10月10日から12日、静岡・富士スピードウェイにて開催されるF1日本GPを直前に控え、パナソニック・トヨタ・レーシング・F1チームが、10月7日、東京・江東区のMEGA WEB トヨタ シティショウケースにて会見を行った。
今シーズン好調なトヨタは、現在、ルノーとコンストラクターズランキング4位の座を争っている。会見では、チーム代表/山科忠氏と、チームドライバー/ヤルノ・トゥルーリ選手、ティモ・グロック選手、小林可夢偉選手が、それぞれ日本GPに向け意気込みを語った。
山科氏は、今シーズンの好調の理由に、グロック選手の加入によってドライバー間に変化があったと、トゥルーリ選手との若手・ベテランコンビの良さを挙げた。
また、実際にレースを運営するチーム力の向上についても述べ、いろんな作戦を立てられるようになり「ここがポイントだからここで2秒縮めよう」などと、ドライバーにも具体的な指示が出せるようになったという。
ポイント獲得、ホームGPという面からも重要なレースを目前に控え、チーム力に自信を見せるトヨタに表彰台を期待したい。
会見後半には、ウィリアムズ・F1チーム TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーの中嶋一貴選手が登場し、3年ぶりとなる日本のファンの前でのレースへの抱負を語った。
中嶋選手は、現在はF1解説者として活躍する中嶋悟氏を父に持つ日本人初の2世F1ドライバー。「これまで浮き沈みはあったが、レースを通して成長してこれていると思う。シンガポールGPでは、チームとしても良い結果を出せて、僕としても久しぶりにポイントが獲れた。日本GPには上昇気流でのぞめる!」と力強いコメントを残した。
さらに、その後、F1と同じくトヨタモータースポーツの場で戦っているSUPER GT、フォーミュラ・ニッポン、TDPドライバーの各選手ら“トヨタファミリー”が続々と壇上に駆けつけ、F1チームへ心強い応援メッセージを送った。
圧倒するほどのファミリー集結で盛り上がり、いよいよ富士の戦いへ!といった雰囲気が伝わってくる。トヨタファミリーが一丸となって日本GPに挑もうという姿は、今のトヨタのチーム力と一体感をさらに見せられたようで、ポイント獲得を狙うどころか表彰台にも上る勢いを感じた。