08夏モデル パナソニック ストラーダ「Fクラス」

家電との連携を深め、さらに進化する“From Home to Car”コンセプト

『Panasonic Strada(パナソニック ストラーダ) F class』を搭載したデモカー「アルファロメオ 159 2.2 JTS セレスピード」

 5月14日、東京・有明のパナソニックセンターで、「”Panasonic Strada F class” 2008年夏モデル 新製品発表会」が開かれた。「Strada(ストラーダ)」とはパナソニック・カーナビゲーションシステムの名称。その中でもHDDナビ「F class(エフクラス)」は最上級モデルに位置づけられている。
 パナソニックではこのFクラスを単なるカーナビではなく「カーナビステーション」と呼ぶ。カーナビゲーション機能に加え、エンタテイメント機能を組み合わせていることからこの名が付く。もちろん総合家電メーカーとしての強みも最大限に生かしている。それが、従来から掲げてきた「クルマは第二のリビングルーム」 と主張する“From Home to Car”のコンセプトだ。
 新型Fクラスではこの思想をさらに進化させ、家庭の電化製品(もちろんパナソニック製品に限る!)とのリンク機能を強化している。新型「Fクラス」に標準装備のBluetooth機能を用いて、携帯電話の通信機能で外部機器との連携を図るというものだ。

Panasonic Strada(パナソニック ストラーダ) Fクラス 08年夏モデル「CN-HX1000D」7型ワイド VGA インダッシュ 地上デジタル TV/AVシステム DVD/CD内蔵 HDD カーナビステーション
「CN-HX1000D」7型ワイド VGA インダッシュ 地上デジタル TV/AVシステム DVD/CD内蔵 HDD カーナビステーション。本体希望小売価格は354,900円。
Panasonic Strada(パナソニック ストラーダ) Fクラス 08年夏モデル「CN-HW1000D」7型ワイド VGA モニター 2DIN AVシステム 地上デジタル TV//DVD/CD内蔵 HDD カーナビステーション
「CN-HW1000D」7型ワイド VGA モニター 2DIN AVシステム 地上デジタル TV//DVD/CD内蔵 HDD カーナビステーションも本体希望小売価格は354,900円。
CN-HX1000Dを車載したデモカー「アルファロメオ 159 2.2 JTS セレスピード」のインテリア
CN-HX1000Dを車載したデモカー「アルファロメオ 159」のインテリア。写真では2DIN分使用しているが、本体はシート下などに収めることも可能。1DIN分のスペースしかない輸入車などにも装着出来る。

カーナビ画面から自宅の操作が出来る!?

発表会場で紹介された、家と車を繋ぐ"ホームリンク"の概念図

 例えばインターネットを用いた松下電工の戸建て住宅用ネットワーク「ライフィニティ」との連携で、車内から自宅のエアコンや照明などのON/OFF操作や鍵の施錠確認をしたり、自宅のコントロールパネルへ帰宅する旨をつたえる「かえる通知」などが出来る。
また自宅に設置したネットワークカメラの静止画を「みえますねっと」を介してナビ画面で確認したり、DVDレコーダー「DIGA」の予約録画を画面で操作する「ディモーラ」にも対応するなど、様々な連携が考えられているのだ。
 Fクラスの雑誌やTVCMでの宣伝コピーは『日本発!家の中が見えるナビ』。ストラーダFクラスを、第二の自宅のための「家電」として扱って欲しいというパナソニックの想いが伝わってくる。

ホームネットワークカメラ「BL-C131」(別売り)と「みえますねっと」で、例えば自宅のわんこの様子を撮影
ホームネットワークカメラ「BL-C131」(別売り)と「みえますねっと」で、例えば自宅のわんこの様子を撮影すると・・・
ストラーダ Fタイプ「CN-HX1000D」の画面から自宅のわんこの様子をチェックすることが出来るのだ!
ストラーダ Fタイプ「CN-HX1000D」の画面から、このように遠隔モニタリングして自宅のわんこの様子をチェックすることが出来る。画面角度の調整などもナビから操作可能だ。
パナソニック HDD搭載ハイビジョンブルーレイディスクレコーダー "ブルーレイディーガ(DIGA)"「DMR-BR500」
Fクラスから、なんとテレビの予約録画も出来るというから驚く(写真はHDD搭載ハイビジョンブルーレイディスクレコーダー "ブルーレイディーガ(DIGA)"「DMR-BR500」)。

