クルマでしか行けないVOL.34 深谷で楽しむ造園カレー@うえき屋カフェ272
おいしいカレーがあるという情報をキャッチすると、実際に食さずにはいられないほどカレー好きの筆者。このブログでも清里「ROCK」さんの12時間以上煮込んで仕上げるオリジナルビーフカレーや群馬県水上「ASHIMA」さんの焼きカレー、そして相模湖「SHU」さんの鹿肉を使ったカレーなど、これまで様々なカレーに出会ってきました。今回、筆者のアンテナに引っかかった
カレーは、埼玉県深谷市にある「うえき屋カフェ272」さんのネパールカレー。

ネパール出身の方がつくっているという本格ネパールカレーが絶品との噂を聞きつけ、何のためらいもなくクルマを走らせます。

関越自動車道を北上し花園ICへ。彩甲斐街道を15分ほど走ると田畑が碁盤の目のように規則ただしく並んだ一角へと出ます。人通りもなく同じような風景が続く中、ナビを頼りに右へ左へとハンドルをきると『272』と書かれた手作りの看板を発見!

目印となるものがないので
看板を見落とさないように注意!
看板に書かれた 指さしのイラストに従って敷地の中へゆっくりとクルマを進めます。少し背の高い木々に囲まれた敷地内はすでに10台近くのクルマが停まっており、その光景から「うえき屋カフェ272」さんの人気の高さがうかがえます。

路地に入ったあとは看板に従って進めば到着です
クルマを降り、秘密基地へと続いているのでは?と、思わせるような草木に覆われた細道を一歩一歩進んでいきます。すると、愛らしい雰囲気を醸し出す木の扉が目の前に現れ、その反対側には鶴や蛙のオブジェが並ぶ庭園が広がります。

子どもの頃の気持ちにもどって細道を進みます
飛び石を一歩一歩進みます
細道を抜けると視界に飛び込んでくるのは素朴な木の扉
というのも、実はここ関東船津造園という植木屋さんなんです。
「うえき屋カフェ272」の店主である船津さんが、若い方に造園のよさを知ってもらう機会を! ということでご自宅を改装してカフェを始めたのが3年前だそうです。

筆者が訪れた日は、雪の影響で少し荒れてしまっていましたが
春先になるとあざやかな新緑を満喫することができます
庭園には石灯篭など造園屋ならではの
オブジェが並びます
席についてお目当てのネパールカレーを注文。目の前に登場したのはカレーの池、ご飯の庭石、サラダの緑が美しき庭園のように盛りつけられた1枚のプレート。さすが造園のプロ!! 見事なレイアウトに、しばしの間見入ってしまいます。

崩すのがもったいない!!!! と、思いながらも食欲には勝てません。
スプーンにルーを乗せ、口へと運びます。

庭に面した大きな窓の向こうには造りこまれた
庭園が広がります
木のぬくもりを感じさせる
落ちついた雰囲気の店内
うえき屋カフェ272拘りの一品ネパールカレー
「甘さのあとにぴりりと辛い!」

口に入れた瞬間広がる生クリームの甘さ。その後からカレーの辛さがじんわりと口の中を駆け巡ります。優しい口当たりでスープのようにさらさらとした食感が特徴的なネパールカレーは、がっつりと食したい男性よりも女性の方が好みそうな味わい。

添えられた小鉢には、カボチャが主役のポテトサラダ。こちらも絶品でした。
サラダではなくスイーツとして出されても納得してしまいそうなほどの甘さで、隠し味のレーズンが食感を引き立てます。あっという間に完食。

食後には窓からの景色と店内の木のぬくもりを感じながらコーヒー楽しみます。

カウンター席では四季折々の景色を楽しむことができます
酸味が少なく飲みやすさを感じる珈琲は是非ブラックで
「ネパールのカレーで使うスパイスはインドカレーとさほど変わりませんが、火にかける時間やペーストの仕方がちがうのでコクや味わいがインドカレーの印象とは少し違います」と、ネパールカレーのおいしさを教えてくれたのはコックのインドラ・ダハールさん。

店主の船津さんは「『おいしかった!』『また来ますね!』というお客様の言葉一番ありがたいですね。これからもっと居心地の良いお店にしていきたいですね」と聞かせてくれました。

1年前からうえき屋カフェ272でコックを務める
インドラ・ダハールさんとのんちゃん(右)とろくちゃん(左)
<アクセス>
うえき屋カフェ272
住所:埼玉県深谷市櫛挽133-1
TEL : 048-585-4924
OPEN:カフェ11:30~16:00(L.O.15:00)
バー  18:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:木曜日
HP: http://www.funatsuzouen.jp/