アウディの高級SUV「Q7」がマイナーチェンジ〜燃費や環境性能も改善〜

アウディジャパン　ドミニク・ベッシュ代表取締役社長と、マイナーチェンジを実施した「アウディ Q7」

外観もリニューアルして迫力を増した

　アウディジャパンは、ラグジュアリーSUV「アウディ Q7」をマイナーチェンジし、9月30日より発売する。外装デザインの小変更や機能の進化に加え、環境性能も向上させた。
　外観では、フロントグリルのシングルフレームグリルに縦方向のクロームバーを追加したほか、アルミホイールのデザインを一新。ラップアラウンドテールゲートもデザインを改めた。さらにアウディファミリー共通のLEDポジショニングランプやLEDテールランプを採用している。内装では助手席側にデコラティブパネルを追加したほか、マルチメディアインターフェイス(MMI)も新型へと進化した。

ブレーキエネルギー回生システムの採用で燃費も最大7.5%改善

　アウディ新型 Q7のエンジンラインナップはV6 3.6リッターとV8 4.2リッターの2機種と従来モデルと変更はないが、ともに新たにブレーキエネルギー回生システムを採用した。これは制動時の運動エネルギーを電気エネルギーに変換しオルタネータの動作を抑制させるもので、燃費向上に寄与する。エンジン本体についても細部の改良などと合わせ、3.6リッター車で7%(10・15モード燃費7.1km/L⇒7.2km/L)、4.2リッター車で7.5%(同6.7km/L⇒7.2km/L)の燃費向上を図った。これにより従来モデル同様に2010年度燃費基準を達成させている。
　機能面においては、オプションのドライブアシストパッケージに「アウディサイドアシスト」「アダプティブクルーズコントロール」に加え、新たに車線逸脱を注意喚起する「アウディレーンアシスト」が追加され、3つのセットとなった。
　新型「アウディ Q7」の価格は、「Q7 3.6 FSI クワトロ」が740.0万円、「Q7 4.2 FSI クワトロ」が970.0万円である[消費税込み]。なお既報通り2010年には、新たにウルトラクリーンディーゼルTDIエンジンを搭載した「Q7 3.0 TDI クワトロ」の導入が予定されている。大型SUVには相性の良いディーゼルだけにこちらも期待が高まるところだ。

V8 4.2FSIエンジンは最高出力350ps(257kW)/6800rpm、最大トルク44.9kg-m(440N・m)/3500rpmとかなりパワフル！

V6 3.6FSIエンジンは最高出力280ps(206kW)/6200rpm、最大トルク36.7kg-m(360N・m)/2500-5000rpmと十分な性能を誇る。

新型 Q7発表に際しアウディジャパンでは「Twitter」で記者発表の模様をリアルタイム配信した。

代表グレード	Q7 3.6 FSI クワトロ
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	5090x1985x1740mm
車両重量［kg］	2270kg
総排気量［cc］	3594cc
最高出力［ps(kw)/rpm］	280ps(206kW)/6200rpm
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	36.7kg-m(360N・m)/2500-5000rpm
トランスミッション	ティプトロニック(電子制御6速AT)
10・15モード燃焼［km/l］	7.6km/L
定員［人］	5人(7人乗り仕様もあり)
消費税込価格［万円］	740.0万円
発売日	2009年9月30日