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<軽自動車トップの高圧縮比エンジンで、クラスナンバー1燃費29.2km/Lを達成!>
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三菱は、新型軽自動車「三菱eKワゴン」、「三菱eKカスタム」の発売を開始した。
三菱eKワゴンは、2011年6月に設立された三菱との軽自動車に関わる合弁会社、NMKVから生まれた第1弾モデルとなる。日産が主に商品企画やマーケティング、三菱が開発と生産を担っているといわれており、両社のノウハウを生かし競争が激しい軽自動車マーケットで高い競争力をもつモデルを生み出すことを目的としている。
NMKV第1弾モデルだけに、デビュー時から燃費で負けるわけにはいかない。なんとしても燃費ナンバー1を奪取する目標を与えれあれeKワゴンは開発された。2012年秋にワゴンRが28.8km/Lを出して以来、2012年12月にムーヴが29.0km/Lを叩き出しナンバー1の座を奪取。低燃費戦争は急速に進んだ。
このムーヴ29.0km/Lという燃費を超えるために、三菱が選んだ手法はエンジンの高圧縮比化だ。この方法は、まだどのメーカーもチャレンジしていない領域でもある。三菱はなんと圧縮比12.0を達成。これは、マツダがスカイアクティブと呼ぶ低燃費技術で、アクセラなどに積まれているエンジンと同じ圧縮比だ。この圧縮比を実現するために、軽自動車初となる水冷式EGRクーラーを装備。EGRクーラーは、排気ガスの一部を吸気に戻し、排気ガスの浄化と燃費向上を図るシステムだ。さらに、電子制御サーモスタットも国産車初の装備としている。この電子制御サーモスタットは、冷却水の温度を細かく制御し、エンジンのヘッド部の熱をシッカリと冷やし続けることで、高回転域を常用しやすい軽自動車エンジンのノッキング対策としている。そんな技術を使いながら、クラストップのナンバー1低燃費を実現しているのだ。
<物足りない安全装備。充実した便利&豪華装備>
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しかし、こんな最新のテクノロジーを使いながらも、テレビCMのメイン訴求は「99.9%UVカット」である。もはや、日焼け止めのCMと見間違えるほど。さらに、UVカットはガラスでクルマの一部。作ったのは、ガラスメーカーで納入業者の仕事。難しい低燃費技術とはいえ、これには三菱の技術者もガッカリだった人も多かったのではないだろうか。いくらクルマに詳しくない女性への訴求とはいえ・・・。難しい時代になったものだ。
eKワゴンには、ライバル車と同じくスポーティなモデルであるカスタムが用意されている。フロントフード、グリル、ライト、バンパーなどが、カスタム専用となっている。
装備類では、タッチパネル式のオートエアコンも軽自動車初となる装備。タッチパネルが全盛ともいえる時代なので、上質さもアピールでき、軽自動車とは思えない質感だ。
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安全&便利機能として、日産がノートに採用したルームミラー内にモニターを内蔵したアラウンドビューモニターを装備してる。これは、クルマの各部に付けられたカメラの画像を合成し、クルマを俯瞰から見た映像に置き換え死角を無くす安全技術だ。クルマの死角が減り、小さい子供が見えず接触などの事故抑制にも役立つ他、バックが苦手な人にも後方が分かりやすなるので便利だったりする。
eKワゴンの価格は、エントリーグレードのEが105万円と最安値での登場だ。しかし、このEグレードにはアイドリングストップ機能は無く、CMでプッシュしている99%UVカットガラスも装備されていない。一般的には選びにくく、ビジネスユースがメインのグレードとなる。そうなると、112.5万円のMグレードから選ぶことになる。リヤビューモニター付きルームミラーが標準装備されるグレードは、最上級のGのみ。価格は、124万円。ただし、この価格だとムーヴのX SAが125万円で横滑り防止装置や追突軽減自動ブレーキ、誤発進抑制制御などがあり、安全性を重視するのならリヤビューモニター付きルームミラーでは少々物足りなくなるのでムーヴが有利となる。eKワゴンには、ワゴンRと同じで横滑り防止装置がオプションでも装備されていないので、安全性を重視するなら他のクルマという選択になる。装備類は、ライバル各車微妙に違いかなり複雑なので、自分に必要な装備を軸にジックリ他車と比較する必要がある。
三菱eKワゴン/eKカスタム価格
●eKワゴン
E 2WD 1,050,000円
M 2WD 1,125,000円
4WD 1,220,000円
G 2WD 1,240,000円
4WD 1,335,000円
●eKカスタム
M 2WD 1,269,000円
G 2WD 1,368,000円
4WD 1,463,000円
T 2WD 1,430,000円
4WD 1,546,000円