トヨタ アルファード/ヴェルファイア エクステリア
トヨタ アルファード フロント

トヨタ ヴェルファイア フロント

高級感を前面に打ち出したアルファード(写真上)に加え、スポーティな雰囲気を強調した姉妹車ヴェルファイアが新たに加わった。より明確なキャラクター分けとすることで、幅広いユーザーからの支持を狙う。

トヨタ アルファード リヤ

トヨタ ヴェルファイア リヤ

リヤまわりのデザインはフロントほど大きな違いはないものの、ヴェルファイア(写真下)はクリアタイプのテールレンズを採用するなど、若いユーザーが好みそうな雰囲気となっている。

トヨタ アルファード フロントマスク

トヨタ ヴェルファイア フロントマスク

従来モデルのイメージを受け継いだアルファード(写真上)に対して、2段構成のヘッドライトが与えられたヴェルファイア。

トヨタ アルファード リヤコンビランプ

トヨタ ヴェルファイア リヤコンビランプ

高級感を前面に押し出したアルファード(写真上)とは対照的にスポーティな雰囲気のクリアレンズが特徴的なヴェルファイア。従来モデルよりも販売チャンネルの違いによるキャラクター分けが明確にされた。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

トヨタ アルファード/ヴェルファイア 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

LLクラスミニバンの頂点に立つアルファードがモデルチェンジ! 姉妹車ヴェルファイアも登場

 トヨタはかつて上級ミニバンとしてグランビアを持っていたが、これはもうひとつ人気のないモデルだった。2002年にそれをFF方式のプラットホームを採用したアルファードに変更し、エルグランドほぼ同時に発表した結果、一気にミニバンの頂点に立つモデルとして人気を集めた。堂々たる外観デザインによる高そう感、偉そう感が人気を集めた理由だ。
 そのアルファードのフルモデルチェンジに当たり、アルファードとベルファイアの姉妹車の構成を採用した。違いが設けられているのは主に外観デザインだが、やや年配のユーザーを対象にしたトヨペット店扱いのアルファードと、より若いユーザーをターゲットにしたベルファイアが性格分けされ、販売チャンネルの特性に合った設定となった。
 大きなフロントグリルやヘッドライトを持つのは同じだが、ベルファイアでは2段構成のヘッドライトを採用したのが特徴で、これは同じネッツ店扱いのヴォクシーとも通じるものがある。

パッケージングを一新し居住性が大幅にアップした

 もうひとつ大きく変わったのはパッケージングだ。新しい低床プラットホームを採用することで、全高を45mm下げながらも従来より10mm高い室内高を確保した。初代アルファードが人気を得たのは背の高さも理由のひとつだったので、全高を抑えるのはやや冒険ともいえるが、新しいパッケージングにより、乗降性や操縦安定性が向上するなどのメリットが生まれている。

代表グレード
アルファード 240S(7人乗り)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4865×1840×1900mm
車両重量[kg]
1890kg
総排気量[cc]
2362cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
170ps(125kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
22.8kg-m(224N・m)/4000rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
11.6km/l
定員[人]
7人
税込価格[万円]
334.0万円
発売日
2008/5/12
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
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