レコーディングエンジニアがチューンした「音の匠モード」で自然なサウンドに聞き惚れる

レコーディングエンジニア集団「MIXER’S LAB」が音作りを監修した「音の匠モード」(画面は発表会場のプレゼン資料より)

 もちろんストラーダFクラスは、ナビゲーションやAV機能も更なる充実が図られている。モニターは家庭用ハイビジョンデジタルテレビ「ビエラ」の高画質処理技術を投入。さらに車載用として特化したチューニングを図り、日中の日差しや映像の明度などの外的要因に対しても最適な画面表示を可能とした。昨年モデルで話題を呼んだフルセグ地デジ対応デジタルチューナーは小型化され、本モデルではナビ本体へと内蔵されるようになった。これは取り付け作業の手間の違い、すなわち時間換算で計算される作業工賃にも影響することで、地味ながら大きなニュースである。
 オーディオの音質については、レコーディングエンジニア集団「MIXER’S LAB」が音作りを監修した「音の匠モード」を装備し、スタジオサウンドに忠実な音を再現する。いっぽうで中音域を下げて車内での会話も楽しみつつ高音質を維持することが可能な「いい音でスムーズトーク」モードも用意する念の入れようだ。

07年モデルに続きストラーダFクラスのCMソングを歌うオペラ歌手「秋川 雅史」サンはビデオレターで出演
07年モデルに続きストラーダFクラスのCMソングを歌うテノール歌手「秋川 雅史」サンはビデオレターで出演。
TVCMの一場面より。『日本発!家の中が見えるナビ』のコピーがインパクト大
「ストラーダ Fタイプ」TVCMの一場面より。『日本発!家の中が見えるナビ』のコピーがインパクト大だ。
ストラーダブランドは08年で5周年を迎えた(写真は発表会の模様)
ストラーダブランドは08年で5周年を迎えた。Fクラスは技術の集大成作となった。(写真は発表会の模様)

地図描画の美しさ、サウンドの透明感にオドロク!

「Panasonic Strada F class」 08モデル発表会場の模様

 発表会場に用意された装着車で実際に試聴してみると、この手のサウンドチューンにありがちな分かりやすさゆえの「作り物」っぽい不自然な違和感もなく、とても自然で奥行きあるサウンドに仕上がっていたのが印象的だった。いっぽうで「スムーズトーク」モードに切り替えてみると、それまで大声を張り上げていた説明員の方と自然なトークをすることが出来て、かつキレイなサウンドはそのまま、という状態が実感出来た。なるほどとても有効なモード切替えだ。ただし残念ながらこの操作は、メニュー画面からでないと出来ない点がとても惜しい。ぜひ次期モデルではナビ画面からでもワンタッチ操作で切り替え出来るようにして欲しいところだ。
 ナビ画面は地図、メニュー画面ともにデザインを一新。アンチエイリアス処理により昨年モデルよりキレイで分かりやすい描画とし、ギザギザ感を解消し視認性を高めている。この地図画面の品質の高さは、特に従来モデルを使用しているユーザーこそ必見だ。

 このストラーダFタイプ、インダッシュタイプCN-HX1000D、2DINタイプCN-HW1000Dともに小売希望価格は354,900円(消費税込み)。正式な発売日はインダッシュタイプが6月13日、2DINタイプが6月20日からとなる。

レコーディングエンジニア集団「MIXER’S LAB」が音作りを監修した「音の匠モード」を試聴
レコーディングエンジニア集団『MIXER’S LAB』が音作りを監修した「音の匠モード」と「いい音でスムーズトーク」モードの切り替え画面。便利な機能だけにナビやTOPページに直接置いて欲しい!
DVDやCDに加え、SDオーディオやiPodにも対応と幅広いAVソースの再生が可能だ
ストラーダFタイプはDVDやCDに加えSDオーディオやiPodにも対応と、幅広いAVソースの再生が可能。これも総合家電メーカーならではの魅力だ。
ライフィニティ連携の操作画面
従来モデルではオプションだったBluetooth機能が標準装備化されたことで世界初の「クルマと家のネットワーク化」が実現した(写真は「ライフィニティ」連携の操作画面)。
08年夏モデル「パナソニック ストラーダ Fクラス」発表会場の模様

( Photo:松下電器産業・CORISM編集部/レポート:CORISM編集部 徳田 透 )

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