スバル エクシーガ2.0GT

達人「国沢光宏」が斬る!

スバル エクシーガ 評価

国沢光宏

職業:自動車評論家
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど、多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなくWRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。

魅力的なモデルだが、グレード選びは意外に難しい

スバル エクシーガ

 乗用車と同じ使い勝手を持つ3列シートミニバンは大いに魅力的ながら「ストリームやウィッシュではサイズ的に物足りず、かといってオデッセイだと予算や燃費で厳しい」と考える人も少なくないだろう。

 そんなユーザーにピッタリなのが「実用的な3列シートの居住性を持ちながら、価格も燃費もリーズナブル」なエクシーガである。なんせベーシックグレードを選べば199万9500円とストリームの2リッターより安価。

 とは言え最上級グレードにあれもこれも、というオプションを装着していけば、簡単に350万円を超えてしまう。果たしてどのグレードを選んだら満足出来るだろうか? 以下、エクシーガのバイヤーズガイドをバッチリ紹介したい。

スバル エクシーガ
オデッセイのように、ミニバンというよりはステーションワゴンの雰囲気が強いスタイリング。
スバル エクシーガ インテリア
インテリアはメーターなどを除いてフォレスターやインプレッサに近い設えとなっている。
スバル エクシーガ パノラミックガラスルーフ
広いガラス面積を持つパノラミックガラスルーフは、2.0i以外のグレードでオプション装着が可能。
スバル エクシーガ セカンドシート
後ろに行くに従い着座位置が徐々に高くなる「シアターシートレイアウト」の採用により、見晴らしも良好で快適なセカンドシート。
スバル エクシーガ サードシート
セカンドシート下のつま先を入れる空間もシッカリ確保されており、予想以上に使えるサードシート。180cm級の男性でも十分座れる。
スバル エクシーガ ラゲッジスペース
サードシートを立てたままでも意外に広いラゲッジスペース。サードシートを畳めば、ステーションワゴン以上に広いスペースとなる。

オススメはトップグレードとベーシックグレード!

走りは全グレード文句なし!

 もしご予算豊富なら、スバル車購入の王道である「迷ったらトップグレードを買う」を実践したらよかろう。ミニバンというよりステーションワゴンのような動力性能やハンドリングを持つ『2.0GT』は4WD+ターボでありながら278万2500円。

 FF車のオデッセイ・アブソルート(200馬力)やMPVターボ(235馬力)と同じ価格帯だ。つまり4WD分がほぼ無料という計算。意外なことに実用燃費もFF車のライバル達より優秀。

 このグレードに純正ナビやサイドエアバッグ、姿勢制御装置VDC、長距離巡航に役立つクルーズコントロールといった充実装備をフルに加えても326万250円。内容を考えればリーズナブルだと思う。

スバル エクシーガ2.0GT エンジンルーム
タービンがエクシーガ専用となるターボエンジン、最高出力は225馬力。
スバル エクシーガ2.0GT AT
2.0GTに組み合わされる5速ATは出力特性を変更できるSIドライブ付き。
スバル エクシーガ2.0GT ホイール
2.0GTはガンメタリック塗装が施された17インチホイールを履く

 「限られた予算でエクシーガに乗りたい」というなら、ベーシックグレードの『2.0i』がイチオシ。FF車なら199万9500円である! もちろんオーディオ以外はフル装備状態(不満は運転席のアームレストが付かないことくらいか?)。絶対的な動力性能だってライバル車のターボ無しとの比較であれば全く不満無し!

 安全性を考え2.0iにサイドエアバッグを付け、CDオーディオやフォグランプのメーカーオプションを加えても218万4000円だ。なるべく安く済ませたい、という人はディーラーオプションや市販品で好みのナビを用意すればOK。

 メーカー側で売れ筋になるだろうと想定しているターボ無しエンジンの『2.0i-L』(220万5000円)や『2.0i-S』(233万1000円。価格はFF車)も十分お買い得な価格設定。ただし、調子に乗ってあれもこれもと付けていくと簡単に2.0GT以上の価格になってしまうので注意が必要だ。

スバル エクシーガ2.0i
ベーシックな2.0iでもアルミホイールが付かないくらいで、外見上見劣る部分は見当たらない
スバル エクシーガ2.0i-L インテリア
木目調パネルやアームレストが加わるなど、2.0iの豪華仕様といえるのが2.0i-L
スバル エクシーガ2.0i-S
エアロパーツや17インチホイールの装着でスポーティな雰囲気を売りにする2.0i-S

 前述の通りターボ無しエンジン車には2リッター級のスバルとしては珍しくFF車の設定がある。「迷っているのだったら15万円差と値段も安く、車重も40kgしか変わらないので4WD。雪道を走ることはないというなら、ライバルと同等以上のハンドリング&乗り心地を実現しているFF車」とアドバイスしておきたい。

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