【今日からスタート!高速道路1000円乗り放題!】高速道路は渋滞必至!?果たして、こんな風にのんびり走ることはできるのでしょうか・・・

ETC機器装着が1000円乗り放題の大前提だ!

 本日、3月28日から高速道路の休日1000円乗り放題が始まる。今まで不明瞭だったレギュレーションも、やっと3月13日に公表された。果たしてどんな使い勝手なんだろうか? 詳細を分析してみたい。
 まず地方部に住んでいる人についちゃ何の問題も無く3月28日より「ETCゲートを通ればどこまで走っても1000円」になると考えていい。けれど東京と大阪の大都市圏を通ると、イッキにややこしくなってくる。
 例えば東京から関越道を通って新潟県の越後湯沢に行くとしよう。練馬ICから東松山ICまでは、大都市圏ということで1000円乗り放題の対象外。この区間、休日だと30%引きとなり、定価1400円が850円に(30%引きだと1000円ながら、料金所を通過しなければ150円のターミナルチャージが掛からない)。東松山から1000円なので、トータル1850円です。
 ただ練馬ICと東松山IC間は『早朝夜間割引』というのも設定されており、22時〜24時/4時〜6時までに通過すれば50%引きの700円になる。しかし! ヤヤこしいことに早朝夜間割引は100kmまでに限定されているのだった。
 つまり練馬ICから越後湯沢ICまで通して関越道を使うと割引にならない。どうしたらいいか。こらもう簡単。東松山で一旦高速道路を降りて乗り直せばOK。そうすると700円+1000円の1700円で済む。
 東北道から首都高を通って東名道に出るような時はどうなるだろう。東北道区間についちゃどの区間であっても1000円。そして加須IC〜浦和ICまで700円。続いて首都高が500円。さらに用賀ICより厚木まで750円。
 4月28日までは1000円区間の2重取りをされるため(29日から2重取りが無くなる)、さらに1000円。したがって福島から伊豆半島の入り口である沼津ICまで行こうとすれば3950円ということになるワケ。1000円じゃありません。
 参考までに書いておくと、早朝夜間割引の対象時間なら加須ICと厚木ICで一旦降りれば3700円になります。これだけで250円浮くのだから面白い。割引制度というのは複雑になればなるほど様々な利用方法が存在するようになる。
 これらの割引、ETCゲートを通過することを条件としてます。したがってETC車載器の付いていないクルマは、5250円の助成金を貰えるウチに装着しておくことをすすめておく。
 安い通信販売なら、送料込み2000円前後でセットアップ済みのETC車載器を購入可能。首都高の大黒PAなどで行っているワンストップサービス(その場でETC車載器の購入出来る)を利用するのも良い。1回でも高速道路を走ればETC車載器の購入分のモトを取れると思う。
助成金は2輪車だと1万5750円。少なくない金額なので、これまたぜひとも装着しておきたい。

達人プロフィール: 国沢光宏
職業:自動車評論家
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど、多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなくWRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。

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