『ちょうどいい』クルマありましたか?
5月29日、東京・千代田区のホテルニューオータニにて、5月30に発売となるホンダ 新型コンパクトミニバン「FREED(フリード)」の発表会が行われた。
「FREED」とは、“Freedom(自由)”からの造語で、自由な発想を追い求めたクルマを表現。また、“Free(自由な)”+“do(行動する)”という意味合いを込めたネーミングだという。
“外は小さく、中はゆったり”と、コンパクトボディに大人が3列快適に座れる居住空間が自慢で、まさにミニバンの新たな発想がカタチになっている。
7人乗り、8人乗り、5人乗りを設定し、福祉車両も3タイプ用意された、ライフスタイルに合わせて使いこなせる『ちょうどいい』クルマの誕生だ。
まずは、ホンダ 代表取締役社長・福井威夫氏が壇上へ。昨年秋に発売された新型「フィット」の好評も交え、「今の時代は、スモールカー傾向が加速しているが、これはガソリン高騰、環境意識、生活スタイルからくるクルマ選びによるものだと思う。ホンダ得意のコンパクトカーとミニバンの技術を合わせ、コンパクトミニバンの考えをさらに進化させた」と「フリード」について語り、ホンダこその自信作といった感じを見せた。
さらに、「大人が3列シートのどこに座っても快適で、7人乗り、8人乗りに加えて趣味やレジャーに使える5人乗りをラインアップした、暮らしが自由に広がる今の時代に合ったミニバン」と紹介。「小さいから仕方がないと妥協はさせない!」という言葉には、実車確認に期待がかかった。
また、福井氏は、今年新型車を4車種発売することを発表した。
つづいて、「フリード」開発責任者・安田浩志氏が登場。「最初に考えたのは、扱いやすく、コンパクトでも誰もがミニバンと認めるクルマをということ。そのためには居住空間が大切だと考え、3列シートのどこでも広々とした快適な室内にした」と語った。
さらに、「どのようなミニバンが求められているのか、都内の住宅街や郊外のショッピングモールで徹底研究した」そうで、「シートを動かさず乗り降りができる必要性と、狭い道ではステアリングの軽さが大切だという点を強く感じた」と話し、フリーウォークスルーや最小回転半径5.2mとすぐれた取り回し性も取り入れたという。
また、「街中で目立つスタイリッシュさと、陰影をつけたデザインにもこだわり、生産側からもう少し簡単な形にできないかと言われたほどだった」との開発秘話も明かした。
TVCMには、元ビートルズのジョン・レノンとオノ・ヨーコの一人息子でミュージシャンのショーン・レノンを起用。「This is サイコーにちょうどいいHonda」をキャッチコピーに、CM曲は本人制作によるオリジナル。
会場には、メッセージVTRが届き、「“ちょうどいい”は使いやすい。運転しやすい。気分もいい」とのメッセージを日本語で披露し、「ボクノ日本語ドウデスカ?」と笑った。