アメリカ試乗を意識して拡大された室内空間
フォーツーはボディサイズが大きくなった分だけ室内の居住空間が拡大された。初代モデルも2人乗りであることを考えると、ひとり分のスペースとしてはさほど狭いわけではなかったが、今回のモデルはアメリカでも売りやすくするために室内空間が拡大された。
インテリア回りのデザインは大きく変わった。イグニッションがセンターコンソールの部分に設けられているのは従来と共通だが、ほかの部分はけっこう変わっている。初代モデルでは曲線を多用したインパネを採用していたが、それが割と直線的なものになったのが今回のモデルの特徴。これもアメリカの安全基準に対応するためというのが大きかったようだ。
インパネの上面や下部、あるいはドアトリムなどにファブリックが採用されているのはスマートらしさが残った部分。メーターパネルにタコメーターがなく、時計ともにオプションでインパネ上に設置される設定なども初代モデルと同じだ。
iPodが接続可能なオーディオを標準装備
好評だったホールド性の高いスポーツタイプのシートは今回のモデルにも受け継がれ、助手席のシートがリクライニングするようになったのも大きな変更点だ。
フォーツーにはクーペのほかカブリオの設定があるが、カブリオではソフトトップが電動で開閉するほか、ルーフを開けた後に残るドアの上部の部分を外して、バックドアに収納できるような工夫も凝らされている。
クーペも含めてインテリアで特筆されるのはオーディオで、iPod接続が容易な仕様とされているが、聞けるのはiPodとラジオだけ。CDやMDなどは聞くことができない。iPodは現在までに1億4000万台が販売されており、スマートに乗るようなユーザーならほとんどがiPodを持っているから、まあ問題は発生しないはずだ。