突被害軽減自動ブレーキやサイドエアバッグが装備されていることはもちろん、HIDヘッドライト、IRカットガラスなど、廉価なGグレードとの装備差はかなり大きい。Gグレードは、どちらかというと価格訴求用と思っていい。

G・Aパッケージ以上なら、安価にプレミアムな軽自動車を十分に堪能できる。それ以上のグレードは、より豪華な装備があるか無いか、欲しい装備で選べばよい。ファーストカーとしての使い方をするのであれば、よりパワフルで高速クルージングも楽々こなすターボ車がお勧めだ。また、今ではブームになっているルーフの色を変えた2トーンカラースタイルもオシャレ度がアップするので、こちらもお勧めとなる。

■価格
・G・Aパッケージ FF 1,310,000円~Premium Tourer 2トーンカラースタイル FF 1,669,400円