ルノー・日産アライアンス調印[1999年3月27日 日産:塙義一/ルノー:ルイ・シュバイツァー]

世界の自動車業界の先駆けとなったアライアンスの成功

カルロス・ゴーン ルノー/日産自動車 社長兼最高経営責任者(CEO)

 ルノーと日産は、1999年3月27日の両社アライアンス締結以来、丸10周年の節目を迎えた。
 ルノー・日産両社の社長兼CEO、カルロス・ゴーン氏は10周年に際し「アライアンスは当初から、信頼に基づき、利益ある成長を目指した戦略の追求を前提としていた。私たちは、今後も引き続き厳しい状況にあるビジネス環境に適応しながら、この原則を尊重していく。アライアンスにより、ルノーと日産はグローバルな金融危機を乗り越えるだけではなく、危機が去った後に強い競争力を持って優位なポジションに立つことが出来るだろう」(プレスリリースより)と声明を発表した。
 ルノー・日産アライアンスはそれぞれのブランドと企業イメージを維持しながら、共同購買やプラットフォーム・パワートレインの共有などを行うことで両社に価値を得た。これは世界の自動車業界においてユニークなビジネスモデルの先駆けとなった、と日産では説明する。またこのシナジーをさらに深めるべく、今後もこの協力関係は継続してゆくとした。