初代アテンザが高く評価された中で、比較的評価が低かったのがインテリア回りのクォリティ。特にヨーロッパではインテリア回りのクォリティの高さで定評のあるアウディA4などと戦うわけだから、インテリアのクォリティは相当に高いものが要求される。
今回のアテンザはインテリアの仕様に相当に力を入れたということで、全体的なスポーティさに加えて、高い質感を感じさせるものになった。できれば、もう少し思い切ってインストのセンター部分をドライバー側に向けてデザインするくらいの意欲があっても良かったのではないか。
室内空間の広さはミドルセダンとして十分なもの。後席にも大人がきちんと座れる広さがあり、頭上にも足元にも余裕がある。リヤシートの中央にも3点式シートベルトが用意されている。
ほかの安全装備もいろいろと用意されていて、横滑り防止装置のDSCは2L車ではオプション設定となるが、2.5L車は全車に標準で装備されている。このほか、サイド&カーテンSRSエアバッグはオプション設定だが、アクティブヘッドレストなど、新しい安全装備も標準で用意されている。
マツダプリクラッシュセーフティシステム+レーダークルーズコントロールに加えて、後続車の存在を知らせるリヤビークルモニタリングシステムもオプションで用意される。
快適装備の中身も向上した。アドバンスキーとプッシュボタンスタートシステムはオプションだが、オーディオ以外の基本的な快適装備はひと通り標準となる。オーディオはカーナビと合わせてオプションで選択する仕組みだ。シートは2L車にも本革シートを標準装備するグレードが用意されている。
ステアリングの横バーに設定されたボタンを操作することで、時計やドライブコンピューター、オーディオなどのコントロールが簡単にできるようにしたのも見逃せない。