6月2日から発売が開始された新型「日産 ティアナ」の発表会が、日産自動車本社ギャラリーにて開催された。
冒頭、日産自動車 志賀 俊之 COO(最高執行責任者)は、5月に発表された日産自動車の新中期経営計画『GT2012』において、新型ティアナは今年日本市場へ投入される5車種の第1弾目だと改めて発表。また日本のみならず中国やロシアでも6月より発売されることから、ティアナの投入でGT2012のスタートダッシュをかけるとした。新しいV6 2.5リッターエンジンや様々な快適装備の数々が盛り込まれ、志賀COOも新型ティアナを「自信作です」と胸を張った。
続いて、新型ティアナの開発責任者、日産自動車の有光 大(ありみつまさる)チーフ・プロダクト・スペシャリストが登壇。新型の魅力をアピールした。開発テーマは『MODERN・RELAX・OMOTENASHI』。中でも「リラックス」と「おもてなし」について説明をした。新型ティアナは07年に登場した北米向け「アルティマ」(日本未発売)で初採用した新Dプラットフォームを使用。リラックス出来る快適な乗り心地を実現したとする。いっぽうで初代で好評を得たオットマン機構付き助手席シートの継続採用を始め、様々なモダンリビング装備で乗員へのおもてなしを図る。
続いてデザインを担当した齊藤 欣一 日産自動車 プロダクトチーフデザイナーが新型ティアナの「モダン」を説明した。
初代ティアナはモダンなインテリアを提唱し、その後続く日産車のインテリアデザインの礎となったモデルだと評価。近殿新型ティアナは、日産のモダンリビングインテリアの第二章の始まりだと宣言する。エクステリアでは、大胆なメインサイドキャラクターラインをダイナミックかつエレガントという相反するキャラクターを与えるものだとした。
会場では新型ティアナのTVCMが放映された。トヨエツこと「豊川 悦司」サンが登場する『宿編』と、宝塚出身の女優「檀 れい」サンが登場する『茶室編』。ティザー広告が発売前から流されていたから、既にお馴染みの人も多いだろう。キャッチコピーは『OMOTENASHI〜「おもてなし」の空間を、クルマに』。モダンリビングで名を馳せた初代ティアナの思想はそのままに、「もてなす」空間へと進化を遂げた新型ティアナの進化・深化を表現するものだという。
トヨエツは日本の宿、檀サンは茶室と、それぞれ和の空間を訪問。日本のおもてなしを改めて発見・体験し、さらに新型ティアナでも同じ"OMOTENASHI"を感じる・・・というストーリーだ。共に和装に身を包み、凛とした空気感を観る者に伝える。