ジャガーSタイプの後継モデル
ジャガー&ランドローバージャパンは4月10日、新型「ジャガー XF」を5月16日より発売すると発表した。「ジャガー Sタイプ」の実質的な後継モデルとなる新型XFは、メルセデス EクラスやBMW 5シリーズに対抗するミディアムクラスの4ドアサルーンだ。
日本仕様はV6 3.0リッター、V8 4.2リッター、V8 4.2リッタースーパーチャージャーのエンジンを縦置きに搭載し、後輪で駆動する。全てのモデルで6速ATが組み合わされる。
新世代ジャガーの最先端モードをまとったXF
ここ10数年来のジャガーデザインというと、極めてエレガントな英国的スタイルを保つ半面、かつての名車をイメージさせる懐古主義的な傾向もあった。しかし、モチーフとなったかつての初代「XJ」や「Eタイプ」、「マークII」もそれぞれ、デビュー当時は画期的なデザインとして個性を放った先鋭的な存在だった。
新型XFは、かつての名車が持っていた「先進性」という個性を現代のテイストで蘇らせるいっぽう、ジャガー車共通のアイデンティティであるスポーティさを融合。新世代と呼ぶに相応しい、全く新しいモードをまとった。
2ドアクーペの「XK」をも彷彿とさせる"4ドアクーペフォルム"は流麗そのもの。見た目だけでなく、実際にCd値0.29をマークする高い空力性能を持つ。それでいながら、大人5人がくつろげる室内空間とラゲッジスペースを確保させたパッケージングもジマンだ。
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絶妙なセンスの先鋭的なインテリア
インテリアもまた「伝統」と「先鋭性」を見事に融合した全く新しいものとなった。ジャガー車のもうひとつの大きな特長である本革とウッドを多用した伝統的なインテリアと、それを生み出すクラフトマンシップの技。これらの伝統を生かしながらも、アルミ素材と融合させることでモダンな雰囲気を出すことに成功した。
また、インテリア最大のハイライトが” JaguarDriveセレクター”と呼ばれる鋳造合金製のダイヤル式シフトセレクターだ。セレクターは停車時には収納され、プッシュスタート式のスターターをONすると上昇。左右に回転させることでギアをセレクト出来る仕組み。さらにDレンジをセレクトすると、隠れていたエアコンの吹き出し口も現れるという凝った演出がなされている。
さらにモトローラ製携帯電話のバックライト照明を彷彿とさせる、青く柔らかい照明“フォスファーブルー”をメーター類やエアコンなどの操作系、さらにイルミネーションなどに採用し、独特のムードを与えた。モーターショーでどこかのコンセプトカーあたりがやっていそうなキワモノ的演出にも思えるが、絶妙なセンスで実現させた手法はサスガの一言。ただしこのあたり、やや好みが分かれるところかもしれない。ぜひ実車でチェックして欲しいところだ。
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エンジンは3タイプをラインナップ
先に記したように日本仕様には3タイプのエンジンがラインナップされる。ベーシックグレード「3.0 Luxury」と「3.0 Premium Luxury」に搭載されるV6 3.0リッターDOHCエンジンは最高出力243ps(179kW)/6800rpm、最大トルク300N・m/4100rpmと十分なパワーを持つ。いっぽう「4.2 Premium Luxury」には最高出力304ps(224kW)/6000rpm、最大トルク421N・m/4100rpmのV8 4.2リッターDOHC NAエンジンを搭載する。さらに最上級グレード「SV8」には、オールアルミ製V8 4.2リッターDOHC+スーパーチャージャーのハイパフォーマンスエンジンを搭載。最高出力426ps(313kW)/6250rpm、最大トルク560N・m/4000rpmと圧倒的な高性能を誇る。この全車共に、パドルシフト付き電子制御6速ATと組み合わされる。
今モデルより採用された新燃費基準JC08モードによる燃費は、V6モデルが7.5km/L、V8 NAモデルが7.0km/L、V8スーパーチャージャーのSV8は6.7km/Lをそれぞれマークする。
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最新ラグジュアリーサルーンらしい贅沢さ
サスペンションは、XK同様の前:ダブルウイッシュボーン式、後:マルチリンク式を採用。SV8グレードには電子制御アダプティブダンピング「CATS」も搭載するほか、2ステージDSC(ダイナミックスタビリティコントロール:横滑り防止装置)にダイナミックモードも追加され、よりファンな走りを楽しめる仕様となっている。
安全面では、XKで初採用されたディプロイアブル・ボンネットシステムと呼ばれる歩行者接触感知システムを装備。万が一の際にはボンネットを12cmポップアップさせることで、歩行者の頭部負傷を軽減させる。
最新のラグジュアリーサルーンらしく装備は贅沢に揃えられている。電動調整機能付き本革シートは全車に標準装備。上位グレードは、より上質なプレミアム・ソフトグレインレザーシートとなる。内装色は5色、ボディカラーも14色と豊富なリストの中からセレクト可能だ。
7インチのタッチスクリーン式ディスプレイとDVDナビゲーションシステムは全車に標準装備。さらにオーディオには、自動車用としては初採用となるBowers&Wilkins社製440Wプレミアムサラウンドシステムを設定。iPod用のインターフェイスも用意され、モニターで直接コントロールすることも出来る。
価格は「3.0 Luxury」650.0万円、「3.0 Premium Luxury」760.0万円、「4.2 Premium Luxury」870.0万円、「SV8」995.0万円(共に消費税込み)。3.0 Luxuryは右ハンドルのみ、その他のグレードは右/左ハンドルから選択可能となっている。
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( Photo:ジャガー&ランドローバージャパン・CORISM編集部/レポート:CORISM編集部 徳田 透 )
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代表グレード
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XF 3.0 Premium Luxury
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4970x1875x1460mm
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車両重量[kg]
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1750kg
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総排気量[cc]
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2967cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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243ps(179kW)/6800rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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300N・m/4100rpm
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トランスミッション
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電子制御6速AT
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JC08モード燃焼[km/l]
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7.5km/L
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定員[人]
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5人
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税込価格[万円]
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760.0万円
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発売日
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2008年5月16日
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レポート
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CORISM編集部 徳田 透
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写真
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ジャガー&ランドローバージャパン/CORISM編集部
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XFのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成27年9月(2015年9月)〜現在
- 新車時価格
- 598.0万円〜1188.0万円
XFの在庫が現在4件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。