ホンダ U3-X

前方向に移動可能な近未来モビリティ技術

ホンダ U3-X

 アシモ(ASIMO)を始め、さまざまなロボット技術を開発しているホンダが、新たなパーソナルモビリティ技術を開発し、試作機の「U3-X」を発表した。このU3-Xはアシモ(ASIMO)のロボティクス研究で培われたバランス制御技術などを取り入れた1人乗りの1輪モビリティで、人の両足の間に収まるコンパクトなサイズを実現した。
 U3-Xは、新開発の全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)と呼ばれる新駆動方式を採用し、前後はもちろん左右や斜めなど、どの方向にも移動できる。移動の方向や速度の調節は体重移動で可能になっており、操作はとても簡単だ。また乗降時の足着き性も良く、目線の高さも歩行者と同等にするなど、乗る人はもちろんまわりの人にも配慮した設計となっている。
 このUX-3は10月24日(土)から千葉県の幕張メッセで開催される「第41回東京モーターショー」にも出品されるという。

ホンダ U3-X
ホンダ U3-X
ホンダ U3-X

新世代の1人乗りモビリティであるホンダのU3-X。本体は非常に薄く、重さは10kg以下。リチウムイオン電池を搭載し、フル充電で1時間の走行が可能だ。
ホンダ U3-X 乗車イメージ
ホンダ U3-X 持ち運びイメージ
ホンダ U3-X 使用イメージ

全高は650mmで、乗降時の足着き性もいい。また移動時の目線は歩行者とほぼ同等とされている。取っ手が付いており持ち運びにも便利で、会議など幅広い場面での使用が想定されている。
全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)概念図

全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)概念図

複数の小さな車輪を1列につなぎ合わせて大きなひとつの車輪とした世界初のシステム。各車輪をモーターで制御し、大小の車輪の動きを組み合わせることで、前後だけでなく左右や斜めなど、あらゆる方向への移動が可能になった。
ホンダ U3-X 主要諸元
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
315×160×650mm
重量[kg]
10kg以下
バッテリー形式
リチウムイオン電池
走行可能時間(フル充電時)
1時間

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