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小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。 |
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学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。 |
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歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。 |
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走り
Driving
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ホンダ ライフ
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スズキ ワゴンR
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松下 宏 |
動力性能は必要十分というか、まあ平均レベルにあるが、これといって際立って特徴的な部分がない。NAエンジンの搭載車はダルでフラフラな感じのステアリングが難点だ。
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カタログデータなどを見ると、これといって突出した項目はないのだが、実際に走らせるととてもいい。CVTの滑らかで静かな走りやフラット感のある乗り心地などは秀逸だ。
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片岡 英明 |
滑らかにパワーが盛り上がり、レスポンスも鋭い。ターボは低回転から力強いトルクを発生し、加速も冴えている。フットワークは安定志向だ。パワステはちょっと軽すぎる印象。
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3気筒エンジンは扱いやすいが、こもり音が出る領域がある。CVTなら加速も力強い。ボディ剛性が高く、軽快なフットワークを見せる。スポーティ度が高く、乗り心地も悪くない。
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国沢 光宏 |
標準タイプはこれといった論評を加えられないほど普通。ロール(左右の傾き)を抑えるスタビライザーが付いていないため、フラフラな感じ。ディーバならキビキビ走ります。
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しっかりしたハンドリングで安定感もある。新型になって乗り心地の上質感も出てきた。ただエンジンはライフと同じく3気筒特有の「べ〜っ」という音。まぁ軽自動車です。
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パッケージング
Packaging
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ホンダ ライフ
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スズキ ワゴンR
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松下 宏 |
従来に比べるとやや高くなったが、それでもまだ高すぎない全高や適度なホイールベースなど、全体にごく普通のクルマ作りという印象。広さに不満を感じることはないが……。
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ハイト系の軽自動車としてパッケージングを煮詰めてきた。ムーヴなどに比べると絶対的な広さでは負けるのだが、ワゴンRの室内にも不満のない十分な広さが確保されている。
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片岡 英明 |
とりたてて広くはないが、居心地がいい。後席はそれなりの広さだが、気持ちよく座れる。ラゲッジルームも簡単に拡大が可能だ。四方の視界がいいのも魅力のひとつにあげられる。
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後席でも足元が広く、快適に座ることができる。ラゲッジルームも群を抜き広さを確保した。荷物も積みやすい。優れたパッケージングだが、斜め後方と後方の視界は今一歩だ。
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国沢光宏 |
スズキだとアルト。ダイハツならミラに相当するコストパフォーマンスの高いジャンル。ただ新型は車高を上げるなど、ワゴンRと同じミニバン風のパッケージングになった。
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軽自動車のミニバンというジャンルの元祖であり、現行の4代目になっても同じコンセプトを引き継ぐ。モデルチェンジ毎に大きくなり、今や成人男性が4人キッチリ座れる。
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使い勝手
Usability
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ホンダ ライフ
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スズキ ワゴンR
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松下 宏 |
周囲の視界のよさや収納スペースの多さなどから、使い勝手は相当に高いレベルにある。パステルにオプション設定されるパーキングアシストも完成度がさらに高まった。
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ハイト系軽自動車らしい乗降性のよさや豊富な収納スペースなど、ワゴンRの使い勝手も高いレベルにある。標準車で4.2mという最小回転半径も使い勝手に貢献している。
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片岡 英明 |
取り回し性は優れている。ヘッドランプマーカーもありがたい装備だ。特筆したいのは、G以上にバックモニターを標準装備したこと。これは便利。パーキングアシストも重宝する。
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都市部での取り回し性に優れている。インパネの装備やシートアレンジも無理なく使いこなすことが可能だ。助手席シートアンダートレイなど、小物の収納スペースも充実している。
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国沢光宏 |
最廉価グレードを除き、リアビューカメラを標準装備している。運転に不慣れなドライバーにとっては素晴らしく便利だ。Aピラーも細くて、見切りも良好。運転しやすい。
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標準的な軽自動車。これといった特徴こそないものの、小回りも利くし、取り回しも楽ちん。コストダウンのためか一部でオプション設定となってしまったABSはぜひ装備したい。
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デザイン
Design
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ホンダ ライフ
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スズキ ワゴンR
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松下 宏 |
全高がやや高くなった分だけ存在感を増したといえるが、あまりぱっとした感じのデザインではない。3種類の顔をもっているものの、その違いも今ひとつという印象だ。
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ワゴンRらしさを継承すると同時にリヤクォーターの部分を変更するなど、新しさも加えている。全体的にはワゴンRらしさのほうが際立っていて、インパクトに欠ける印象。
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片岡 英明 |
3つの顔を用意して、シリーズごとに明快な個性を打ち出した。先代よりクセのないデザインで女性好みだ。インパネもシンプルながらセンスよくまとめられ、質感もかなり高い。
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誰が見てもワゴンRとわかるデザインを採用している。だが、3代目よりスタイリッシュだ。スティングレーも上手にまとめている。インテリアの質感も高くなり、見栄えがよくなった。
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国沢光宏 |
3つの個性から選べるのが面白い。個人的には標準モデルを好むけれど、やはり女性に聞くと「パステルがいいです」という。上手にユーザーニーズを分析していると思う。
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標準ボディの個性的なヘッドライトは好き嫌いが分かれそう。今や4代目ということもあり、変化を出そうとしたのだろうけれど、結局は普通でよかったかもしれない。
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どっちが買いか
Which to Buy
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ホンダ ライフ
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スズキ ワゴンR
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松下宏 |
ライフを買うなら、比較的しっかりした走りの得られるターボ車を選ぶのがいいと思う。NAエンジンの搭載車は街乗り専用に使うとしても、もうひとつという印象だ。
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軽自動車の定番商品らしい仕上がりのよさを感じさせる。安定した走りは高く評価できるポイントだし、一番ではないが燃費のよさも特筆できる。不満のない1台だろう。
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片岡英明 |
プレーンなGでも満足度は高い。バックモニターやCDオーディオ、ABSなどを標準装備しながら価格を低く抑えている。女性をターゲットにしたパステルも魅力的な装備内容だ。
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エアコンや自発光式メーターなどを標準装備し、FX&FTリミテッドはエアロも標準となる。ただし、ABSはオプション扱いだ。スティングレーは充実した装備内容で、押しも強い。
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国沢光宏 |
決定的な違いは価格。同じ装備内容ならワゴンRより5万円くらい安いのだ。バックモニターまで考えればさらにお買い得感出てくる。自分で買うならライフを選ぶだろう。
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上級グレードは変速機にCVTを採用するなど、ライフより装備も燃費もよくなる。御予算に余裕あるならワゴンRや、そのライバルであるムーヴを考えてみたらどうだろう。
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