東京を中心に首都圏をネットワークする主要道路「首都高速」では、年間12,000件以上の交通事故が発生している(平成18年度)。その事故を原因とする渋滞は、実に年間25,000km以上にも及ぶ！ もし首都高での事故が1件減れば、2キロの事故渋滞と3トンのCO2排出量軽減が出来るという。
その事故原因の8割を占めるのは、渋滞中の強引な割り込みやわき見運転などドライバーのちょっとした不注意によるもの。ちょっとした不注意は、結局のところドライバー同士のコミュニケーション不足に因るところ大だ。首都高では、コミュニケーションの力でドライバーの意識を変えることで事故を減らし、さらにはCO2削減を目指すという一大社会貢献型プロジェクト「TOKYO SMART DRIVER(東京スマートドライバー)」を07年7月に立ち上げた。発起人は放送作家の小山 薫堂氏。首都高を走るドライバーなら、ピンク色のチェッカーフラッグロゴを一度は見かけたことがあるだろう。
「TOKYO SMART DRIVER」をさらに進めるべく新たなキャンペーンが4月21日より始まった。キーワードは「ホメる(褒める)」。従来の交通安全キャンペーンが、不注意を「叱る」タイプのものだとすると、全く逆の発想である。不注意も、ドライバーのイライラや思いやりの心の欠如がもと。良い運転を「ホメる」機運を高め、ドライバー一人ひとりが思いやりの心を持つことで、おのずと事故も減る・・・という目論見だ。題して「ホメドライブ」！
8月31日まで行われる「ホメドライブ」キャンペーンスタートを記念して、報道陣向けに記者会見が行われ、そこでホメドライブの象徴として首都高を巡回するキャンペーンカー「ホメパト」がお披露目された。ベースとなったのは、TOKYO SMART DRIVER「ホメドライブ」の特別デザインが施されたスーパーカー、日産 GT-Rだ！
日産 GT-Rは「東京スマートドライバー」の取り組みに賛同した日産の提供によるもの。4月26日土曜日より、「ホメパト」GT-Rは突如として首都高のどこかに現れるという。1日あたり100万台ものクルマが走る首都高において、このホメパトは実にレアな存在だ。まさに100万分の1の確立。そう、宝くじ以上の確率かもしれない！ 見かけたら相当のラッキーといって良い。首都高の巡回を始め、大黒や代々木、八潮、川口、市川、平和島(上り)などの首都高P.A (パーキングエリア)にも現れる予定となっている。
また、スマートドライバーをホメるアイテムも用意された。それがアメ玉ならぬ「ホメ玉」。パッケージには他人をホメる8種類のメッセージが書かれている。誰かにあげることで、思いやりの心を伝えよう、というワケだ。このホメ玉は首都高・大井料金所などの集約料金所や主要P.Aを始め、「東京スマートドライバー」に賛同する企業でも配布される。1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の約120店舗のガリバーでも、来店したお客様を対象に「ホメドライブ」のパンフレットやホメ玉(あめ玉)、ステッカーなどを配布するから、ぜひ立ち寄ってみよう。
さらに、東京スマートドライバー公式サイトでは、ホメ言葉を集めるコンテンツ”homail〜ホメール”も立ち上がる。こちらにも注目だ。
東京スマートドライバー公式サイト(”homail〜ホメール”もコチラ！)
