両ブランドのインド向け車両などを生産

 日産とルノーは2月22日、インド、タミル・ナードゥ州政府と同州チェンナイ市近郊のオラガダムに新工場を建設するための覚書を交わした。

 新工場建設のための総投資額は今後7年間で450億ルピー(約1,215億円、1ルピー=2.7円換算)以上となり、日産とルノー双方が折半で投資するという。同工場の年間生産能力は同期間中に40万台まで引き上げられる計画で、670エーカー(約270万�)の敷地に車両及びパワートレイン製造の施設を持つ。同工場は2010年初頭に稼働開始し、ルノー、日産両ブランドのインド国内向け車両と日産ブランドを中心とした輸出用車両を生産する予定である。

 今回の覚書締結では、ルノー・日産アライアンスのインド市場における乗用車ビジネス拡大をコミットするものという。日産は昨年10月に印アショック・レイランド社と小型商用車(LCV)の合弁包括契約を締結しており、乗用車とLCVの両ビジネスにおいて、高成長を続けるインド市場での事業拡大を図る。

 一方、ルノーは印マヒンドラ&マヒンドラ社とのパートナーシップにより、2007年5月に小型セダン「ロガン」をインド市場に投入している。同車は既に2万台を販売し、同車セグメントのトップ3モデルとなっている。