スバル待望の多人数乗車のモデルが登場した。オペルからOEM供給を受けたトラヴィックを除くと、これまでミニバンを持たなかったスバルは、最近のミニバンブームの中で苦戦を強いられていた。その市場に遅まきながら参入したのがエクシーガだ。
基本コンセプトは3列7人乗りであること、パノラミックで明るい室内を持つこと、スバル車らしい走りを表現することの3点という。
外観デザインはレガシィの全高をやや高くしたようなイメージ。基本プラットホームもレガシィ用のものがベースになっている。最近のミニバン市場では背の高いスライドドア式を持つタイプが良く売れているが、スバルではあえてヒンジ式ドアを採用した。
スライドドアを持つ背の高いミニバンは、車両重量が重くなると同時に重心高も高くなるため、スバル車らしい走りを実現するのは難しいとの判断があったようだ。
結果的に、ひと目見ただけではミニバンとは思えないようなワゴン感覚のデザインに仕上げられた。大きさばかりを主張するようなミニバンに比べたらずっと賢そうに見えるデザイン&パッケージングだ。
ボディは基本的に1種類だが、ターボエンジンの搭載車はボンネットフード上にエアインテークが設けられるのでエンジンの違いはひと目で分かる。またルーフにも違いがあり、大きなガラス面積を持つパノラミックルーフがオプションで設定されている。