そうだ、これが「温故知新」FIAT500 いよいよ2012年も佳境でございます。
皆様にとってどんな年でしたか?
こんな年はなかったというほどいい年だった方は是非忘れないように胸にとどめていただいて、そうでもなかったという方は来年を「今年以上の年にする」挑戦権が与えられたようなもの。希望と意欲を持って、来年に望まれることでしょう。

・・・このように人間は「振り返る」ということをいたします。
長い期間であったり、冒頭のような一年くらいの短いタームだったりはしますが、過ぎたことを「反省」して次への対策をしたり、また、その自分の取ってきた行動の評価するのですね。

自動車も最近は、過去の名車のモチーフを取り入れたり、懐かしい名前をリバイバルさせるのをしばしば見受けます。これは「温故知新」であると評されたりいたします。場合によっては「過去の栄光にしがみつく」と揶揄されることもありました。

このフィアット、900ccの2気筒エンジンをフロントに搭載しています。もちろん、アイドリング~低速領域ではパタパタとにぎやかです。このツインエアは最近になってエコカーブームの流れを汲んでのものです。でも、当然ながら、シリンダーが2つという物理的レイアウトも昔のものに近いのでその「ぱたぱた音」にもある種の懐かさ、のどかな雰囲気があるのです。

「そもそも、そんなに急ぐ必要ありますか?」

人々の価値基準のものさしにも切り込んで来るかのよう。ecoへの取り組みとしても優秀なエンジンですが、ゆったりとしたときを刻み、見る者が思わず笑みをこぼします。工業製品として実に「誉むべき技術」だと感心してしまいます。

もはやこの初代「FIAT500」をモチーフにしたデザイン、温故知新が、過去への憧憬か、はたまた現実なのか・・・そんな議論すらどこかへ吹き飛ばすほど、今の時代にフィットして、攻めのメッセージを放つ車だな、と感心したものです。
過去にも負けない「躍動の今」が共存するからこそ、なるほど「温故知新」というのだなあとも思うのですが。
今週はこの空色の一台が私の心をつかんで離しませんでした。

皆様、素敵なクリスマス、年の瀬をお迎えくださいませ。

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