「FX」らしい個性と力強さがさらに進化
日産自動車は、スイス・ジュネーブモーターショーにて新型「インフィニティ FX50」を出展する。
FXは、スポーツカーとSUVの要素を融合させた上級クロスオーバーモデル。03年より、北米などで日産の高級車ブランド「インフィニティ」から発売されている。ただし日本では未発売である。新型FXも、ひと目でFXと分かる個性と力強さを表現。中でも、大胆な形状のフロントグリルや異形ヘッドライト・リアコンビランプといった新しい造形で新型らしさを強調する。
日産の先進技術がふんだんに盛り込まれる
搭載されるエンジンは、新開発のV8 5.0リッター「VK50VE」型。最高出力390ps(287kW)、最大トルク500N・m。スカイラインクーペで初採用されたVVEL(ヴイベル・バルブ作動角・リフト量連続可変システム)により、高トルク、低燃費、低エミッションを実現しているという。
組み合わされるトランスミッションは日産初の7速AT。これにアダプティブコントロール(ASC)やシンクロレブコントロールを組み合わせ、よりスポーティでスムーズな走りを実現する。さらに新開発の電子制御式ショックアブソーバー「コンティニュアス・ダンピング・コントロール」や、SUV車初採用となるリアアクティブステアなどを採用し、ハンドリングと乗り心地を両立させた。
この他にも「アラウンドビューモニター」「インテリジェントクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」「スクラッチシールド」など、日産の持つ最新先進技術がふんだんに盛り込まれた1台となっている。
この新型FX、08年6月に北米で、同10月には欧州で発売される予定だ。なお、気になる日本でのデビューについては、今のところ発表はない。