【フォルクスワーゲン 新型「パサート CC」発表会レポート】4ドアクーペ「パサート CC」はエレガントさと先進性、環境性能を兼ね備えた新世代の高級車だ！

ブランド価値の向上と新規顧客の獲得を

　フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、同社初のラグジュアリー4ドアクーペ「パサートCC」の日本導入を11月25日より開始すると発表した。これに合わせ、都内で報道陣向けのプレゼンテーションが行われたのでレポートしたい。
　冒頭でゲラシモス・ドリザス VGJ代表取締役社長は景気後退による日本国内の輸入車市場の冷え込みを挙げながら、フォルクスワーゲン自身は堅調に推移していることを強調した。特に輸入車市場におけるシェアは対前年比0.6ポイント増の23.2%と依然トップであり、同様に世界の乗用車市場においても529万台10.2%(グループ全体：08年1〜10月現在)ものシェアを誇っていると話した。国内においては「ゴルフ」シリーズのTSIエンジンラインナップの充実や、小型SUV「ティグアン」の好調な立ち上がりによるところが大きいという。そんな中今回投入されたのが、高級4ドアクーペの「パサートCC」。国内における乗用車ラインナップの中でも最高級・最高額に位置するプレミアムモデルである。

実用車中心のフォルクスワーゲンのラインナップにおいて、エレガントかつパーソナルなムードがキラリと光る！

ベースグレードには低燃費かつ高性能な2.0リッター直噴ターボ「TSI」エンジンを搭載し6ATと組み合わされる。

V6 4MOTIONにはV6 3.6リッター直噴FSIエンジンと4WD、そしてVW自慢の新世代2ペダルMTである6速DSGが組み合わされる。

円弧を描くルーフラインと、フロントからリアにかけてボディサイドを貫く「トルネードライン」が生み出す美しい4ドアクーペデザインこそパサートCC最大の魅力だ。

VWが誇る先進の安全技術もふんだんに盛り込まれている。中でも衝突安全性だけではなく「事故を起こさない」ための技術が数多く搭載されている。

新型「パサートCC」を報道陣へお披露目するフォルクスワーゲン グループ ジャパン(株) ゲラシモス・ドリザス 代表取締役社長。

デザイン、テクノロジー、そして環境性能

　VGJドリザス社長はパサートCCの特長として「大胆で流麗なデザイン」、「最先端のテクノロジー」、そして高級車としては異例の低排気量、4気筒2.0リッターTSIエンジンの採用による「低燃費と環境性能」の3つを挙げた。特に低速追従機能と完全停止まで対応する「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」と、プリクラッシュセーフティシステム「フロントアシスト」は、ハイテクをウリとする日本車でも採用例が少ない先進技術であると語る。また、自己修復する「モビリティタイヤ」の世界初採用も大きなニュースとして紹介された。これはドイツ・コンチネンタル社の「ContiSeal(コンチシール)」技術によるもので、タイヤ内側の特殊高分子ポリマーの粘着特性により、直径5ミリまでの釘などの突起物が貫通しても瞬時に自己修復してしまうというスグレモノだ。
　VGJドリザス社長は、同モデル導入によってフォルクスワーゲン車のブランド価値をさらに高めるとともに、これまでにない高級車を求める新しい顧客の獲得を狙いたいと語り、プレゼンテーションをまとめた。　

「ContiSeal(コンチシール)」の技術を紹介するプレゼンテーションの模様。

「ContiSeal(コンチシール)」が採用された「パサートCC」用コンチネンタル製タイヤ。

釘が刺さった状態での「ContiSeal(コンチシール)」インナーライナー。

流麗なフォルムとは反して、532リッターもの容量を誇るトランクルーム。さらに分割可倒式リアシートのトランクスルー機能もあり長尺物の搭載も可能なのだ。

ベースモデルであるセダン「パサート」のレイアウトに順ずるインパネ周り。HDDナビ「RNS510」やiPodなどを繋ぐMEDIA-INも標準装備される。

高級車とはいえ、異形ヘッドライトとエレガントなクロームグリルが控えめに主張するに留まる、パサートCCの上品なフロントマスク。

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( Photo＆レポート：CORISM編集部　徳田 透 )

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パサートＣＣのカタログ情報

平成20年11月（2008年11月）〜平成24年7月（2012年7月）

新車時価格

495.0万円〜625.0万円

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